21歳のリープリーストがジェイカトラーに与えた衝撃

ジェイカトラー リープリースト

ミスターオリンピアを史上最多タイの8連覇をしたRonnie Coleman (ロニーコールマン)の最大のライバルと考えられているのはJay Cutler (ジェイカトラー)です.ジェイカトラーは,自身が目標としていた選手としてロニーコールマンを挙げているのは有名な話ですが,どうやら,当時,最も衝撃を受けたのはロニーコールマンではなく,21歳だったLee Priest (リープリースト)だった様です.

今回は,ジェイカトラーが21歳のリープリーストから受けた衝撃について皆さんとシェアしたいと思います.

リープリーストとは

リープリーストは,1972年生まれのオーストラリア出身のプロボディビルダーです.身長は,162.5 cm,体重は102.1 kg-106.6 kgだったと言われています.

彼は,1990年代初頭から2000年代初頭にかけて活躍した選手です.すなわち,ボディビルディングで黄金期と言われた1990年代を戦い抜いたということがわかります.

彼の身長は,前述した通り約163 cmであり,この身長は現在のボディビルダーと比較してもかなり低い部類に分類されます.その中で,1990年代でマスモンスターと形容される選手と互角以上に戦ってきたというのは凄まじいとしか言いようがありません (当時は,202 クラス (212 lbsクラスの前身)もなかったため,オープンクラスに出場するという選択肢以外ありませんでした.).

彼は,Mr. Australiaのタイトルを若干19歳で獲得しましたが,年齢制限のためにIFBBプロカード取得には至りませんでした.ただ,20歳で出場したNiagara Falls Championshipsで優勝し,IFBBプロカードを取得しました.

若干20歳でプロに転向しましたが,やはり,1990年代ということで,プロカードを取得した後はかなり苦労したことが伺えます.彼にとって飛躍の年となったのが1997年であり,この年は精力的にコンテストに出場してオリンピアの出場権を獲得し,6位となります.

そこから,オリンピアには1998,1999,2000,2002,2003と出場し,オリンピア 2000,2002では6位に入賞します.

その後も精力的にコンテストに出場し続けましたが,2018年に首の怪我が理由で身体が以前の状態に戻らないため,引退宣言をしていました.

リープリーストを語る上で,彼は身長163 cmの中にとんでもない量の筋肉が敷き詰められていた選手ですが,やはり彼の特筆すべき点は腕だったと思います.彼の腕の強さは,当時の選手と比較しても全く遜色なくむしろ強みであったという点は,彼の身長を考えるととんでもないことだと思います.

ちなみに,彼は,現役を引退してから,身体全身に刺青を入れたことでも有名です.

ここまで刺青を入れてしまうと,身体の陰影がはっきりしなくなるため,現役当時には刺青をいれなかったことが推察されますが,顔まで刺青を入れているということは相当に刺青をいれたい願望があったのでしょうね.

ジェイカトラーが21歳のリープリーストから受けた衝撃を語る動画

ジェイカトラーが21歳のリープリーストから受けた衝撃を語る動画は以下です.

動画の作成元は,Flex Lewis (フレックスルイス)のyoutubeチャンネルです.

動画の長さは1:18:47です.

ジェイカトラーがフレックスルイスのyoutubeチャンネルでリープリーストについて言及したのは,リープリーストが,現在で考えると212 lbsクラスに出場する選手の身長であり,212 lbsクラスの選手となれば,絶対チャンピオンだったフレックスルイスと議論するのは当然の流れでしょう.

ジェイカトラーが21歳のリープリーストから受けた衝撃

ジェイカトラーが21歳のリープリーストから受けた衝撃について,以下の様に述べています.

I got to mingle with a lot of the top pros. Lee Priest was just coming on the scene at that time. I know you guys kind of had this little rivalry because who’s better… dude he was unbelievable. No lie. I’ve seen Ronnie Coleman, I’ve obviously competed with him. Nobody can ever blow your mind like Lee Priest looked when he was 21 years old.

I walked in the gym and I remember looking at him and saying, ‘how is that even possible?’ He could barely walk his legs were so big. I think he downsized as his career went on but he was massive.

(ゴールドジムベニスでは)多くのトッププロと交流することができました.リー・プリーストはちょうどその頃,デビューしたところでした.あなたたちは,どちらが優れているかということで,ちょっとしたライバル関係にあったんでしょうけど…彼は信じられないくらいでしたよ.嘘ではありません.ロニーコールマンとも競い合ったがリープリーストの 21歳の時のような衝撃はありません.

ジムで会った時 “あり得ない “と思いました.彼は歩くのがやっとで脚がとても大きかったです.キャリアを重ねるにつれてサイズダウンしましたが,当時の彼は巨大でした.

ジェイカトラーとリープリーストは,リープリーストの方が年齢は1歳年上になりますが,経歴を比較すると,リープリーストの方がコンテスト歴が長いことが示唆されます.このため,年齢が1歳しか変わらないものの,ジェイカトラーがゴールドジムでリープリーストを見たときの衝撃というのは凄まじかったのでしょう.

これが20歳のときの彼ですが,この時点でとんでもない身体になっていることが言えます.

しかも,この肉体で身長が162 cmであるため (まさに,筋肉が動いているかの様な印象を受けそうです.),ジェイカトラーがリープリーストを「あり得ない」と考えたのは当然だと思います.

終わりに…

ジェイカトラーといえば,衝撃を受けた選手としてロニーコールマンを挙げるのかなと思っていた中で,今回のリープリーストのチョイスはかなり意外でした.

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