利尿剤の危険性.ロニーコールマンが死を意識した瞬間とは

ミスターオリンピアをLee Haney (リーヘイニー)に並ぶ史上最多タイの8連覇を成し遂げたRonne Coleman (ロニーコールマン)の特徴といえば,その圧倒的なサイズは言わずもがな素晴らしいのですが,仕上がりも凄まじかったことで有名です.

今回は,そんなロニーコールマンが,真面目に死の危険を感じた瞬間について語っている動画を見つけたため,皆さんとシェアしたいと思います!

ロニーコールマンが死を意識した瞬間について語った動画

ロニーコールマンが死を意識した瞬間について語った動画ですが,以下の動画になります.

動画の作製元は,DigitalMuscleTVになります.

本動画は,48:37とやや長めの動画になっております.

今回の動画は,ロニーコールマンの自宅でインタビューが行われており,インタビュアーは,ロニーコールマンと同時期に活躍していたボディビルダーであるShawn Ray (ショーンレイ)になります.

ロニーコールマンが死を意識した瞬間

今回の動画において,ロニーコールマンが自身の死を意識した瞬間として,オリンピア 2001を挙げています.

The one that stands out the most to me is ’01, where I was totally dehydrated the day of the show, and I was thinking I was going to die. That stands out to me more than any other show because I was on my way to the hospital and Chad (Nicholls) called me and said ‘Don’t do that!’

一番印象に残っているのは,ミスターオリンピア 2001だ.本番の日に完全に脱水症状になってしまい,死ぬかと思った.あれは,病院に行く途中でChad Nichollsが電話をかけてきて『やめておけ!』と言ったので,他のショーよりも印象に残っている.

つまり,ロニーコールマンは,オリンピア 2001で極度の脱水症状に陥り,これにより死を意識した様ですが,この原因になるのが利尿剤の様です.

利尿剤は,もちろん,尿意を促進する薬であり,尿量が増えることで身体の中の余分な水分,ナトリウムを体外に放出します.つまり,ボディビルディングで使用すれば,水抜きの様な効果があり,現状,オリンピアに出場する選手の多くの選手が使っている様です.

このとき,ロニーコールマンは以下の様に感じていた様です.

I wasn’t cramping or nothing, I was just exhausted, tired. I didn’t have no energy. When I went to get out of bed, I couldn’t hardly get out of bed because I was so exhausted and tired. I went to try to walk around a little bit, and I didn’t have no energy to walk around. I was like ‘Man, I’m out of it. Ain’t no way I can compete like this

痙攣していたわけでもなく,ただ疲れていたんだ.元気がなかったんだ.ベッドから出ようと思っても,疲れきっていてベッドから出られない.少し歩いてみようと思っても,歩く気力もなかった.「もうダメだ」と思いました.このままでは試合に出られない.

この「元気がない」という症状については,オリンピアに出場する様な選手のコンテスト直前にはよく見られるものなのですが,ロニーコールマンは明らかにいつもよりおかしいと感じたのでしょう.

流石に,これはまずいとChad Nichollsは感じ,すぐさま,ロニーコールマンに水を飲む様に指示を出した様であり,これにより,オリンピア 2001のロニーコールマンの仕上がりはいまいちになってしまった様です.

動画の作製元は,Flex TVです.

実際,2001年は,「Jay Cutler (ジェイカトラー)が勝利にふさわしかった」と述べているのですが,その背景に,ロニーコールマンがこの様な問題を抱えているとは知りませんでした.

一連の問題を受けて,ロニーコールマンは,ボディビルダーが利尿剤を服用することに対して強く反対をしています.

I think they probably all need to test them again for diuretics, like they did when Benaziza died. That’s the main problem. Those diuretics are dangerous,

Mohammed Benazizaが亡くなったときの様に,全ての選手が利尿剤の再検査をする必要がある,これが一番の問題です.利尿剤は危険だ.

Mohammed Benazizaは,1990年代に活躍した選手であり,1990年のNight of Champions (NYプロの前身)では,Dorian Yatesに勝利しています (その経験から”Killer of Giants”という愛称だった様です.).

彼は,オリンピア 1992の直後に突然亡くなってしまい,死因についてはいまいちよくわかっていない様ですが,ロニーコールマンが指摘する様に脱水症状が有力の様です.

終わりに…

今回,ロニーコールマンが指摘する利尿剤について,実際に,iHerbを調べてみると分かりますが,各サプリメント会社から利尿剤は販売されており,知識がない人でも購入できる点が大きな問題だと思いました.

やはり,この様なグレーなサプリメントは摂取しないに越したことはないと思います.

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