オリンピア 2011からオリンピア 2017まで，7連覇をしたPhil Heath (フィルヒース)は，8度目の優勝を目指したオリンピア 2020においてまさかの3位に終わり，そこからコンテストに出場していない状態になっています．
コンテストに出場していない状態でも彼が素晴らしい肉体を維持していることから，彼の現役復帰可能性について盛んに議論されていますが，どうやらその可能性は5%程度に留まるようです．
今回は，フィルヒースのコンテスト復帰可能性について皆さんとシェアしたいと思います．
フィルヒースとは
Phil “The Gift” Heath (フィルヒース)は，1979年アメリカ生まれのプロボディビルダーです．身長は175 cm，体重は108-125 kg程度と言われています．
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彼は，2005 NPC USA Championshipsで優勝することでIFBB プロカードを取得し，プロカードを取得した翌年行われた2006 Colorado Pro，2006 New YorK Proでいきなり 優勝を果たします．
ミスターオリンピアには2008年から出場し，ミスターオリンピア 2008では初出場で3位になり，オリンピア 2009では5位 (確か，このとき彼は胃腸に何らかの問題がありながらコンテストに出場したと記憶しています．) ，オリンピア 2010では2位，そして，オリンピア 2011から2017まで7連覇します．
The Giftと形容される様に，彼の特徴と言えば，生まれ持った筋肉の大きさ及びその質感ではないでしょうか．特に，背中，腕の大きさは他の選手を凌駕しています (余談ですが，今では背中は彼のストロングポイントですが，昔は弱点部位だった様で，Jay Cutler (ジェイカトラー)に勝つために週二回トレーニングしていた様です．)．特に背中に関して，彼の背中の立体感は，他選手と比べると別次元であり2017年のオリンピアでShawn Rhoden (ショーンローデン)に敗れはしましたが，その背中の凄まじさは全選手一と言っても過言ではありません．
7連覇中，確かにフィルヒースは絶対的な強さを誇っていたのですが (そのため，彼はこのまま10連覇くらいするのではとも言われていました)，彼は優勝するたびに議論の的となっていました．それは，彼が，連覇を重ねるごとにサイズは大きくなっていたのですが，その分，バブルガットと呼ばれる様に，ミッドセクションのコンディションがどんどん崩れていったためです．
このため，彼のミッドセクションはよく議論の的となっており，彼の復帰可能性及び優勝可能性はこのバブルガットが握っていると言っても過言ではありません．
フィルヒースがコンテスト復帰可能性について述べた動画
フィルヒースがコンテスト復帰可能性について述べた動画は以下です．
動画の作成元は，Ed Mylettというyoutubeチャンネルです．
今回の動画の長さは1:08:18です．
今回の動画では，彼がオリンピアで優勝するためのマインドセット，彼のトレーニングルーティン等が公開されています (特に，トレーニングルーティンについては非常に興味深く，彼が脚トレを週に2回実施していたというのは非常に驚きでした (フィルヒースが背中のトレーニングを週に2回実施していたというのは非常に有名な話ですが，彼が自身で長所と認識していた脚について週に2回実施していのはかなり驚きでした．)．)．
フィルヒースがコンテスト復帰可能性は5%程度
今回，フィルヒースは自身の復帰の可能性について以下のように述べています．
“I’ve liked that last part that you said at some point because that means it doesn’t have to be today. 5%, at some point. Right now, it’s staying at 5%
“いつかは “という最後の部分は，今日でなくてもいいということで気に入っています．「5％，ある時点で」．今は5％にとどまっています．
フィルヒースがオリンピア 2020でBig Ramy (ビッグラミー)及びBrandon Curry (ブランドンカリー)に敗れたとき，特に，ビッグラミーとの間には大きな差があるように見受けられました．これにより，冒頭で述べた通りオリンピア 2020以降，彼が再びコンテストのステージに上がらなくなり，そこからまたステージの上に戻ってくるのにはかなり時間がかかると予想していましたが，現状，5%程度というのはかなり可能性が低そうです．
実際に，彼のコンテスト復帰に時間がかかる理由として，彼がコンテストに出場していた当初から問題視していたヘルニアの問題があり，ヘルニアが完治しないことにはコンテスト出場については後ろ向きであることが指摘されていました．
さらに，コンテストに出場するにあたり，家族と話し合う必要性についても言及しており，このことから少なくとも3年はコンテスト復帰はないことが明らかになっていました．
以上を勘案して，現状5%程度という数値を導き出していると考えられますが，この数値を見てしまうと，やはり，彼のコンテスト復帰はかなり厳しそうであると感じます．
終わりに…
フィルヒースは，あと一度優勝すれば，Lee Haney (リーヘイニー)及びRonnie Coleman (ロニーコールマン)の記録に並ぶのですが，この一度の優勝の壁がかなり高いですね．
