ジェイカトラーのオリンピア 2001の躍進は番号が鍵を握っていた

オリンピアを史上最多タイの8連覇を成し遂げたRonnie Colemanにとって,2000年台の最大のライバルはJay Cutler (ジェイカトラー)だったわけですが,彼らの関係性は決して殺伐としたものではなく,ジェイカトラーがロニーコールマンを尊敬していたという話は非常に有名です.

今回は,ジェイカトラーがロニーコールマンをライバルと認識したときについて公開していたため,皆さんとシェアしたいと思います!

ジェイカトラーとは

ジェイカトラーは1973年アメリカ生まれのプロボディビルダーです.身長は175 cm,体重は124-140 kgでした.

ジェイカトラーは,1996年のNPCナショナルズ・ヘビー級で優勝することでプロカードを取得しました.当時は,現在と比較してIFBBプロになるのが非常に難しい時代であり,通常,多くの選手が10年以上かけてIFBBプロを目指すところを,彼は23歳で成し遂げました.

プロデビュー戦となった1998 IFBB Night of Championsは11位と成績は奮いませんでした.翌年,なんとかしてオリンピアに出場した彼は14位に終わりますが,そこから,2013年まで2002年と2012年を除いて出場し続け,4度の制覇,6度の2位 (そのうち,4回はロニーコールマンに敗れています)という素晴らしい成績を残しました.

彼を語る上で,避けて通れないのがオリンピア 2009です.彼は,前年にDextor Jacksonに敗れており,一度オリンピアで敗れた選手がもう一度オリンピアに返り咲いた例はなかったことから,「ジェイカトラーの時代は終わった」と当時は考えられていましたが,驚愕の仕上がりでオリンピア 2009を制します.

 

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これがジェイカトラーを語る上で,彼が最高だった年の一つであり,この大腿四頭筋のポージングはあまりにも有名です.

ジェイカトラーがロニーコールマンとライバル関係になったときについて語った動画

ジェイカトラーがロニーコールマンとライバル関係になったときについて語った動画ですが,以下になります.

今回の動画は,Jay CutlerのPodcastであるCutler Castです.

今回の動画は56:10と長めの動画になります.

ジェイカトラーがロニーコールマンとライバル関係になったとき

ジェイカトラーがロニーコールマンとライバル関係になったのは2001年であることが述べられています.

“This is the 2001 Olympia at the Mandalay Bay Arena, I competed at Mandalay Bay for the first time in ’99 but this was 2001 we’re still competing there. And this is I said the beginning… when your idol becomes your rival. I’ve often said that quote because I idolized Ronnie Coleman like he was the guy 

これは2001年にマンダレイベイ・アリーナで開催されたオリンピアで、マンダレイベイには99年に初めて出場したが,2001年はまだそこで開催されていました.憧れの人がライバルになるのはこのときからでした.ロニー・コールマンを尊敬していたから,よくこの言葉を使います.

オリンピア 2001は,ジェイカトラーの最高の年に数えられる年であり,実際に,ジェイカトラーはオリンピア 2000で8位でしたが,そこから6ランクアップして2位にランクインしました.

ただ,今回のインタビューでは,ジェイカトラーがロニーコールマンのライバルになり得たのは,偶然的な側面も大きく,その理由としてはジェイカトラーとロニーコールマンが出場選手番号が隣り合っており,これにより両者が比較審査されることが多かったからということも述べられています (実際に,前出の写真では,ロニーコールマンの番号が1,ジェイカトラーの番号が2であることを確認することができます.).

当時,オリンピア 2000では,ジェイカトラーは8位と決して順位としては悪くないですが,それでも,ロニーコールマンと比較審査されるような順位ではなかったことから,このロニーコールマンと並んだ番号というのは彼にとって非常に幸運だったと言えるでしょう.

終わりに…

近年の出場者の多いカテゴリー,例えばメンズフィジークなどのオリンピアを見ればわかりますが,出場者が多いとそもそも比較審査されるのも難しいです.

その中で,ジャッジはやはり前年度優勝者の仕上がりに非常に注意を払い,それを並んでいる選手と比較するわけですから,優勝者の隣に立てたジェイカトラーはやはり非常に幸運ですよね.

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