俳優として,ボディビルダーとして非常に有名なあのアーノルドシュワルツネッガーが考案した肩トレーニングの種目として非常に有名なのがアーノルドプレスになります.
アーノルドプレスですが,そこまで一般的な種目ではありませんが,あのジュラシック木澤選手が解説している動画を見つけました.
今回は,ジュラシック木澤選手のアーノルドプレスの解説動画を皆さんとシェアしたいと思います!
ジュラシック木澤選手のアーノルドプレスの動画
ジュラシック木澤選手のアーノルドプレスですが,以下の動画になります.
動画の作成元は,ジュラシック木澤選手のyoutubeチャンネルになります.
今回の動画ですが,木澤選手の肩トレーニングの一部であり,アーノルドプレスは二種目目に実施している様です.
ジュラシック木澤選手のアーノルドプレスのポイント
ジュラシック木澤選手のアーノルドプレスのポイントですが,以下の点に絞って解説していきます.
- シートの角度
- シートと身体の位置関係
- ボトムポジション/トップポジション
- テンポ
シートの設定
シートの設定ですが,アジャスタブルベンチを用いて,75度位に設定します.
教科書的なショルダープレスでは,アジャスタブルベンチの角度を90度にすることが一般的ですが,90度では力を出し辛いという欠点があります.
そのため,今回のアーノルドプレスを初めとするショルダープレスの種目では,この様にシートの角度を90度よりも浅めで設定することが多いです.
シートと身体の位置関係
シートと身体の位置関係ですが,大胸筋ターゲットの種目の様に肩甲骨とシートを接触させる様にセットしています.
一般的に,ショルダープレスは座面に対して背中を全面で接触する様に設定することが推奨されており,今回,木澤選手が実施している肩甲骨で身体を支える方法はむしろベンチプレスなどの大胸筋がターゲットとなる種目で見られます.
ただ,実際には,高重量のショルダープレスを実施しようとすると,この様に肩甲骨で支えようとした方が高重量を扱えることが多く,恐らく,木澤選手もそれを意図して設定しているのだと考えられます (今回,木澤選手がアーノルドプレスで扱っている重量ですがMaxで60 lbs ( = 約27.2 kg)とアーノルドプレスでは通常考え難い高重量を扱っています.).
ボトムポジション/トップポジション
まずボトムポジションですが,角度が非常に重要で45度位の内旋角度に設定しています.
アーノルドプレスですが,何も考えないで実施すると非常に怪我をしやすい種目であり,怪我をするのは主にボトムポジションに移行するときになります.怪我をするアーノルドプレスでは,この「内旋角度を90度に設定してダンベル同士が接触する様にしたとき」であり,やってみると分かりますが,三角筋前部にかなりの違和感を感じます.
そのため,怪我をしないためにも内旋角度を45度にするということが非常に重要であり,この部分でストレッチを感じることが非常に重要です.そもそも,アーノルドプレスの旨味はこのボトムポジションにあり,内旋させることでダンベルを身体の前部に持ってくることができ,これにより,通常のショルダープレスよりもボトムポジションを下目に設定することでストレッチ感を強く感じることができます.
次に,トップポジションですが,これは通常のショルダープレスと同様に肘を伸ばしきらないことが重要です.
テンポ
テンポですが,トップでの切り返しは素早く,ボトムでは一呼吸を置くイメージです.
これは,前述した様にアーノルドプレスの特徴によるものです.アーノルドプレスは,あくまでもストレッチをメインに実施する種目ですから,その特徴を最大限に生かすべく,ボトムでは一呼吸置き,逆に刺激が抜けやすいトップポジションの切り返しを早くするということです.
アーノルドシュワルツネッガーのアーノルドプレスと比較するとどうか
アーノルドプレスの本家本元であるアーノルドシュワルツネッガーのアーノルドプレスと比較した場合,木澤選手は非常に忠実に再現していることが分かります.
上の動画で実際にアーノルドシュワルツネッガーが実施しているアーノルドプレスを伺い知ることができますが,トップでのダンベルの角度意外は非常に忠実に再現していることが示唆されます.
アーノルドシュワルツネッガーがトップポジションでダンベルに角度をつけているのは,トップポジションでもより負荷を乗せようとする意図があると考えられ,これは,木澤選手があくまでもストレッチ種目と割り切っていることから差異が生じていると考えられます (それに,ここまで角度をつけると不安定になり危ないですよね.アーノルドプレスのレパートリーとしてはありですが….).
終わりに…
三角筋前部のストレッチ種目はフロントレイズなど限られた種目しかないため,そんな中でアーノルドプレスは非常に貴重な種目となります.
ショルダープレスと比較して高重量は扱い難いですから,重量設定に気をつけて実施しましょう.