アーノルドクラシック 2020 in コロンバスオハイオが終了しました.
コロナウィルスの影響により,直前になり開催が危ぶまれるという事態になりましたが,無事開催されました.
以下,オープンクラスのボディビルディングの結果になります!
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オープンクラスボディビルディングの順位
以下がアーノルドクラシック 2020 in コロンバス オハイオの順位になります.
1位:ウィリアムボナック
2位:デキスタージャクソン
3位:ビッグラミー
4位:スティーブククロ
5位:セルジオオリバジュニア
6位:セドリックマクミラン
1位:ウィリアムボナック
1位はウィリアムボナックでした.
2位のデキスタージャクソンに22点差をつける圧勝でした.
とにかく,コンディションが圧倒的でした.プレジャッジングの動画を見た時に,コンディションが別次元であることが一目でわかりました.
彼の特徴であるサイドポーズを取ったときの大腿からハムストリングスにかけてのコンディションは相変わらず洗練されていましたし,ヘルニアの影響で芳しくなかったミッドセクションもしっかりとコントロールされていたと思います.
2位:デキスタージャクソン
2位はデキスタージャクソンでした.
デキスタージャクソンは惜しくも史上最多を更新する5回目のアーノルドクラシックの戴冠とはなりませんでした.デキスタージャクソンに関しては,ネット上ではウィリアムボナックより良いという意見もあり非常に調子が良さそうでした.
わたし個人の意見として,「本当にミスターオリンピア 2020にて引退するのか??」と考えるくらい非常に素晴らしかったですね.
3位:ビッグラミー
3位はビッグラミーでした.
2位のデキスタージャクソンとは1点差と非常に惜しかったです.
今回のビッグラミーは,決してコンディションを完全に外していたわけではなかったと思います.ただ,最高のコンディションだったかと言われるとそうではないと思います.
上位2選手と比較すると,特にバックポーズでのサイズは素晴らしかったのですが,やはりコンディションが極まらないとこれ以上の順位にいくことは難しそうですね.
ちなみに,モストマスキュラー賞を受賞しました!
4位:スティーブククロ
4位はスティーブククロでした.
昨年のアーノルドクラシック in コロンバスオハイオでは6位でしたのでそこから2ランクアップとなります.
スティーブククロは,サイズに定評のあるオールラウンダー型のボディビルダーです.ただ,コンディションに課題のある選手であり,特に今回のアーノルドクラシックでも特にミッドセクションのコンディションが非常に気になりました.ローリーウィンクラーの様なバブルガットとは言わないのですが,フロントポーズでないときにミッドセクションのセパレーションが欠けているのが目につきました.
さらなるジャンプアップのためには,ミッドセクションが課題ですね.
個人的には,7位か8位かなと思っていたため,この順位は意外でした.
5位:セルジオオリバジュニア
5位はセルジオオリバジュニアでした.
オリバジュニアですが一言で表すと素晴らしかったですね.個人的には,4位のスティーブククロより良かったのではと感じています.
脚の筋肉の広がり,密度が非常に素晴らしく順調にステップアップしているという印象でした.
ちなみに,ベストポージング賞を受賞しました!
6位:セドリックマクミラン
6位はセドリックマクミランでした.
セドリックマクミランは6位になりましたが,決して悪い時のセドリックマクミランではなかったと思います.ただ、若干,ぼてっとして見えたため,本当に紙一重コンディションが至らなかったのかなと思います.
個人的に,サイドポーズをとったときのお腹の出方,ミッドセクションのアシンメトリーが若干気になったのですが,それに審査に影響したのでしょうか.もう少し順位が上でも良かったかなというのが率直な意見です.
その他選手の活躍
アキームウィリアムス
Akim Williams (アキームウィリアムス)は,7位でしたが,本当に素晴らしかったです.1stコールで呼ばれていたため,もっと順位が上かなと思っていたのですが,少々残念でした.彼のバックポーズはフィルヒースを彷彿させるものがあり,よりコンディションを究めれば更に上に行ける選手であると感じました.
マックスチャールズ
マックスチャールズは8位でフィニッシュしましたが,アキームウィリアムスと同様に今大会驚くべきコンディションを見せました.インターネット上では,特にマックスチャールズを推す声が非常に多かったですね.
マックスチャールズのコーチですが,山岸秀匡選手も師事しているミロスである様で,これにより今回の驚くべきコンディションを発揮できたのでしょう.
パトリックムーア
パトリックムーアは10位に終わりました.ただ,一人だけフロントポーズでバキュームポーズを取る彼は非常に素晴らしかったのですが,トップ選手と比較すると”薄く”見えてしまい,コンディション (特に大腿四頭筋です.)もミスターオリンピア 2019で見せたものと比較するといまいちでした.
終わりに…
今年のアーノルドクラシックは直前になって非常にどたばたして,選手にとってはメンタル的にもフィジカル的にも非常にタフなコンテストになったと思います.
その中で優勝したウィリアムボナックはミスターオリンピア 2020でも活躍が期待されます!