5連覇!オリンピア 2023 クラシックフィジーク結果

クリスバムステッド オリンピア 2023 クラシックフィジーク

オリンピア 2023のクラシックフィジークが終了し,Chris Bumstead (クリスバムステッド)が5連覇を果たしました.

オリンピア 2023のクラシックフィジークの結果を皆さんとシェアしたいと思います.

オリンピア 2023 クラシックフィジーク結果

オリンピア 2023のクラシックフィジークの結果は以下の通りです.

  • 1位:Chris Bumstead 
  • 2位:Ramon Rocha Queiroz 
  • 3位:Urs Kalecinski
  • 4位:Breon Ansley
  • 5位:Terrence Ruffin
  • 6位: Michael Daboul
  • 7位:Wesley Vissers
  • 8位:Mike Sommerfeld
  • 9位:Vahid Badpei
  • 10位:Jae Hun Park

1位:Chris Bumstead

優勝は,クリスバムステッドでした.

 

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クリスバムステッドですが,もはやクラシックフィジークというカテゴリでは完成されつくされた身体だと思います.今回も,もちろんコンディションを外すことはなく,かつ,これまで通り,サイズも素晴らしかったです.

2位のRamon Rocha Queirozと比較審査をされ,コンディションに関しては両者はかなり近いレベルにあったと思います.それでも,クリスバムステッドはそれ以上に,シンメトリー,サイズが素晴らしく,筋肉の1つ1つがRamon Rocha Queirozを圧倒していました.このため,プレジャッジの段階からトップ2として比較審査をされましたが,結果としてはクリスバムステッドが圧勝だった印象が強いです.

今回で5連覇となり,これからさらに記録を更新するのか,もしくは,兼ねてから噂されているオープンクラスへの転向をするのか,非常に注目です

2位:Ramon Rocha Queiroz

2位は,Ramon Rocha Queirozでした.

Ramon Rocha Queirozですが,非常に素晴らしかったです.

2022年の彼は2位になりましたが,圧倒的な2位というよりは3位と僅差だった印象を受けた人も少なくなかったと思います.ただ,2023年の彼は,サイズアップは僅かではありますが,特にコンディションを大幅に改善してきた印象がありました.このため,コンディションだけでは優勝したクリスバムステッドに匹敵するレベルにありましたが,やはり,トータル的な身体のバランスを比較すると,クリスバムステッドとはまだまだ大きな差があるように感じました.

これからの彼の課題は,サイズアップをした状態で,いかに,今回のようなコンディションを披露できるかであり,これができれば,クリスバムステッドに肉薄できるのではないでしょうか.

3位:Urs Kalecinski

3位は,Urs Kalecinskiでした.

 

Urs Kalecinskiですが,晴らしかったです.

Urs Kalecinskiですが,初めてトップ5に入ったオリンピア 2021のときは非常にひ弱な印象を受けていましたが,年々,大きく進歩しています.オリンピア 2023に向けて,積極的にSNSを更新し,その中で彼がかなりバルクアップしている姿を確認していましたが,実際にステージに立つ彼の姿を見ると,特にバックポーズの彼の発達は素晴らしく,このポーズだけならばRamon Rocha Queirozよりもよかったと思います.

ただ,サイズアップをしている分,コンディションがやや甘くなっていることが気がかりでした.例えば,上位2選手は,バキュームポーズをしていてもミッドセクションのセパレーションがはっきりしているのに対して,彼は「ただバキュームをしているだけ」になっていたりコンディションがでやすいとされているハムストリングスのコンディションが甘かったりなど,サイズアップの弊害が出ているように感じます.

彼がここからさらに順位を上げるためには,ややコンディショニングに注力した方が良いような印象を受けました.

4位:Breon Ansley

4位は,Breon Ansleyでした.

Breon Ansleyですが,正直,個人的にはかなり素晴らしかったと思います.

Breon Ansleyは,シーズン途中で発表されたクラシックフィジークのルール変更で再びクラシックフィジークのカテゴリでの出場を決めました.このルール変更で,彼は仕上がり体重を2022年よりも重くすることができ,事実,今回の仕上がりもサイズ,コンディションともに素晴らしく,恐らく,身体の完成度高さではトップ5ではクリスバムステッドに最も肉薄していたのではないかと思います.

一方,やはりネックとなったのは彼の身長であり,彼の身長からトップ3と比較するとどうしてもストラクチャーでディスアドバンテージを負ってしまった印象です.これを考えると,やはり,彼はクラシックフィジークよりも212 lbsクラスの方が合っているという印象が強いですね.

5位:Terrence Ruffin

5位は,Terrence Ruffinでした.

Terrence Ruffinですが,Breon Ansleyと同様に難しいオリンピアになった印象です.

Terrence Ruffinは,2022年は大きくコンディションを落とし,6位に終わり,そこからは挽回しましたが,5位という結果に終わりました.ただ,2021年ほどコンディションが良くなかったのは事実ではありますが,それ以上にBreon Ansleyと同様にストラクチャーの問題に起因している部分も大きいと考えられます.

Terrence Ruffinの身長は身長が170 cmのBreon Ansleyよりもさらに小さい165 cmであり,必然的に,身長が高いトップ3の選手と比較するとストラクチャーで問題を抱えます.このため,コンディションがよくても,「クラシックフィジークらしさ」で必然的に順位が下がってしまうのは残念ですね.

終わりに…

クラシックフィジークですが,正直,クリスバムステッドが強すぎる印象があります.弱点がほぼ見当たらず,このままこのカテゴリにいれば,あと数年は絶対的な強さで連覇を重ねると考えられます.

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