2022年にプロデビューを果たし,ミスターオリンピア 2022でも非常に印象的なパッケージを持ってきたAndrew Jackedは,2023年にさらに飛躍すべく,新たに2人のコーチを招聘した様です.
今回は,この情報を皆さんとシェアしたいと思います!
Andrew Jackedとは
Andrew Jackedは,1985年ナイジェリア出身のプロボディビルダーです.身長は187.75 cm,体重は120 kg程度と言われています.
彼がそもそも有名になったのは,パワーリフターとして世界的に非常に有名になったLarry Wheelsの影響が非常に強いと思われます.
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Larry Wheelsは,24歳で重量挙げで2つの世界記録を樹立したことで名を馳せました.彼は,体重が275lbs ( = 約125kg)で合計2275lbs (=1032 kg)のローギア記録(610lbs (277 kg)のベンチプレス、810lbs (=367 kg)のスクワット、855lbs (=388 kg)のデッドリフト)を記録しました
そんな,Larry Wheelsのトレーニングパートナーとして有名になったのが今回紹介したAndrew Jackedになります.彼は,身長が約188 cmで体重が約121 kg (随分前のデータなので,実際には異なる可能性が高そうです)になります (アメリカの標準的な身長から考えると普通かもしれませんが,ボディビルダーとして考えると非常に大柄です・).
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調べたところによると,彼は2007年からボディメイキングをしている様です.ただ,その一方で,彼はコンテストに出場したことがないという非常に変わった経歴も持っています (この情報が少し錯綜していて,恐らく,あっていると思います.).
そんなコンテストに出場したことがない彼なのですが,2020年にコンテストに出場することを明言してトレーニングを続けていました.当時の彼ですが,上半身が非常に良いということで少し話題になっていたのですが,下半身には実際にどうなのかという議論がなされており,当時はそこまで気に止める様な選手ではありませんでした.
そんなAndrew Jackedですが,新型コロナウイルスの影響で2020年のコンテストに出場することができず,2021年のコンテストに目標を決めてコンテスト準備を続けている様です.その一環で彼が行った投稿が衝撃的でした.
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コンディションもサイズも抜群ですね.
この肉体がコンテスト経験がほぼ0の選手のものとは到底思えません….彼はどうやらナイジェリアにルーツを持っている選手の様であり,各部位が丸々と発達した筋肉は,やはり,黒人選手特有の素晴らしさですよね.
彼のインスタグラムを見てみると分かりますが,高重量をしっかりとコントロールしており,非常にトレーニングが丁寧であることが分かります.だからこそ,ここまで,身体が発達するのでしょう.
ここで,彼のサイズはもちろん素晴らしいのですが,特筆すべきは,やはりウエストラインの細さになります.
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ポージングからして,クラシックフィジークに焦点を当てていることが想像することができますが,ここまでウエストが細いと,クラシックフィジークでも十分活躍できるポテンシャルが十分にあると思われます.
彼は,EBBF Ajman Bodybuilding and Physique Contest 2021で優勝することでIFBBエリートプロとなります.その後開催されたIFBB Elite Pro League Showで優勝しますが,IFBBエリートプロリーグで出場したのはこの僅か1戦のみとなります.
2022年には,Arnold Classic Amateur 2022で優勝することでIFBBプロカードを取得します.同年に開催されたTexas Pro 2022,Arnold Classic UK 2022で優勝し,ミスターオリンピア 2022の出場権を獲得すると,初出場ながら8位に入賞しました.
Andrew Jacked,新コーチ招聘の情報
Andrew Jackedが新コーチを招聘した情報は,彼の以下のインスタグラムで知ることができます.
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今回の投稿は,海外の筋トレニュースを発信するRxMuscleです.
また,RxMuscleのyoutubeチャンネルは以下の様な動画も公開しています.
動画の長さは1:04:12です.
以上の情報をまとめると,Andrew Jackedは新コーチとしてChris Lewis,Chris Acetoを招聘したことになります.つまり,これまでのコーチをそのまま登用することを考えると,Andrew Jackedのコーチは今回招聘した2人に加えて,これまでのGeorge Farah (ジョージファラ),Flex Wheeler (フレックスウィーラー)の4人体制ということになります.
Andrew Jackedが新しく招聘したコーチ
Chris Lewisとは
Chris ‘Psycho’ Lewisは,正確な年齢,身長,体重についてはわかりませんが,まず間違いなくトップコーチの一人です.
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彼は,プロボディビルダーとして15年間の経験があり,その経験を活かしてPsycho Fitnessを設立し,多くのトップ選手のコーチングに関わっています.
現在では,仲違いしてしまったのですが,彼は元々はCharles Glassと一緒に活動を行っており,Charles Glassに師事するという選手は自動的にChris Lewisにも師事するという場合が多かったです.
過去に彼が指導した選手は極めて多岐に渡りますが,その代表的な選手としてはDextor Jackson (デキスタージャクソン)やShawn Rhoden (ショーンローデン)が挙げられます.
Chris Acetoとは
Chris “The Technician” Acetoについて正確な年齢はわかりませんが (マサチューセッツの大会で初めてJay Cutler (ジェイカトラー)に会ったという記述があり,現役時代のMilos Sarcev (ミロス)との写真もあったことから,50-60歳くらいだとは思います.),体重は93-107 kgだったようです.
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彼は,選手としてはそこまで有名ではなかったですが,コーチとしては非常に有名です (彼がコーチとしては有名になれたのは,「伝説的なコーチ」という評価を受けているBob Gruskinに師事した経験があるのも一つであると言えます.).
彼に師事した選手は非常に多く,Jay Cutler (ジェイカトラー) (Hany Rambodをコーチとして雇う前),ショーンローデン,Cedric McMillan (セドリックマクミラン),Victor Martinez (ビクターマルティネス)が非常に有名ですね.
彼は非常に幅広い知識で,トレーニングから栄養まで,自らコーチングを行うことで有名であり,特にオリンピアにおいては,一時期はコーチングの結果がHany Rambodの影に潜んでしまうことがありましたが,ミスターオリンピア 2018でショーンローデンを最高の仕上がりにしたことから,再び脚光を浴びました.
現在多くのコーチがいる中で,彼は間違いなくトップのコーチの一人であると言えます.
それぞれのコーチの役割は?
今回,Andrew Jackedは新コーチとしてChris Lewis,Chris Acetoを招聘したことで,コーチが4人体制となったわけですが,それぞれのコーチに役割があるというなんとも贅沢な陣容の様です.
まず,ジョージファラですが,これまで通り,栄養に特化した指導を行う様です.
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次に,トレーニングですが,今回新たに招聘したChris Lewisが担当する様です.
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最後に,減量ですが,今回新たに招聘したChris Acetoが担当する様です.
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これに加えて,恐らくフレックスウィーラーは,ポージングの指導をすると考えられ,以上を考えるとAndrew Jackedは本当に隙のないコーチ陣を揃えたことが分かります.一般的に,栄養とトレーニングでコーチを2人そろえるということは比較的多くある様ですが,Andrew Jackedの様に3-4人をそろえるケースは本当に珍しいと思います.
それだけ,彼の知名度実力が高いからこそ,今回の招聘が実現したということになるため,彼の2023年シーズンの活躍が楽しみですね.
終わりに…
今回招聘したChris Lewis,Chris Acetoについて,この2人は故ショーンローデンが師事したコーチです.なぜ,ショーンローデンが師事したコーチを今回招聘したかについてですが,それはショーンローデンと同様にAndrew Jackedが非常に細いウエストを持っており,身体の特徴が似ているからでしょう.
同じ特徴の身体を持っているからこそ,Andrew Jackedの良さを十二分に引き出せると考え,今回招聘に踏み切ったのでしょう.