Nick WalkerやShaun Claridaのコーチとして有名なMatt Jansenですが,前述した2人をはじめとして,Matt Jansenの元から次々と選手が去るという事態が発生しています.
一体,Matt Jansenに何が起きているのでしょうか.今回はこの情報を皆さんとシェアしたいと思います.
Matt Jansenの元から選手が次々と去っている情報
Matt Jansenの元から選手が次々と去っている情報は以下のYouTubeで知ることができます.
この動画は,Greg DoucetteのYouTubeチャンネルで公開されています(Greg Doucette自身はIFBBプロであるとともに,パワーリフティングの経験もあるコーチです.).
今回の動画で明らかになっている通り,Matt Jansenは,彼に師事していたNick Walker,Shaun Clarida,Brett Wilkinとの契約を延長しない様です(恐らく正確には選手の方から契約破棄の申し出があったのだと思います).
事の発端はNick Walkerのミスターオリンピア 2024欠場
以上の発端について,様々な憶測がありますが,その一つとして多くの人が不思議に感じたNick Walkerのミスターオリンピア 2024欠場が挙げられます.
この動画は,Nick WalkerのYouTubeチャンネルで公開されています.
この動画において,Nick Walkerは自身の欠場理由について,ミスターオリンピア直前にも関わらず自身の身体が反応しない(恐らく,身体が仕上がりきってない,張りがない)ことを挙げています.この理由について,これまでのコンテスト出場の勤続がたたって,身体が疲れ切っているのではないかということや,ステロイドなどのPEDの過剰な摂取により身体それらに反応にしくくなっているのではないかという点が指摘されてきました.
ただ,いずれの理由にしても,それらはコーチがしっかりと理解しておく必要があり,それを制御できないということは,Matt Jansenのコーチとして資質について疑問を抱く人も多かったと思います.
Quinton Eriyaは,Nick Walkerよりも前にMatt Jansenのコーチングに疑問があった
以上のNick Walkerの調整ミスによりMatt Jansenの資質に対して疑問を持った人は多いと思いますが,実は,それ以前にMatt Jansenのコーチングに対して疑問を持っていた選手がおり,それがQuinton Eriyaです.
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Quinton Eriyaは,NY Pro 2024での仕上がりが満足いかなかったという理由でMatt Jansenとの契約を打ち切りました.この時点では,Quinton Eriyaの決断は「時期尚早なもの」という印象が強かったのですが,恐らく,Quinton Eriyaはこの時点でMatt Jansenのコーチングについて疑問を持っていたと考えられます.
Matt Jansenの言い分は
以上の問題に対して,Shaun Claridaに返答する形で,Matt Jansenは以上のような問題が発生してしまったことについて弁明をしています.
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I want to take a moment to address the current situation.
Over the past year, it has become clear to me that my passion for bodybuilding has shifted. However, my dedication and love for the guys I had the opportunity to help remained unwavering, making this year a mental challenge for me. I recognized the need for change, but I didn’t want my team to feel abandoned or think I was above them, so I continued to honor my commitments.
I’ve increasingly embraced my roles as a dad and husband. Spending quality time with my wife and boys has become my top priority as they grow, and I truly want to be present for them. Additionally, I’ve discovered a passion for endurance sports, both for personal health and business opportunities, and I’ve invested myself deeply in this area over the past year.
I acknowledge that my focus may not have always been where it should have been with my team, and I sincerely apologize for any negative feelings this may have caused.
この場を借りて,現状に触れておきたい.
この1年で私のボディビルに対する情熱が変化したことは明らかです.しかし,私がサポートする機会を得た選手たちへの献身と愛情は揺るぎないものであり,今年は私にとって精神的な挑戦となった.変化の必要性は認識していたが,チームに見捨てられたと思われたり,自分が彼らの上にいると思われたくなかったので自分のコミットメントを守り続けた.
私は父親として,また夫としての役割をますます受け入れてきた.妻や息子たちが成長するにつれ、彼らのために存在したいと心から思うようになった.さらに,個人的な健康とビジネスチャンスの両方のために,エンデュランス・スポーツへの情熱を見出し,この1年間,この分野に深く打ち込んできた.
チームとの関係において,私の集中力が必ずしもあるべきところになかったかもしれないことは認めますし,このことが否定的な感情を引き起こしたかもしれないことを心からお詫びします.
つまり,以上の問題は,彼の私生活の変化により選手に対して100%コミットすることができなかったということですが,厳しい言い方をすれば,これはプロとして失格だと思います.Matt Jansenに師事している選手は,多くのコーチの中から彼を選択しているということであり,そこには金銭も発生しています.つまり,Matt Jansenは金銭の対価を選手対して十分に払っていないということであり,これはコーチングを生業とするプロのすることではないと思います.
終わりに…
Matt Jansenに師事していた選手の多くは,上り調子の選手が多く,だからこそ,彼らの成績がコーチングによるものなのか,それともそれ以前に選手の遺伝的なものなのかについて議論がなされていました.
Matt Jansenのコーチとしての実力を評価するためには,より長期的に彼らのコーチンを行い,その成績により評価する必要がありましたが,今回のような結果になってしまい非常に残念です.