メンズフィジークは,トレンドの移り変わりが大変激しい競技であり,今日のメンズフィジークと昔のメンズフィジークは大きく異なります.
その中で,一時代を築いた選手として,Jeremy Buendia (ジェレミーブエンディア)がおり,その時代から継続して活躍している選手の一人にRyan Terry (ライアンテリー)が挙げられます.
そんなライアンテリーがメンズフィジークのトレンドなどについて語っている動画を見つけたため,皆さんとシェアしたいと思います!
ライアンテリーがメンズフィジークのトレンドについて語った動画
ライアンテリーがメンズフィジークのトレンドについて語った動画ですが,以下になります.
動画の作成元は,Generation Ironになります.
今回の動画のサムネイルですが.向かって左がオリンピア 2014で5位になったSteve Cook (スティーブクック)であり,向かって右がオリンピア 2019で優勝したRaymont Edmonds (レイモントエドモンズ)ですね.
今回の動画で語られていることですが,前半は,メンズフィジークのトレンドの変化,中盤はオリンピア 2020でのライアンテリーについて,後半は2021年シーズンについて述べられています.
ライアンテリーが動画内で語ったこと
メンズフィジークのトレンドの変化
まず,2013年から実施されているメンズフィジークについて,2013年当初と2020年では要求されるサイズが全く異なる点について述べられています.
その際たる例としては,2014-2017年にオリンピアを制したジェレミーブエンディアと2019年にオリンピアを制したレイモントエドモンズが挙げられています.
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(2016年のジェレミーブエンディアです.)
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(2019年のレイモントエドモンズです.)
こうしてみると,たった3年でもこれだけ違うわけですから,メンズフィジークができた当初と現在では大きく異なることは想像できるでしょう.実際に,メンズフィジークができた当初は,現在と比較して,筋肉のサイズもっと小さくソフトな仕上がりだったことが述べられており,だからこと,今日の様にメンズフィジークが人気を獲得することができたということをライアンテリーは懐古しています.
それと比較して,年々,メンズフィジークではサイズは大きく,コンディションはハードな仕上がりになってきており,このままでは,メンズフィジークとクラシックフィジークの境目が無くなることが危惧され,どこかで,そのトレンドを止めるか,もしくはなんらかの方法で制限する必要性について述べられています.
実際に,ライアンテリーが2015-2017と比較して順位を大きく落としている理由の一つとして,このトレンドがあり,2015-2017は,3次元的な筋肉の大きさを必要とされなかったことから彼は活躍できたことが述べられています.
「だったら,クラシックフィジークにでれば良いのでは?」と思う方もいるかもしれませんが,メンズフィジークに出場している多くの選手は,身長と体重の兼ね合いでクラシックフィジークには転向できない ( = 転向しても活躍するのが難しい)ことから,メンズフィジークで戦い続けている様です.
ライアンテリーのオリンピア2020について
ライアンテリーのオリンピア 2020については,以前作成した記事と同様のことが述べられていたため,そちらの記事を参照してください.
今回の動画では,この内容に加えて2020年に子供ができ,その子のお世話もあったため満足にオリンピアの準備ができなかったことが加えられています.
2021年シーズンについて
ライアンテリーの2021年のシーズンですが,残念ながら,オリンピア 2021には出場しないようです.
ライアンテリーは,過去にオリンピアで優勝した経験がなく,オリンピア 2020では8位に終わったため,オリンピアに出場するためにはコンテストに出場してポイントを稼ぐ必要があります.現状では,ライアンテリーがコンテストに出場している情報はなかったため,「まさか」とは思いましたが,やはり,2021年のシーズンは子育てに専念するため全休にする様です.
終わりに…
本動画では,オリンピア 2021のチャンピオンであるBrandon Hendrickson (ブランドンヘンドリクソン)に対してどの様に挑むかを尋ねられているのですが,その回答がはっきりしなかったのが個人的には少し気がかりでした.
ライアンテリーが指摘する様に,遺伝的にブランドンヘンドリクソンの様な筋肉の丸みを出すことは大変難しいことは理解でき,それに対して,ライアンテリーは仕上がりの良さで勝負する選手ですから,近年のサイズ重視のトレンドは,やはり,ライアンテリーには厳しいものがあるのでしょうか.