IFBB トッププロであるウィリアムボナックは,どうやら,60 kg以上の高重量のダンベルを以前まではあまり使ったことがなかった様です.
今回は,この興味深い話を皆さんとシェアしたいと思います!
ウィリアムボナックのダンベルインクラインチェストプレスの動画
ウィリアムボナックは高重量ダンベルの使用頻度が高くないという情報ですが,彼のインスタグラムへの以下の投稿から推察されます.
今回の投稿自体は,ミスターオリンピア 2020に向けた胸トレのセッションの一部であり,70 kgのダンベルを用いたインクラインチェストプレスになります (それにしても,70 kgのダンベルはさすがに大きいですね….).
驚くべきことは,片手に70 kgずつという高重量を扱っているのにもかかわらず,肘のサポーターもせず,手首のサポーターもしていない点にあります.手のひらには,彼のスポンサー企業であるGorilla WearのPalm Grip Padsといういわば滑り留めの様なものが付いてはいますが,重量を支える様な代物ではありません (むしろ,握り込む部分が太くなりますから,「握力が使いにくくなるのでは」と考えてしまいます.).
それでいて,片手に70 kgの高重量のダンベルインクラインチェストプレスを9回も軽々とこなしていますから,実際には70 kg以上も扱えるということになり,ウィリアムボナックの凄さが分かるかと思います.
ウィリアムボナックは高重量ダンベルの使用頻度が低め
今回の高重量のダンベルインクラインチェストプレスの投稿では,実際のトレーニング動画とともに,以下の文面が添えられています.
Testing the 70kg Dumbbells since my prep from the Arnolds Classics’ I haven’t touch any Dumbbell above 60kg. Let’s grow!
( = アーノルドクラシックでの準備から70 kgのダンベルを試しに使っています.私は,60 kg以上のダンベルは触ったことすらありませんでした.成長しましょう!)
ボディビルダーというと,かなり重い重量をトレーニングで扱う様に思っている方も多く,実際に,かなりの高重量を扱える選手はたくさんいます.しかし,それでも,やはり,高重量を扱うトレーニングと効かせるトレーニングというのは,やや異なり,対象部位に効かすためにやや低重量を扱うことが多いです.
ただ,それでも,ウィリアムボナックほどの選手がアーノルドクラシックまで60 kg以上のダンベルをトレーニングで使ったことがなかったというのは非常に意外でした.確かに,彼は大胸筋に苦手意識のある様な選手ではないため (むしろ,彼のポージングを見たことがある方なら分かるかと思いますが,胸は得意部位です),そこまでの高重量を扱わなくても発達するということもあり得ると思うわれます.しかし,胸以外の種目,例えばワンハンドローイングなんかは比較的高重量を扱いやすい種目になると思うのですが,その様な種目でも「高重量のダンベルを使っていない」ということになり,それでいてあのサイズ感を出すというのは,「むしろどうやってやっているのだろう」と疑問に思うのと同時に,やはり,トレーニングの重要性は扱う重量だけではないと再認識しました.
終わりに…
ダンベルインクラインチェストプレスでこれだけの重量を扱う人はあまりいないと思いますが,やはり70 kgという重量は圧巻です.
今回の動画から再認識したのは,「サイズを作るためには,高重量のトレーニングだけが手段ではなく他にも色々な手段があるということ」です.それらのトレーニングに加えて,高重量のトレーニングも有効ということですね.