フィルヒース,一見するとミッドセクションをコントロールしているが

フィルヒース ミッドセクション 2022 オフシーズン

オリンピア 2011からオリンピア 2017まで,7連覇をしたPhil Heath (フィルヒース)は,2021年から再びオフシーズンに入っており,長い間コンテストに出場しないことが明らかになっています.

そんなオフシーズンのフィルヒースでも議論の的となるのは,彼のミッドセクションです.

今回は,フィルヒースの2022年のオフシーズンにおけるミッドセクションについて皆さんとシェアしたいと思います.

フィルヒースとは

Phil “The Gift” Heath (フィルヒース)は,1979年アメリカ生まれのプロボディビルダーです.身長は175 cm,体重は108-125 kg程度と言われています.

 

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彼は,2005 NPC USA Championshipsで優勝することでIFBB プロカードを取得し,プロカードを取得した翌年行われた2006 Colorado Pro,2006 New YorK Proでいきなり 優勝を果たします.

ミスターオリンピアには2008年から出場し,ミスターオリンピア 2008では初出場で3位になり,オリンピア 2009では5位 (確か,このとき彼は胃腸に何らかの問題がありながらコンテストに出場したと記憶しています.) ,オリンピア 2010では2位,そして,オリンピア 2011から2017まで7連覇します.

The Giftと形容される様に,彼の特徴と言えば,生まれ持った筋肉の大きさ及びその質感ではないでしょうか.特に,背中,腕の大きさは他の選手を凌駕しています (余談ですが,今では背中は彼のストロングポイントですが,昔は弱点部位だった様で,Jay Cutler (ジェイカトラー)に勝つために週二回トレーニングしていた様です.).特に背中に関して,彼の背中の立体感は,他選手と比べると別次元であり2017年のオリンピアでShawn Rhoden (ショーンローデン)に敗れはしましたが,その背中の凄まじさは全選手一と言っても過言ではありません

7連覇中,確かにフィルヒースは絶対的な強さを誇っていたのですが (そのため,彼はこのまま10連覇くらいするのではとも言われていました),彼は優勝するたびに議論の的となっていました.それは,彼が,連覇を重ねるごとにサイズは大きくなっていたのですが,その分,バブルガットと呼ばれる様に,ミッドセクションのコンディションがどんどん崩れていったためです.

このため,彼のミッドセクションはよく議論の的となっており,彼の復帰可能性及び優勝可能性はこのバブルガットが握っていると言っても過言ではありません.

フィルヒースの2022年オフシーズンのミッドセクション

フィルヒースが自身のの2022年オフシーズンのミッドセクションについて公開したのは以下のインスタグラムの投稿です.

 

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今回の投稿を見て素直に感じたことが,オフシーズンということもありますが,彼のミッドセクションが大きく改善していないのではないかということです.

彼は元々,ミッドセクションが抜群に優れている選手ではありませんが,少なくとも,連覇を重ねる前までは,ミッドセクションがもっとタイトでした.

 

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今回,インスタグラムに投稿された画像では,彼のミッドセクションがしっかりコントロールされていることが分かりますが,オフシーズンということもあり,ミッドセクションがタイトではないことが分かります.

こうなると,実際に仕上げたときのミッドセクションの状態がオリンピア 2020のときとそこまで変わらないのではないかと考えています.

フィルヒースの骨格を考えると,正直,ここまでミッドセクションが肥大するまで筋肉量が必要なのかどうかは疑問が残るところですが,Bif Ramyと互角に戦おうとした場合には必然的にサイズが必要になるため,ダウンサイズという選択肢はないのかもしれません.

ただ,やはり,彼の全体的なパッケージを考えると,ミッドセクションの形を改善するのは無理であるとしても,もう少しミッドセクションをタイトにした方が良いのではないかと感じています.

終わりに…

Indy Pro 2022では,Blessing AwodibuとCharles Griffenが抜群にコントロールされたミッドセクションを披露しており,このようなミッドセクションを評価するジャッジの潮流になると,フィルヒースはこのままだと少々厳しいかもしれませんね.

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