ウェイトリフター,ボディビルダー等と幅広く活躍するLarry Wheelsは,ステロイドの様なPEDs (Performance enhancing drug)の使用を明言していましたが,その摂取をやめて,コンテストに出場することを宣言していました.
今回,Larry Wheelsがコンテスト出場に向けて順調な仕上がりを披露していたので皆さんとシェアしたいと思います.
Larry Wheelsとは
Larry Wheelsは,1994年アメリカ生まれで,身長が185 cm,体重が124 kgのパワーリフター,ボディビルダー,ストロングマン,レスラーです.
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彼のインスタグラムを見ていると,パワーリフターとしての側面が非常に強い様に感じ,実際に,彼は体重が124 kgのときにスクワットが810 lbs (=約367 kg),ベンチプレスが610 lbs (=約277kg),デッドリフトが855 lbs(=約388 kg)の記録を残しています.
この記録からも分かる通り,非常に優れた選手です.また,彼は,冒頭でも述べた通り,その様子をSNSで発信することが多く,インフルエンサーとしての側面も非常に強いです.
Larry Wheels,クラシックフィジークに向けた仕上がり
Larry Wheelsはクラシックフィジークに向けた仕上がりについて,以下のような投稿を行っております.
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今回,クラシックフィジークでは定番のポージングとなっているバキュームポーズを披露しており,ミッドセクションをしっかりとコントロールされていることが分かります.
Larry WheelsのBig3の記録だけ見れば,十分に重量を扱ってトレーニングをできることから,ボディビルディングでも活躍できるような気もします.ただ,彼は身長が185 cmであるため,ボディビルディングを実施するには身長が少し高いということも考慮してクラシックフィジークで出場することを決めたのだと考えられます.
Larry Wheelsが凄いのは上半身
今回の投稿を見て,改めてLarry Wheelsの上半身が素晴らしいことが言えます.
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先に紹介した投稿と上の投稿からわかりますが,彼のバキュームは相当に良いです.
クラシックフィジークでは,ルール上,バキュームポーズが必須であることは明言されてはいませんが,バキュームポーズを取れると明らかに評価が高いことが言えます.このバキュームポーズは相当にミッドセクションをコントロールできていないと難しいポージングであることから,今回,コンテストに向けてコンディションを大幅に改善するフェイズでないのにも関わらず,ここまでしっかりバキュームできるのは素晴らしいです.
また,特筆すべき点として,上腕二頭筋が挙げられます.上腕二頭筋のピークは,遺伝的な側面もあり,人によってはそこまでピークがはっきり出ない選手もおりますが,Larry Wheelsはそれとは異なり,ここまでしっかりとピークが出ているのは良いですね.元々腕の良さは際立っていましたが,コンディションを少し改善するだけでここまで良く見えるのは彼が元々,腕がかなり良いからなのでしょう.
Larry Wheelsの気になるのは背中
一方で,Larry Wheelsのインタグラムの投稿を見ていると,彼は自身の背中の状態についてはあまり投稿しません.
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例えば,以上のように,360 kgのデッドリフトを実施するポテンシャルがあることから,彼の背中がびっくりするほど弱いという可能性はかなり低いとは思います.ただ,それでも,背中の凹凸感はデッドリフトだけでは鍛えることが難しいことから,コンテストで活躍するだけの背中のディテールはもしかすると十分でない可能性があります.
特に,背中は他の部位と比較して,発達に時間がかかる部位とされていることから,Larry Wheelsが背中が弱点である可能性は十分にありますが,それも彼のエクササイズ強度を考えれば時間が経つことで解決できる可能性が高そうです.
終わりに…
Larry Wheelsの強みは,なんといってもトレーニング強度であり,元々,かなりの重量でトレーニングできるポテンシャルがあるからこそ,時間をかけてトレーニングすることができればとんでもない身体を披露しそうです.