ビッグラミー,アーノルドクラシックに向けて幹細胞治療を実施

ビッグラミー 幹細胞治療

ミスターオリンピア 2022にて,まさかの5位に終わったBig Ramy (ビッグラミー)について,比較的多数の方が彼の筋肉を「溶けている」というような表現をしていました.また,特に,問題がある部位として,背中と上腕三頭筋について指摘している人は多かったです.

以上の問題に対して,ビッグラミーは,アーノルドクラシック 2023 in コロンバスオハイオに出場予定であり,そこでの優勝を目指して,幹細胞治療を実施した様です.

今回は,この情報を皆さんとシェアしたいと思います.

ビッグラミーとは

ビッグラミーは,本名がMamdouh Mohammed Hassan Elssbiayであり,1984年エジプト生まれのプロボディビルダーです.身長は175 cm,体重が133.8-140.6kgと言われています (これは,恐らく,オンシーズンの時の体重であると思われます.).

 

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彼は,2012年にプロカードを取得すると,それからすぐに頭角を現し,2013年の,2014年のNew York Proで優勝,オリンピア 2013,2014で8位,7位と順調にステップアップしていきます.

特に,オリンピアに関しては,オリンピア 2015で5位,オリンピア 2016で4位,オリンピア 2017で2位と順調に成績を伸ばしていましたが,オリンピア 2018はまさかのトップ5を逃し6位に終わります.

誰しもが,そこから成績を徐々に落とすのではないかと予想している中で,オリンピア 2020ではワイルドカードでの出場ながら初優勝を飾り,それからオリンピア 2021でも優勝し二連覇しています.

しかし,3連覇を狙ったミスターオリンピア 2022では,まさかの5位に終わりました.

ビッグラミーが幹細胞治療を実施したという情報

ビッグラミーが幹細胞治療を実施したという情報ですが,以下の動画で知りました.

動画の作成元は,大人気筋トレyoutubeチャンネルであるNick’s Strength and Powerです.

今回の情報は,以上の動画の中で9:55-の内容となっております.

そもそもビッグラミーが受けた幹細胞治療とは

今回,ビッグラミーが幹細胞治療を受けたという情報を深掘りする前に,彼が受けた幹細胞治療について解説する必要があります.

間葉系幹細胞は、プロテイン・サプリメントのような素材の供給を受けて筋組織に分化したり、既存筋組織の損傷を修復することに役立つものです。これまで、トレーニングを行ってきた方で、思うように身体能力が向上しないのでしたら、そのトレーニングの中身の見直しと併せて、間葉系幹細胞による幹細胞治療をお勧めします。

出典:医療法人社団スターセル・アライアンス 幹細胞治療専門医療機関 STAR CLINIC (https://www.starclinic.tokyo/faq/c09/) 最終閲覧日:2023/01/27

つまり,幹細胞治療を実施することで,神経系の回復を促し,筋繊維の回復を促すということがわかります.ビッグラミーがミスターオリンピア 2022で見せた仕上がりについて,サイズについては全く問題はありませんでしたが,筋肉の1つ1つのディティールに問題がある様に見受けられました.この問題について,「仕上がり云々の問題ではなく,そもそも,彼が神経系に何らかの問題を抱えており,これにより,筋繊維が十分に発達せず,完成度の低い筋肉になってしまった」とビッグラミーのチームは考えたのでしょう.

ビッグラミーがこの時期に幹細胞治療を受ける意味

ビッグラミーがこの時期に幹細胞治療を受ける意味ですが,間違いなく,出場予定であるアーノルドクラシック 2023 in コロンバスオハイオを念頭に置いたものであると考えられます.

今回の彼の抱えている問題について,一部の方は「外科的なアプローチが必要である」ということも指摘していました.つまり,「身体にメスを入れることで彼の抱えている問題を解決する」ということですが,この様な外科的なアプローチをすると多くの選手はその翌年のシーズンにおいて大きく成績を落とします.これを嫌っての幹細胞治療であり,これによる回復でアーノルドクラシックの優勝をかなり真剣に狙っていると考えられます.

このアーノルドクラシックの優勝ですが,賞金が非常に良いというメリットもありますが,「ビッグラミー自身がキャリアの岐路に立たされているということもあるのではないか」と予想します.

今回,アーノルドクラシックで再びコンディションの良い状態を披露することができれば,彼が再びオリンピアで戴冠する可能性もあります.その一方で,今回もコンディションのピークを合わせることができなければ,彼はまず間違いなくピークを大きく過ぎていることになり,「受動的な引退」が現実的なものとなる可能性が高いと言えます.

終わりに…

幹細胞治療ですが,近年ではRonnie Coleman (ロニーコールマン)やFlex Lewis (フレックスルイス)が実施し,確かに効果があるということが報告されています.このため,今回,ビッグラミーが抱えている問題が本当に神経系由来のものであるならば改善する確率が高いと言えます.

ただ,それでも治らなかった場合には,今後の彼のキャリアはかなり難しくなることが予想されますね.

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