新チャンピオン!オリンピア 2023 212 lbsクラス結果

Keone Pearson オリンピア 2023 212

オリンピア 2023の212lbsクラスが終了し,Keone Pearsonが初優勝を飾りました.

今回は,オリンピア 2023の212 lbsクラスの結果について皆さんとシェアしたいと思います!

オリンピア 2023 212 lbsクラス結果

オリンピア 2023 212 lbsクラスの結果ですが,以下の通りです.

  • 1位:Keone Pearson  
  • 2位:Shaun Clarida  
  • 3位:Angel Calderon Frias  
  • 4位:Kerrith Bajjo
  • 5位: Ahmad Ashkanani
  • 6位:Oleh Kryvyi
  • 7位:Nasser Mohamed
  • 8位:Andrei Melnikov
  • 9位:Fabrizio de Souza Moreira
  • 10位:Felipe Moraes

それでは,詳細な結果を見ていきましょう.

1位:Keone Pearson

優勝は,Keone Pearsonでした.

 

この投稿をInstagramで見る

 

Keone Pearson(@keone_prodigy)がシェアした投稿

Keone Pearsonは素晴らしい仕上がりでした.

Keone Pearsonは,元々,クラシックフィジークのカテゴリに出場していた選手であり,その身体の特徴は,212 lbsの選手でもあるにも関わらずミッドセクションを非常にコントロールできている点です.実際に,彼は,212 lbsクラスの選手にも関わらず,バキュームポーズを披露しており,これは他の選手と比較して大きなアドバンテージであると思います.

2022年までの彼は,以上を武器に戦っていましたが,2023年はサイズも大きく改善してきました.上半身の厚み,大腿四頭筋の広がりなど,2位だったShaun Claridaに迫るものがあり,非常に素晴らしかったです.

正直,オリンピア 2023での彼の勝利はかなり紙一重であり,見る人によっては2位だったShaun Claridaの方が良かったと考えてもおかしくありません.ただ,Shaun Claridaと比較して身長が高く,ストラクチャーが優れるという彼の特徴が,”ミニロニーコールマン”と称さるShaun Claridaの筋密度,仕上がりを上回ったということでしょう.

2位:Shaun Clarida

2位は,Shaun Claridaでした.

Shaun Claridaは正直悪くありませんでしたが,これまでの彼のような周りを圧倒的に制圧できる仕上がりではなかったと思います.

これまでの彼の特徴と同様に,160 cmにも満たない身体にとんでもない筋肉を敷き詰めてきたのですが,個人的には,筋肉を詰めすぎて彼のストラクチャーが崩れつつあるように感じます.実際に,彼は,ここ数年でサイズアップにかなり注力していることから,ミッドセクションの肥大がかなり顕著になっています.このため,ミッドセクションのセパレーションがないわけではありませんが,バブルガット気味になっており,これがジャッジからの評価がマイナスとなってしまった原因だと思います.

似たような現象は,William Bonac(ウィリアムボナック)も抱えており,自身の骨格に対してサイズが大きくなりすぎています.彼もミッドセクションが肥大化しており,やはり,身長がそこまで高くない選手は無制限にはサイズアップできないということなのではないでしょうか

3位:Angel Calderon Frias

3位は,Angel Calderon Friasでした.

Angel Calderon Friasは,オリンピア 2022では2位に入った選手であり,今回もその実力を見せつけました.

2022年に引き続き,彼は上位2選手に全く引けを取らないサイズを披露しました.ただし.コンディションなどを含めた全体の仕上がりを考えると,上位2選手との差はかなり大きいように感じました.

彼は,そもそもミッドセクションを細くすることが難しい選手であるため,それを克服するために大円筋を肥大化させることでミッドセクションを相対的に細く見えるようにしていました.このため,大円筋から,大胸筋,三角筋のサイズ感は非常に素晴らしいのですが,やはりミッドセクションのセパレーションを含めて,コンディショニングが今ひとつでした.

山岸秀匡選手は16位

マスターズオリンピア 2023を優勝することで出場権を獲得していた山岸選手は,16位に終わりました.

(画像は後日掲載します.)

山岸選手ですが,フロントポーズのコンディションは正直,かなり良かったです.一方,マスターズオリンピアのときから問題となっていた尻周りのコンディションが,やはり全盛期の彼の姿を知っていると正直,よくなかったです.また,全盛期でも他選手と比較して問題とされてきた背中はやはり大きな問題であり,やはり,オリンピアレベルになると中々難しいのかなと感じました.

ただ,それでも50歳を超えてステージに立ち続けられるのは,もはやレジェンドと表現してもよく,それであのコンディションを披露できるのはさすがだと思いました.

終わりに…

今回優勝したKeone Pearsonですが,弱点がないということはなく,彼の左右に大きく分かれてしまっているようなミッドセクションは今度,彼が連覇を重ねていく上で修正していく必要があると思います.

ただし,現状,彼の身体の美しさは圧倒的であり,これを維持していけば2024年も良い成績を残せそうです.

関連記事