2019年のミスター日本 (JBBF主催のボディビルの日本一を決める大会)において,25歳という若さで見事優勝を果たした横川尚隆選手が正式にIFBB エリートプロに転向することを宣言しました.
今回はその情報について皆さんとシェアしたいと思います!
横川尚隆選手のIFBBエリートプロ転向の情報
横川尚隆選手のIFBBエリートプロ転向の情報は以下のインスタグラムの投稿から知りました.
横川尚隆選手ですが,2019年の日本選手権で優勝した際に,IFBBのエリートプロカードを取得したことは知っていたため,個人的にはどういう扱いになるか注目していました.
私個人としては,IFBB エリートプロのプロカードを取得した段階で自動的にIFBB エリートプロになったと思っていたのですが,プロカードを取得してもそれからの手続き等をしないとプロになれないわけなんですね.
横川尚隆選手も投稿で述べていますが,彼はJBBFの選手ではなくなるため (JBBF に登録は残すようです….),JBBF主催の大会に出場することができなくなります.なんとなくですが,IFBB エリートプロが非常に少ないため特例でJBBF側が出場を認める様な気がしなくもないのですが,横川尚隆選手自身が「出場しない」と宣言しているため,恐らくJBBFの大会で彼を見ることはもうないのでしょう.個人的には,来年恐らく怪我から復帰する前日本チャンピオンの鈴木雅選手との対決を非常に楽しみにしていたため今回のプロ転向は嬉しい反面,少々残念に感じました.
IFBBエリートプロリーグにおける横川尚孝選手のカテゴリー
横川尚隆選手のカテゴリーなのですが,私はてっきりボディビルディングかと思っていたのですが,どうやら異なるのではないでしょうか.
横川尚隆選手の投稿には,「プロは階級制」という言葉があるのですが,IEBBエリートプロリーグのページを確認すると,ボディビルディングには90 kg級とオーバー90 kgしか存在しません.一方,クラッシックフィジークでは身長別に分かれており,各身長においてリミットの体重が決められています (このクラシックフィジークですが,我々がIFBBプロで見慣れているクラシックフィジークとは大分異なり,ほぼボディビルディングですね.).
横川尚隆選手は80 kgで出場したいと投稿で述べていますからそれを考えると,クラシックフィジークでの出場となるのでしょうか.ただ,80 kgでもボディビルディングの90 kg級には出場できるため,そう考えるとどちらで出場になるのかに注目が集まりますね.
横川尚隆選手の今後の展望
今後の展望ですが,IFBBエリートプロは,IFBBプロリーグと比較して創設されてからまだ間も無く,リーグの規模もそこまで大きくはないのですが,世界各国でコンテストが行われているためそれらに出場してポイントを稼ぎ,最終的にはIFBB Elite World Professional Bodybuilding and Fitness Championshipsに出場することが目標となるでしょう.
IFBB Elite World Professional Bodybuilding and Fitness Championshipsとは,IFBBエリートプロリーグにおけるミスターオリンピアの様な立ち位置であり.出場するためには以下のいずれかを満たす必要があります.
- 第一回大会でトップ3入賞
- 当該年度のIFBB Elite World Professional Bodybuilding and Fitness Championships以前の大会において自身の出場カテゴリーにて優勝
- 当該年度のプロランキングにてトップ10に入ること
大まかな要項は以上になりますが,他にも細かい要項がある様です (ランキングの付け方など.).
こうしてみると,オリンピアでのクオリファイ条件と非常に似ていることが分かりますね.
終わりに…
今までのJBBFの日本人選手と異なり,横川尚隆選手は積極的に芸能活動を行うなど,精力的に自身のブランドを高める活動を行ってきました.今回のIFBBエリートプロ転向も,ブランディングという側面では非常に有効であり,リーグの規模が少ないのにもかかわらずプロ転向したのはその様な背景があるからなのかもしれません.
今後もIFBBプロだけではなく,IFBBエリートプロが続々誕生すると非常に面白いですよね.