ゴールドジムの初代のロゴの作者,ボディビルダー,レスラーとして活躍したRic Drasin氏が死去したというニュースが入ってきました.
今回は,このニュースを皆さんとシェアしたいと思います.
Ric Drasinとは
Ric Drasinは,1944年アメリカ生まれであり,時代的にはアーノルドシュワルツネッガー (1947年生まれ)と同時代に活躍した方になります.
彼の才能は非常に多岐にわたり,トレーナー,俳優,アーティスト,教師,作家として活躍し,最近は“Ric’s Corner” というyoutubeチャンネルでyoutuberとしても活躍していました (ボディビルダーということから,トレーナー,俳優で活躍するということは理解できるのですが,それに加えて,アーティスト,教師,作家としても活躍しているというのは本当にマルチな才能があったのだと思います.カイグリーンの様にアーティストとしても活躍する選手もおりますが,後述する様に世界的に有名なロゴを作ったという点では,アーティストとしての才能も比類ないものだったのだと想像することができます.).
Ric Drasinはなぜ有名だったのか
彼がなぜ有名かと言われれば,ゴールドジムの初期のロゴのデザイン,そしてワールドジムのロゴのデザインを行ったためです (一見両者関係ない様に見えますが,昔はベニスビーチに両店が向かい合う様に店舗を構えており,ワールドジムも多くの有名なボディビルダーが通う伝説的なジムだった様です (現在は,ワールドジムはベニスビーチにありませんが,世界中に店舗はあります.).).
ちなみに,ゴールドジムの初期のロゴのデザインが以下になります.
ゴールドジムに馴染みがある方は分かるかと思いますが,ゴールドジムのロゴは数種類あり,特に人型のタイプのロゴとしては「洗練されたタイプのもの」と,前述した「手書きの様なタイプのもの」があります.私も知らなかったのですが,この手書きの様なタイプが本来のロゴであり,ゴールドジムベニスでは両者のTシャツが売っていたのですが,この手書きの様なタイプのロゴのものの方が高価だったのにはこの様な理由があるからなのですね .
また,ワールドジムのロゴのデザインは以下になります.
ワールドジムは,日本の方にはあまり馴染みがないかもしれませんが,この様なゴリラのロゴとなっています.
調べてみると,ワールドジムの初期のゴリラのロゴは若干異なりますが,両者を比較すると,現在のロゴはそれを基に作られたことは想像に難くありません.
Ric Drasin,突然の訃報
Ric Drasinは,彼のFacebookを見ると,ここ数週間は入院していたことがわかるのですが,「現在行っている治療がうまくいけば元の生活に戻れること」,また,「9月には股関節の手術を予定していたこと」などが読み取れるため,このことからも今回の訃報は予期せぬものでした.
i'm in the hospital for the next couple of weeks I've been here for the past two weeks and I had a bit of a kidney…
Ric Drasinさんの投稿 2020年8月22日土曜日
終わりに…
享年74歳というのは,現在の基準から考えるとかなり若く,やはり,ボディメイキングをしていた人は短命に終わるという印象が自分自身の中で強くなったという印象があります.
ご冥福をお祈りします.