オリンピアの212 lbsクラスにおいて,Flex Lewis (フレックスルイス)が引退した2018年の後,212 lbsクラスの絶対的な王者に君臨すると言われ続けてきたDerek Lunsford (デレクランスフォード)は,2019年は2位,2020年はまさかの4位に終わり,自身の殻を抜け出せないでいます.
そんなデレクランスフォードですが,オリンピア 2020の後に,”The Pro Creator”こと,Hany Rambod (ハニーランボッド)に師事し,オリンピア 2021では悲願の初優勝を狙っています.
今回は,デレクランスフォードの近況を皆さんとシェアしたいと思います!
デレクランスフォードの近況アップデート
デレクランスフォードの近況アップデートですが,彼はかなり頻繁に自分自身の状態をインスタグラムに掲載してくれる中で,オリンピア 2021からちょうど2ヶ月前に行ったゲストポージングが参考になります.
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このゲストポージングは,NPC Knox Classicというコンテスト行われたものであり,まだまだオリンピア 2021まで時間がある中でも,かなりの仕上がりになっていることが分かります.
参考までに,オリンピア 2020のプレジャッジの段階でのデレクランスフォードのポージングは以下になります.
動画の作製元はAlain Lima Mendoza Fitness & culturismoというボディビルディングのyoutubeチャンネルになります.
両者の動画を見るとまず分かることが,2021年のデレクランスフォードは,脚が劇的に良くなっているという点です.デレクランスフォードは,基本的には上半身は抜群に強い選手なのですが,2020年を見ればわかる通り,上半身の仕上がりを考えると下半身のサイズが足りず,これにより,迫力不足の印象が否めませんでした.
それが2021年では,外側広筋の広がりがかなり改善されているのと,ハムストリングスのサイズが劇的に良くなっていることから,脚がかなり大きくなっている様に見え,彼の上半身に釣り合うサイズ感でかなりの迫力です.
次に分かることが,元々強い上半身がさらに良くなっているという点です.特にフロントポーズをとっているときが顕著であり,大円筋,三角筋のサイドが更に良くなっている様に見え,上半身もかなりの大きさになっています.
2021年はDerek Lunsfordの年になるのか
今回の近況アップデートを見て,2021年こそはDerek Lunsfordが躍進しそうな気がします.その理由は,前述した通り,彼が弱点の一つを克服しつつあるのもありますが,やはり,最大の理由はハニーランボッドの存在に他なりません.
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デレクランスフォードの最大の弱点は,コンテスト時にピークを外す傾向があり,これにより,せっかくの身体がフラットに見えてしまうということです.この問題をハニーランボッドは解決できる可能性が高く,事実,彼がコーチングしてJeremy Buendia (ジェレミーブエンディア),Phil Heath (フィルヒース),Hadi Choopanはコンテストで仕上がりを外すということは滅多にありませんし,もっと過去に目を向ければ,当時ピークが過ぎたと言われていたJay Cutler (ジェイカトラー)を彼史上最高の肉体に仕上げ,もう一度オリンピアのタイトルを獲得させたのもハニーランボッドの仕事 (2009年)になります.
以上のことから,ハニーランボッドがコーチングをしている以上,デレクランスフォードが大きくコンディションを外してくるという可能性は低くなることが言え,前述した様に,彼の弱点と言われてきた下半身も改善しつつありますから,2021年のデレクランスフォードは相当に良いのではないかということが予想することができます.
終わりに…
今回紹介した動画以外でも,デレクランスフォードは,自身の脚トレ (ハックスクワットが多いです)や脚の状態を結構頻繁にインスタグラムに投稿しているのですが,弱点とは思えない仕上がりになっています.
彼は,上半身のサイズに関しては,恐らく212lbsでもトップレベルであることから,これでコンディションを改善することができれば,優勝にかなり近づくのではないかと思います.