オリンピア 2024のメンズフィジークが終了し,Ryan Terry(ライアンテリー)が2連覇を成し遂げました.
オリンピア 2024のメンズフィジークの結果を皆さんとシェアしたいと思います.
オリンピア 2024 メンズフィジーク結果
オリンピア 2024 メンズフィジークの結果ですが,以下の通りです.
- 1位:Ryan Terry
- 2位:Ali Bilal
- 3位:Erin Banks
- 4位:Emanual Hunter
- 5位:Edvan Palmeir
- 6位:Corey Morris
- 7位:Vitor Chaves
- 8位:Carlos Asiedu Ocran
- 9位:Benquil Marigny
- 10位:Kaique Santos
それでは詳細な結果を見ていきましょう.
1位:Ryan Terry
優勝は,ライアンテリーでした.
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ライアンテリーですが,背中の仕上がりをさらに改善してきましたね.
ライアンテリーを昔から知っている人からすると,彼は板チョコのような仕上がりのミッドセクションや,皮一枚で仕上げてくるようなコンディショニングで勝負するという印象が強いと思います.ただ,初優勝を飾ったオリンピア 2023では,むしろ全体のサイズを大幅に上げてきた印象が強く,それとコンディショニングを両立していました.
オリンピア 2023と比較すると,これまでの彼では考えられませんがミッドセクションの甘さはややありつつも,背中のディティール,サイズをさらに改善した仕上がりだったと思います.また,パンツに隠れている大腿四頭筋もかなり膨れ上がっており,非常にサイズを重視していることが伺えました.
ただ,これ以上のサイズアップをしてしまうと,コンディショニングが崩れてしまう可能性が増大するため,この辺りのバランスはかなり難しいと思います.
2位:Ali Bilal
2位は,Ali Bilalでした.
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Ali Bilalですが,本当に良かったですね.
通常,ミッドセクションの完成度というとライアンテリーが圧倒的に素晴らしいのですが,ライアンテリーのミッドセクションが,数年前までのパリパリのコンディションではなかったことに加えて,Ali Bilal自身の腹斜筋を含めた仕上がりは正直圧倒的でした.彼は,T字というよりはV字型に近い身体の作りをしているため,ミッドセクションがかなり細く見えるわけではないのですが,あの仕上がりはすごいですね.
ただ,ライアンテリーと比較すると,背中の凹凸感であったり,本来,メンズフィジークでは審査対象にならない脚のサイズ感がやや小さい感じもしたため,全体的にサイズアップが必要なのは確かでしょう(ただ,サイズアップすると現在のミッドセクションの仕上がりは恐らく失われてしまうのはジレンマだと思います.).
身体の作りは全盛期のJeremy Buendia(ジェレミーブエンディア)に近い感じもするため,今後の躍進にも期待です.
3位:Erin Banks
3位は,Erin Banks(エリンバンクス)でした.
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エリンバンクスですが,コンディションがやや甘かったという印象が強いです.
エリンバンクスが優勝したオリンピア 2022では,彼の高身長がもたらす圧倒的なサイズ感とコンディショニングを両立した仕上がりを披露していましたが,メンズフィジークが体重制限を導入したことにより,サイズのアドバンテージがなくなりつつあるように感じます.実際,ステージ上で比較しても,むしろ身長がやや低い選手の方がサイズがあるように見えることもあるため,エリンバンクスは正念場を迎えていると思います.
コンディショニングに関しても,甘さが目立ち,特に上位2選手は筋肉1つ1つのセパレーションがはっきりしていたことを考えると,サイズを上げることができなくなった分,もう少しコンディショニングに注力することが彼が躍進するための方法ではないかと感じました.
終わりに…
メンズフィジークですが,体重制限が導入されたものの,やはりサイズが非常に重要であると感じました.特に,背中の仕上がりの良さは上位に食い込むためには必須であることに加えて,やはり,トップの選手を見ると審査対象とはならない脚がかなり発達していることから,身体をトータルで鍛えることは非常に重要であると感じました.
それにしても,60人を超える選手が出場し,コールアウトが後半になっても選手のレベルがびっくりするくらい高く,これがメンズフィジークの世界的な人気を反映していると強く感じました.