オリンピア 2019，2020，2021のクラシックフィジークのチャンピオンであるChris Bumstead (クリスバムステッド)は，クラシックフィジークにおいて絶対的な強さを誇っており，死角はほぼないと考えられています．
その一方で，今回，クリスバムステッドの右の上腕二頭筋についてやや気になる比較を見つけたため，皆さんとシェアしたいと思います．
クリスバムステッドとは
クリスバムステッドは，1995年，カナダ生まれのクラシックフィジーカーです．身長は185.5cm，体重は93.0 – 102.1kgです (近年は，仕上がり体重がもう少し重い気がします．)．
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彼は，自身の姉の夫であるIain Valliereの影響を受けてボディビルディングを始め，2016 IFBB North American Bodybuilding Championshipsにて若干21歳でプロカードを取得します (ちなみに，当時，デビューしてからたった二年だったようです．)．
プロカードを取得した翌年の2017年にはPittsburgh ProととToronto Proで優勝し，オリンピアの出場権を獲得し2位となります．それから，Breon Ansleyと死闘を繰り広げ，オリンピア 2017-2019では3年連続で1点差で勝負がつき，クリスバムステッドはオリンピア 2019で初優勝を果たします．
そこから，オリンピア 2022まで4連覇を果たしています．
クリスバムステッドの上腕二頭筋を比較した動画
今回，クリスバムステッドの上腕二頭筋を比較した動画は以下です．
動画の作成元は，大人気筋トレyotubeチャンネルであるNick’s Strength and Powerです．
今回の動画のサムネイルでわかる通り，今回の動画の一部ではクリスバムステッドの上腕二頭筋について議論されています．
クリスバムステッドは右上腕二頭筋に問題を抱えている
今回の動画を見るまで，そこまで気にしてはいませんでしたが，動画を見ると，クリスバムステッドが右上腕二頭筋に明らかに問題を抱えていることが分かります．
それを念頭に置いた上で，彼の投稿を見てみると，やはり，ダブルバイセップスのポージングを取ったときに彼の右の上腕二頭筋にピークがないことが言えます．
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ただし，これはあくまでも，「ダブルバイセップスのポージングを取ったときの話」であり，それ以外の状態を見ると彼の右上腕二頭筋が悪いということを断言できません．実際に，今回の投稿をスクロールしてみると分かりますが，彼の右腕は上腕二頭筋のピークを出そうとしない限りは，それほど問題を抱えているとは思えず，むしろ，腕も素晴らしい仕上がりであると言えます．
そのため，個人的には，今回の動画の比較はよく見つけたなという印象が非常に強いです．
クリスバムステッドは右上腕二頭筋の問題は以前から
今回の動画で明らかになったクリスバムステッドの上腕二頭筋の左右差ですが，これは今回に始まった話ではなく，昔からあったものの様です．
実際に，2021年には以下のような投稿がなされています．
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この投稿から，既に2021年の段階でクリスバムステッドは上腕二頭筋に左右差があったことが推察されます．
クリスバムステッドですが，そもそも，上腕二頭筋と背中がそこまで強くない選手であると言われてきました．そのため，オリンピア 2018まではBreon Ansleyの後塵を拝する形になってきましたが，オリンピア 2020で彼は大きく改善したと言われていました．
ただ，実際には今回示したように，クリスバムステッドは腕の左右差について問題を抱えていることが言え，絶対王者であるクリスバムステッドといえど弱点がないわけではないということが言えます．
終わりに…
クリスバムステッドの右上腕二頭筋についてですが，ここまではっきりとピークがでないという状態を見ると，正直，彼が過去に上腕二頭筋を切ってしまったのではないかと考えてしまいます．上腕二頭筋は，特にボディビルダーは切りやすい部位であると言われており，一度，上腕二頭筋を切ってしまうとピークが出にくくなるという問題を抱えることが多いと言われています．
実際，彼の左の上腕二頭筋と比較するとその差は歴然としており，このアンバランスに一度気づいてしまうと，結構気になる部分ではあります．ただ，問題となるのがダブルバイセップスだけであるため，致命的な問題とは言えないと思います．
