ジョージファラがミスターオリンピア 2019を斬る

ブランドンカリーの優勝にて幕を閉じたミスターオリンピア 2019について,往年の名チャンピオンであるDorian Yates (ドリアンイェーツ)は,「自分の時代ならばトップ6に入れない」と切り捨て,Ronnie Colemen (ロニーコールマン)も同様のことについて述べています.

それについて,アメリカでもトップコーチの一人であるGeorge Farah (ジョージファラ)が自身の見解について述べています.

今回は,そのジョージファラが自身の見解について述べた動画を皆さんとシェアしたいと思います!

ジョージファラとは

ジョージファラは,1971年,レバノン出身のプロボディビルダーです.身長は171 cm,体重は93-102 kgです.

 

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彼は,2000 NPC Nationalsでプロカードを取得し,2002年にプロデビューを果たします.オリンピアには,2002,2005,2008と出場し,特に,オリンピア 2008では,現在の212ポンドクラスの前身となる202ポンドクラスで5位に輝くなどトッププロの一人に数えられます.

現在は,競技から引退しており,コーチとして活躍しています.彼は選手時代にも有名だったのですが,コーチになってからさらに有名になり,その理由としては,デキスタージャクソンのコーチを長年務めているためです.

 

2014年には,山岸秀匡選手もジョージファラをコーチとして招聘していたときもあり (正確には,チャールズグラスをトレーニングコーチとして,ジョージファラをニュートリションコーチとして雇っていた様な記憶があります.),その年,山岸選手はオリンピアで212ポンドクラスで過去最高の3位に入賞し,タンパプロでも優勝したという結果からも分かるとおり,ジョージファラはコーチとしての能力にも非常に優れていると言えます.

近年では,癌を患い闘病していたという話を聞いていたため,とりあえず元気になってくれて一安心といったところです.

ジョージファラのミスターオリンピア 2019に関する見解の動画

ジョージファラのミスターオリンピア 2019に関する見解の動画は以下になります.

動画の作成元は,Generation Ironになります.

ジョージファラのミスターオリンピア 2019に関する見解

今回の動画で語られていることは以下の点です.

  • ドリアンイェーツもロニーコールマンも結果に言及すべきでない
  • ジャッジの本質は90年代も現在も変わらない

ドリアンイェーツもロニーコールマンも結果に言及すべきでない

ジョージファラは,ドリアンイェーツとロニーコールマンに敬意を表しながらも,「二人はそのことについて言及すべきでない」という立場を鮮明にしています

ドリアンイェーツもロニーコールマンも,自身の時代と比較していますが,それはあくまでも記憶の話であり,ジョージファラは「過去の偉人と現在の人を正確に比較する方法はあるのか」ということを述べています.

さらに,「ジャッジを尊重すべき」と付け加えた上で,「ミスターオリンピア 2019におけるラインナップではBrandon Curry (ブランドンカリー)がベストであり,もし,その結果に文句があるならドリアンイェーツとロニーコールマンはブランドンカリーに勝る選手を連れてくるべき」と付け加えています.

ジャッジの本質は90年代と変わらない

前述したことに対して,インタビューアは,ジョージファラに「90年代のボディビルダーの方が優れていたのでは」という質問をしますが,ジョージファラの発言を要約するとジャッジの本質は変わっておらず,「そうは思わない」ということです.

その理由として,彼が長年コーチを務めているデキスタージャクソンは,90年代から多くのショーにて勝利を収めているためです.多くの人が知っての通り,デキスタージャクソンはサイズで勝負をする選手ではなくコンディションで勝負をする選手であり,その選手が現在も活躍していることからジャッジの本質は変わっておらず,「現在のボディビルダーが劣っているわけではない」ということを言っています.

ただ,90年代が非常にラインナップが充実しており,ジョージファラ自身も90年代を”Tough Era”であったことについて認めています.

終わりに…

動画中では,ブランドンカリーを非常に評価しているのが印象で的でした.

それにしても,動画中で述べていましたが,アーノルドクラシック 2013 in ブラジルの段階でブランドンカリーが将来的にミスターオリンピアを獲得すると予測していたジョージファラの眼力はすごいものがありますね.

これが,”トップ・グル”と呼ばれる由縁なのでしょう.

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