Erin Banksはオリンピア 2022でかなりの自信があった

Erin Banks オリンピア 2022

オリンピア 2022にて,非常に素晴らしいバランス,サイズを披露することで初優勝を果たしたErin Banksですが,実は,ステージ上は過去の同カテゴリのチャンピオンであるBrandon Hendrickson (ブランドンヘンドリクソン)に対して勝利できるかなりの自信があった様です.

今回は,Erin Banksが振り返るオリンピア 2022について皆さんとシェアしたいと思います.

Erin Banksとは

Erin Banksは,1988年アメリカ生まれのプロフィジーカーです.身長は180 cm,体重は102-108 kg程度と言われています.

Erin Banksは,実は初めてプロコンテストに出場したのは2021年4月であり,その当時,隔週で多くのコンテンストに出場していたことで有名です.多くの選手が,プロカードを取得してから,あまりコンテストに出場しないで身体を作るのに対して,彼はコンテストに出場しながら,プロのコンテストにアジャストできる身体を作り上げたということができます.

2021年は,New York Pro 2021で優勝することでオリンピア出場権を獲得し,いきなり2位に入賞します.その後,2022年は,アーノルドクラシック 2022 in コロンバスオハイオで優勝.オリンピア 2022で初優勝を飾りました.

Erin Banksがオリンピア 2022のブランドンヘンドリクソンについて語った動画

Erin Banksがオリンピア 2022のブランドンヘンドリクソンについて語った動画は以下です.

動画の作成元は,RxMuscle — The Truth in Bodybuildingです.

今回の動画の時間は,28:49です.

Erin Banksはオリンピア 2022でかなり自信があった模様

オリンピア 2022では,Erin Banksが優勝したものの,第三者目線からするとかなり僅差ではありましたが,ステージ上でかなりの自信があったことを述べています

I just felt like I won with the stage presence that I presented my package with on stage and then when we did comparisons, I knew for a fact that I had him beat when it came to the posing. And I know for a fact when we turned to the back, it’s just not a comparison. You know, I just felt it. I felt it. And I knew I would have this opportunity and this chance to be the Mr. and new, Men’s Physique Mr. Olympia

ステージで自分のパッケージを披露したときの存在感は,まさに私の勝ちだと思いましたし,ポージングを比較したときにもブランドンヘンドリクソンには勝てると思いました.バックポーズを取ったときにも,比較にならないくらいに.ただそう感じたんです.そして,このチャンスと.新しいミスターフィジークミスターオリンピアになることを確信したんです.

今回のErin Banksの発言から,ステージ上で彼がブランドンヘンドリクソンに勝利するかなりの自信があったことが伺えますが,その自信は彼のストラクチャーから来ているようです.Erin Banksといえば,高身長で,非常にコンディションが素晴らしく,筋肉も大きすぎないという特徴があります.

 

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これらの特徴が噛み合えばブランドンヘンドリクソンにも勝利できる自信があったということでしょう.

ただ,第三者からの視点で見ると,メンズフィジーク的な観点でジャッジすればErin Banksの勝利ではありましたが,単純なサイズとコンディショニングの勝負だったらブランドンヘンドリクソンの方が良かったのではないかというのが素直な感想です.

メンズフィジークのジャッジの本質は「サイズ」ではない

ただ,一方で,Erin Banksはオリンピア 2022のランドンヘンドリクソンの仕上がりの素晴らしさを認めており,そんな彼に勝てたのはメンズフィジークのジャッジの本質がボディビルディングと異なるためであると指摘します.

Absolutely not Men’s Physique competitors won’t get as a big as Open athletes] and the judges did a very very very good job this year with placing people where they were supposed to be placed and actually letting athletes understand that this is the direction that we’re going.

メンズフィジークの選手はオープンの選手ほど大きくはなりません.そして,ジャッジは,今年,選手を相応の順位付けを行い,実際に選手に,これが我々の目指す方向だと理解させるとてもとても良い仕事をしました.

そもそも,フィジークという競技は非常にジャッジが曖昧であると指摘されることが多く,その理由の一つとして,単純なサイズ,コンディショニングゲームではない点です.今回,サイズ,コンディショニングという観点ならば,前述した通り,明らかにブランドンヘンドリクソンの勝利でしたが,彼に「メンズフィジークらしさ」があるのかどうか問われると疑問符がつくところではありました.

その点,大きすぎないサイズ,文句のないコンディショニング,すらっと高い身長を持つErin Banksは,メンズフィジークのそもそものコンセプトである「海辺で最もかっこいい男を決める」という点に合致しており,だからこそ,彼が優勝したといえます.

ただ,Erin Banksの体重が100 kgを超えていることからも分かる通り,メンズフィジークでは体重制限がありません.メンズフィジークの一つ上のカテゴリであるクラシックフィジークでは体重制限があるのですが,メンズフィジークではそれが存在せず,それが選手のサイズアップを促している気もします.

ジャッジの本質としてサイズを重視していないのであるならば,個人的には身長に対する体重制限を設けた方が良いような気もするでのすが,恐らく,すぐに改善とはならないでしょう.

終わりに…

そもそも身長が高い選手が不利とされているボディメイキング競技において,サイズ勝負でなくれれば,身長が高い選手が有利になるのは当然の結果だと思います.Erin Banksは,全体的なバランスが非常に良いため,コンディションを大きく崩さなければ,彼を倒すのはかなり難しそうですね.

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