山岸秀匡選手のオリンピア 2019での活躍を振り返る

2019年のダラスプロで優勝し,ミスターオリンピア 2019の212ポンドクラスにおいて,注目選手に挙げていた山岸選手ですが,最終的には8位でフィニッシュしました.

今回は,2019年のオリンピアでの山岸選手の活躍について振り返ります.

オリンピア 2019での山岸秀匡選手のポージング

まずは,オリンピア 2019での山岸秀匡選手のポージングを振り返ります.

改めてみると,2019年の山岸秀匡選手はかなり絞っていますね.

オリンピア 2019 212ポンドクラスの順位

オリンピア 2091の212ポンドクラスの最終的な順位は以下の通りです.

1位 Khamal Elgargni

2位 Derek Lunsford

3位 Shaun Clarida

4位 John Jwett

5位 Ahmad Ashkanani

6位 Sami Al Haddad

7位 Eduardo Correa Da Silva

8位 Hidetada Yamagishi

以上で示すように,山岸選手は8位でフィニッシュしました.山岸選手は,2015年のミスターオリンピアの212ポンドクラスにて3位に輝いているため,一見するとランクダウンした様に思えるのですが果たしてその評価は正しいのでしょうか

山岸秀匡選手のオリンピア 2015とオリンピア 2019年の比較

オリンピアで過去最高の順位を獲得した2015年と今年の特定のポーズを比較します.

2015年のアブドミナルアンドサイが以下になります.

 

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#mrolympia2015 #212Showdown #teamtuor #patricktuor #shredded #conditioning #SST Photo by amazing @gsoulgraphy Suits by @cjselitesuits

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続いて2019年の同ポーズが以下になります.

拡大倍率が異なりますが,2019年の方が腹筋のセパレーションが深く刻まれていることが言えます.大腿四頭筋には大きな差がないため,オリンピアで3位を獲得した2015年と同程度もしくはそれ以上のコンディションであったことが分かります.

2015年のバックのダブルバイセップスは以下になります.

2019年の同ポーズは以下になります.

山岸秀匡 バックポース オリンピア 2019

以上の2つを比較すると,2019年では背中が改善されていることが分かります.山岸選手の背中は,やはりサイズのある外国人の選手と比較すると見劣りすることが多かったのですが,今年は特にその改善が見られました.特に,ラットスプレットは,その改善が大きく見られ,非常に感服しました (詳しくは,最初の動画でご確認ください).

すなわち,オリンピアで3位を獲得した2015年からも進化を続けていたわけです.

オリンピア 2019の山岸秀匡選手と他選手との比較

オリンピア 2019の山岸秀匡選手と他選手との比較について,フロントポーズだけになりますが,他選手と比較した一番分かりやすいのが以下になります.

中央が5位のAhmad Ashkanani,右端が優勝したKhamal Elgargniになります.こうして比較すると,山岸選手のコンディションが如何に優れているかがわかるかと思います.

このポーズだけならば,優勝したKhamalよりも良いです.確かに,サイズ感は他の選手に負けるところはありますが,コンディションに関しては全選手の中でもトップクラスでした.私,個人的には5位に入賞したAhmad Ashkananiよりも良かったと考えています.

今回,8位に終わったというのは,twitterで報告させていただいた通り,プレジャッジ後に体調を崩してしまい,それが審査で悪い印象を与えた可能性もあります.

それにしても,体調を崩すまで体を絞り切るとは,そのプロ意識,競技に対する姿勢は本当に素晴らしいです.

終わりに…

今回の記事で紹介した通り,8位という結果に終わりましたが,山岸選手が進化を続けていることが分かったと思います.また来年のオリンピアでの勇姿に期待しましょう!

2019/12/09追記:

山岸選手ですが,オリンピア終了直後に行われたソウルプロにて早くもミスターオリンピア 2020の出場権を獲得した様です!

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