2020年 9月にプロビューを果たし,プロデビュー戦であるシカゴプロでは堂々の4位に輝いたNick Walkerの最大のストロングポイントはそのサイズになります.
今回は,Nick Walkerがその肉体を作り上げた秘密に迫ります.
Nick Walkerのインタビュー動画
Nick Walkerの肉体の秘密についてですが,以下のインタビュー動画で述べられています.
動画の作成元はGeneration Ironになります.3分程度の非常に短い動画になっています.
Nick Walkerの肉体の作り方
今回の動画で述べられていることは以下の二点になります.
- 日々のルーティン
- 食生活
日々のルーティン
Nick Walkerの日々のルーティンですが,簡単には以下の様になっている様です.
- 6:45:起床
- 7:00:ジムに出発 (ジムでは,写真や動画の撮影,30分の有酸素運動)
- 9:30-10:00:1食目
- 12:00:2食目
- 13:15-15:00:トレーニング (部位によって若干前後する),3食目
- 15:00-リラックスする
トレーニング後については,「リラックスする」としか述べていないことから詳細は不明であるため詳細な日々のルーティンではありません.
ボディビルダーによくあることですが,朝は早いです.基本的に起床後が一番カタボリックが進行しているため,その状態で有酸素運動を行うのが一番効率が良いとされており,多くのボディビルダーが起床後すぐに有酸素運動を取り入れます.Nick Walkerもそれに倣って,起床後すぐにジムに行って有酸素運動をしている様です.
個人的にびっくりしたのが,朝のトレーニングセッションでは有酸素運動しか実施しないため,形式上はダブルスプリットトレーニング ( = 1日で2回トレーニングすること)になっていますが,筋トレは1日一回しか実施していません.プロボディビルダーの多くは,1日に2-3回トレーニングすることが一般的であることからこれは驚きました (彼の凄まじい肉体を見ていると,1日に数回トレーニングを行っていてもおかしくないと思っていたのですが,そう考えると,やはり休養が大事であるということになります.).
食生活
食生活ですが,1日に6食で,総カロリー数は計算していないそうです.
1日の食事回数は,ボディビルダーとしては標準的です.前述した内容から,3回までの食事を15:00までに済ませているわけですから,残りの3回を恐らく,3時間ごとに取るのではいかと考えれらます.こうすることで,起きている間の3時間に1回食事を取る計算になるため,一般的なボディビルダーが行っている食生活と酷似します.
ただ,カロリーを計算していないのが非常に珍しいと思います.基本的に,プロの多くは,減量を見越して1日にどれくらいのカロリー数を摂取しているか把握していることが多いのですが,Nick Walkerは把握していない様です.
その理由が彼の肉体の秘密であり,チートミールを極力食べず,基本的に年中クリーンな食生活になっているからの様です.ボディビルダーの多くは,コンテストに向けて大変なダイエットをするわけであり,そのため,ダイエット終了後にはとんでもない量の食事を取る選手が多いです.ただ,問題は,それからオフになると,そのとんでもない量の食生活がずっと続いてしまう点にあるとNick Walkerは述べており,それに対して,Nick Walkerはコンテスト終了後には食べるが,すぐにクリーンな食事に切り替えると述べています.
コンテストの調整時には,毎日体重や身体の見栄えから,食事を増やすのか,減らすのか,一定に保つのかを決定し,それにより調整すると述べています.恐らく,Nick Walkerの様に,毎日,クリーンな食事を行っていると毎日食べるものが固定化されてくるため,こうなると,食事の微調整で体重を増やしたり,減らしたりすることを容易にできる様になるため,続けられるかどうかは別として,非常におすすめです.
終わりに…
今回のNick Walkerのインタビュー動画を見て,彼は非常に真面目であると感じました.
コンテスト終了から,次のコンテストに標準を定め,それに向けてチートミールを極力省いてほとんど毎日をクリーンな食事で過ごすわけですから,相当な精神力がないと実施できないと思います.
ただ,それでも,彼の様な大きい肉体を作る直接的な要因にはなりにくいと考えられ,また,トレーニングセッションも一般的であることから,やはり,遺伝的要因が全てではないですが,その影響は大きいと感じました.