オリンピア 2021にて,多くの予想を裏切り,圧倒的な仕上がりで優勝したChris Bumstead (クリスバムステッド)ですが,2021年もとんでもない仕上がりになっています.
今回は,クリスバムステッドのオリンピア 2021に向けた状態について皆さんとシェアしたいと思います!
クリスバムステッド,オリンピア 2021に向けた仕上がり
クリスバムステッド,オリンピア 2021に向けた仕上がりですが,以下の通りです.
View this post on Instagram
今回の投稿でクリスバムステッドは,サイドトライセップスをしているわけですが,これを見ただけでもとんでもない仕上がりになっていることが分かります.
ただ,元来,クリスバムステッドは,サイドトライセップスで目立つ大胸筋と上腕三頭筋が弱点と言うわけではないため,これを見ただけではコンディションが良いというだけで,いまいち,彼の弱点である上腕二頭筋と背中が改善しているかどうかが分かりません.
そのため,彼の上腕二頭筋と背中の状態が分かる投稿にとして以下があります.
View this post on Instagram
こうして見ると,下背までしっかりと脊柱起立筋が走っていることが分かります.これだけ,脊柱起立筋がしっかり走っていると,そもそも,クリスバムステッドは背中が弱点であるということを忘れてしまいます.一方,もう一つの弱点と言われている上腕二頭筋についてですが,ピークがしっかり出ていないことは事実です.ただ,これが弱点かと言われると,そこまででもなく,トータルして考えるとクリスバムステッドの上腕二頭筋と背中はかなり良いと思います.
比較のために,2019年,2020年のクリスバムステッドのバックダブルバイセップスを比較した投稿あるため,以下に掲載します.
View this post on Instagram
この投稿から,明らかに,2019年から2020年にかけてクリスバムステッドが大きく進化していることが分かります.このオリンピア 2020のときのクリスバムステッドと今回のクリスバムステッドを比較すると,バックダブルバイセップスの出し方が若干異なりますが (2021年のポージングは上体が被さる様にしているため,より下背部が際立つ様になっています.),2021年のクリスバムステッドは,背中がさらに改善していることが分かると思います.,
クリスバムステッドのオリンピア 2021での懸念事項とは
ここまで順調に調整を重ねているクリスバムステッドについて,懸念事項としてはサイズアップしすぎていることでしょう.
これがクラシックフィジークを大変ややこしくしている要素になりますが,クラシックフィジークは,あくまでもクラシカルな肉体を競っているのであり,サイズ勝負ではないということです.
こん問題に直面しているのが,オリンピア 2017,2018のクラシックフィジークを制しているBreon Ansleyであり,彼は身長に対する制限体重ギリギリまでサイズを増やしてしまっていることで,肉体がクラシカルではないと判断され逆に評価を落としてしまっています.
View this post on Instagram
そもそも,Breon Ansleyとクリスバムステッドは骨格がかなり異なり,Breon Ansleyは現代のボディビルディング向きな体型をしているのに対して,クリスバムステッドは70-80年代のボディビルディング向きの体型をしていることから,サイズを増やしてもそこまで顕著に問題になることはないのかもしれませんが,クリスバムステッドの圧倒的な高重量トレーニングを見ているとサイズアップが結構心配になります.
終わりに…
クリスバムステッドの今回の状態を見る限りでは,オリンピア 2021でも優勝候補筆頭であることは間違いないということが言えます.
弱点と言われていた上腕二頭筋と背中を改善しつつあり,コンディションも外すことがないということを考えると彼を倒すには相当の肉体を持ってこない限りでは困難であることが言えますね.