11/5-11/10にアラブ首長国連邦でIFBB World Championships 2019 (所謂,ボディビルディングの世界大会)が開催されました.
今回は,その結果速報を公開したいと思います!
寺島遼選手が2連覇
寺島遼選手が,170 cm以下のメンズフィジークの部門で優勝しました!ポイントを見ますと,2位の選手とは2ポイント差だったため,かなりの僅差の試合だったと思います.
その後行われたオーバーオールでは,5位と健闘しました.
IFBBのプロリーグでは,一般的に身長制限なしでのコンテストとなるのですが,アマチュアリーグではこの様に身長に制限をかけてカテゴリー別に審査を行います.その後,各カテゴリーの優勝者がオーバーオールといって,各カテゴリーの優勝者の中で誰が一番優れているかを争います.この形式は,アマチュアの大会では非常に一般的であり,プロカードが発行される大会では,このオーバーオールの中で優勝した方,もしくは3位以内に入った人にプロカードが与えられるのが一般的です (大会の規模によって異なります.だいたい,アマチュアオリンピア位の規模のコンテストですと3位以内に与えられるのが一般的ですね.).
寺島選手ですが,インスタグラムの投稿にある様に,「7連続金メダルで締めくくった」とあることから,国内外で長らくは負けていない様ですね.恐らく,プロと比べても遜色ないレベルだと思います.
現在,日本国内でもメンズフィジークはかなりの人気があり,ジャパンプロ 2019に出場する予定の竹本選手,小池選手,湯浅選手や”カネキン”こと金子選手,エドワード加藤選手など有力選手が多数おりますが,所属する団体が異なるということで直接対決は実現しておりません.
是非とも,JBBFとNPCJで交流戦みたいのをみたいですね (恐らく無理ですが….).
横川尚隆選手は4位
横川尚隆選手は,ボディビルディングの75 kg以下のクラスで4位でした.ポイントを見てみますと,3位とは25ポイント差だったため,かなり差を開けられてしまった形ですね.
ただ,それでも4位という結果は大健闘だと思います.プロ,アマチュア問わず,ボディビルディングは,近年,中東の選手が非常に活躍しており,日本人の活躍は難しいと言われてきました.その概念を覆したのが,前日本チャンピオンの鈴木雅選手であり,横川選手はそれに続いた形です.
まだ,年齢が25歳と非常に若いため,未来が楽しみな選手です.
2020/03/15追記:
2019年の全日本選手権の優勝により,IFBBエリートプロカードを取得した横川選手ですが,正式にプロ転向を宣言しました.そうなると,世界選手権に出場するのもこれが最後かもしれません.
ボディビル世界大会 2019全体を通して
全体を通して,やはり,中東,特にイランの選手が非常に強かったと思います.プロのコンテストでも,中東の選手は大活躍していますが,それはアマチュアも同じということですね.
私が個人的に疑問なのが,中東というと,信仰宗教の中心がイスラム教であり,イスラム教は断食など厳しい食事制限があるはずにも関わらず,どの様にしてあの身体を作り上げているのでしょうか.謎は深まります.
終わりに…
同じ日本人として,世界大会で日本人が活躍しているのを見るのはやはり嬉しいですね.基本的に,黄色人種はボディメイキングは不利と言われておりますが,私も努力を重ねてさらなる高みを目指そうと思います.