オリンピア 2023のメンズフィジークが終了し,Ryan Terry(ライアンテリー)が初優勝を果たしました.
オリンピア 2023のメンズフィジークの結果を皆さんとシェアしたいと思います.
オリンピア 2023 メンズフィジーク結果
オリンピア 2023 メンズフィジークの結果ですが,以下の通りです.
- 1位:Ryan Terry
- 2位:Brandon Hendrickson
- 3位:Erin Banks
- 4位:Emanuel Hunter
- 5位:Diogo Montenegr
それでは詳細な結果を見ていきましょう.
1位:Ryan Terry
優勝は,Ryan Terry(ライアンテリー)でした.
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恐らく,ライアンテリーを優勝と予想した方はかなり少ないのではないのでしょうか.
これまでのライアンテリーというと,出場者随一のミッドセクションを持つ選手でした.その分,その他のサイズは弱点ではないにせよ,そこまで強くないというのが彼の特徴でした.
一方,オリンピア 2023ではその身体の特徴を大きく変えてきました.まず,大きく目についたのが,彼の最大の特徴であったはずのミッドセクションのコンディションをやや落としたことです.これにより,その他の部位をサイズアップすることが可能となり,事実,近年のメンズフィジークで絶対的に重要とされている胸,背中の発達は凄まじかったです.
また,直接的な判断材料とはならないとされている大腿四頭筋についても,ライアンテリーがここまでサイズアップしてくるとは思えませんでした.このことから,2023年のライアンテリーはこれまでとは全く異なるストラクチャーで,ジャッジにアジャストしてきた印象が強いです.
それでも,他の選手と比べれば,彼のミッドセクションのコントロールは素晴らしく,明らかに他の選手との差別化が図れており,優勝に値したと思います.
2位:Brandon Hendrickson
2位は,Brandon Hendrickson(ブランドンヘンドリクソン)でした.
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ブランドンヘンドリクソンですが,流石の仕上がりでした.
今回の彼ですが,2022年に僅差で2位になり,その際に,彼の身体が「メンズフィジークらしくない」という評価をされたため,恐らく,それにアジャストすべく,今回はややサイズを落としてきたのかなという印象でした.
実際に,優勝したライアンテリーと比較すると,近年のジャッジが重要視している背中,大胸筋のサイズ感が圧倒的ではなく,むしろミッドセクションの細さを比較するとブランドンヘンドリクソンの方が優れているようにも見えました.
以上から,ブランドンヘンドリクソンもジャッジにアジャストすべく,身体を改善していることが伺えますが,このレベルになってくると,そもそものストラクチャーでも差が出てくるため,中々難しいということが今回の彼の結果で明らかでしたね.
3位:Erin Banks
3位は,Erin Banks(エリンバンクス)でした.
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エリンバンクスですが,2022年ほどの仕上がりではありませんでした.
彼の特徴は,180 cmという身長を活かしたプロポーションの良さ,また,コンディションです.2023年の彼も素晴らしいことは間違いありませんでしたが,2022年ほどの驚きはありませんでした.これは,恐らくコンディションの問題であり,全体的に身体がやや水っぽい印象を受け,かつ,各筋肉のセパレーションもはっきりしていないような印象を受けました.
2022年の彼は,このまま継続すれば,数年はメンズフィジークのカテゴリを支配できるような印象がありましたが,コンディショニングがネックとなりましたね.
ジェレミーブエンディアも出場したが…
メンズフィジークの伝説となりつつある選手のJeremy Buendia(ジェレミーブエンディア)も出場していましたが,残念ながらトップ5には入りませんでした.
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エリンバンクスに対して,優勝宣言をするなど積極的なジェレミーブエンディアでしたが,コンディションが悪かったです.上の投稿を見れば明らかですが,往年の彼のウエストの細さは健在ですが,とにかく,身体全体が水っぽく,腹筋のセパレーションがはっきりしていないことからも明らかな通り,コンディションは悪かったです.
ただ,一方でびっくりしたのが彼の背中と大胸筋であり,久しぶりの出場となった中でもこの2つに関しては十分,トップ選手とも戦えるような印象がありました.つまり,彼は,コンディションを十分に整えれば,まだまだトップレベルで戦えるということになり,2024年以降の彼の動向に注目ですね.
終わりに…
今回のメンズフィジークは本当に驚きました.まさか,ここ数年では,成績が振るわなかったライアンテリーがここまでの身体の改善をして臨むとは思ってもおらず,非常に興味深かったです.
これまでの彼を見ていると,コンディションに全振りしているような仕上がりでしたが,多少コンディションを落としてもサイズに注力した方が結果が出るというのは,一方で,少し複雑な感じもしました.