Breon Ansley,再びクラシックフィジークで出場へ

オリンピア 2022を最後に,出場するカテゴリをクラシックフィジークから212 lbsクラスに転向することを宣言したBreon Ansleyですが,どうやらオリンピア 2023で再びクラシックフィジークで出場する様です.

今回は,この情報を皆さんとシェアしたいと思います.

Breon Ansleyとは

Breon Ansleyは1979年生まれのアメリカ出身のプロボディビルダーであり,身長は170 cm,体重は83.9-88.5 kgです (個人的には,もう少し身長があるのかなと思っていたのですが,意外にもそこまで身長はありません.).

 

この投稿をInstagramで見る

 

Breon Ansley(@breonma_)がシェアした投稿

Breon Ansleyは,2013 NPC USA Championshipsで優勝することでプロカードを取得し,New York Pro (NY Pro) 2014,Europa Phoenix 2014に212 lbsクラスで出場し16位,15位に終わります.これらのコンテストは決して小規模のコンテストではありませんが,プロで活躍するためには更なるレベルアップが必要と感じた彼は2015年シーズンは全休にします.

2016年にコンテスト復帰し, 2016 Prestige Crystal Cupにメンズフィジークのカテゴリで出場し優勝し,オリンピア 2016にはメンズフィジークのカテゴリーで出場して4位にランクインし,2016年は飛躍の年になります.

翌年2017年は,彼の実力を決定つけた年であり,クラシックフィジークに転向するとNY Pro 2017で優勝し,オリンピア 2017で初優勝を果たします.

その翌年,2018年に,アーノルドクラシック 2018 in USAで優勝,オリンピア 2018で2連覇を果たします.

ただ,そこからは苦戦を強いられており,オリンピア 2019では2位,2020,2021では3位に終わっています.

彼が苦戦を強いられている理由ですが,彼が元々,212 lbsクラスの選手であることからわかる通り,クラシックフィジークの選手というよりもボディビルディングの選手に近い状態になっている点です.実際,クラシックフィジークは,身長に対してリミット体重があるのですが,Breon Ansleyはそれにアジャストするのに非常に苦労しているそうです.

Breon Ansleyがオリンピア 2023でクラシックフィジークで出場する情報

Breon Ansleyがオリンピア 2023でクラシックフィジークで出場する情報は以下のyoutubeの動画です.

動画の作製元は,Breon Ansleyのyoutubeチャンネルです.

今回の動画のサムネイルにある”Big Decision”がオリンピア 2023においてクラシックフィジークで出場するという宣言です.

Breon Ansleyがクラシックフィジークのカテゴリに残留する決断をした理由

今回の動画にて,Breon Ansleyがクラシックフィジークのカテゴリに残留する決断をした理由について以下の様に述べています.

“There’s a few reasons behind but the main reason – given the seven pounds for the shorter guys, I feel like that can be an entirely different look for me and that would be ultimately what I need to get the win. Because this is what’s been holding me back,

クラシック・フィジークに残る決断の背景にはいくつか理由がありますが,一番の理由は背の低い選手たちの7 lbsを考えると,自分にとって全く違うルックスになれると思うし,それが最終的に勝利を得るために必要なことだと思います.

Breon Anslyeが212 lbsクラスへの転向を考えていた最大の理由は,その体重制限です.その体重制限について,IFBBプロリーグから,シーズン途中で異例とも言えるルール変更が宣言されており,それを考慮しての決断だと言えます.

今回,7 lbs (=約3.2 kg)の増量は,一見するとそこまで多くはありませんがBreon Ansleyほどの選手ならば,リーンバルクでここまで増やすことができればかなりのサイズ感を披露することが可能なのではないでしょうか.

とはいえ,Breon Ansleyにとって体重制限は以前として厳しい

今回,体重制限が緩和されましたが,Breon Ansleyにとって体重制限は以前として厳しいことがわかります.

“I really want to do it in five and a half weeks. I really want to be there a week before weigh-ins. So I’m giving myself five and a half weeks to lose 16 lbs. And I’m going to do it… This is for the win!”

本当に5週間半でやりたいんだ.計量の1週間前にはそこに行きたいんだ.だから,5週間半で16ポンド落とす.これは優勝のためなんです.

今回,何を言っているかというと,この宣言をした時点で彼の体重は203 lbsあり,体重制限の187 lbsに対して16 lbs (=約7.3 kg)重いということです.

Breon Ansleyは,基本的にはコンテストのかなり前に仕上がっている印象が強い選手です.

2023年もかなり仕上がっているように見える一方で,ここから7 kg以上を減量させる必要があり,かなりサイズとしては小さくなります.ただ,例年よりも体重を残して減量できる点が彼に対してどのような影響を与えるのかは注目です.

終わりに…

今回,Breon Ansleyが再び,クラシックフィジークに出場することを宣言し,その背景には前述した通り体重制限の緩和があります.

ただし,近年のクラシックフィジークのジャッジの潮流を考えると,それでもBreon Ansleyがオリンピアで勝ち抜くことは容易ではないでしょう.彼は身長がそこまで高くないため,どうしてもプロポーションという点では他の選手には劣ってしまうためです.

それを踏まえた上で,彼がサイズアップした場合,他の選手とどの程度互角に戦えるのかは非常に気になる部分ではあります.

関連記事