オリンピア 2024のオープンクラスボディビルディング (=ミスターオリンピア)が終了し，Samson Daudaが初優勝を果たしました．
ミスターオリンピア 2024の結果を皆さんとシェアしたいと思います．
ミスターオリンピア 2024結果
ミスターオリンピア 2024の結果ですが，以下の通りです．
- 1位：Samson Dauda
- 2位：Hadi Choopan
- 3位：Derek Lunsford
- 4位：Martin Fitzwater
- 5位：Andrew Jacked
- 6位：Hunter Labrada
- 7位：William Bonac
- 8位：Rafael Brandao
- 9位：Brandon Curry
- 10位：Akim Williams
それでは詳細な結果を見ていきましょう．
1位：Samson Dauda
優勝は，Samson Daudaでした．
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Samson Daudaですが，今回はピークを合わせてきた印象が強かったです．
Samson Daudaは，ミスターオリンピア 2023では，ピークを少し外してきているような印象がありましたが，ミスターオリンピア 2024ではしっかりピークを合わせてきました．通常，身長が高い選手は不利と言われているボディビルディングにおいて，そのDisadvantageを克服するだけのサイズ，コンディションニング，長い手足を生かした美しいポージングなど非常に素晴らしかったです．
コンディショニングに関しては，Hadi Choopanには劣るものの，だからと言って決して悪いわけではなく，これまでの彼と比較すると十分に改善されていたと思います．
2位：Hadi Choopan
2位は，Hadi Choopanでした．
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Hadi Choopanですが，とんでもない仕上がりでした．
Hadi Choopanは，もともと，非常に弱点のない選手であると言われていますが，ミスターオリンピア 2023の際には，上半身の上部から下部にかけてメリハリがない身体にもなりつつあると批判されていました．それに対して，今回はコンディショニングの面を大きく改善してきたようにみられ，ウエストはしっかりコントロールされ，身体のメリハリも大きく改善していました．
今回のトップ3の選手は，当たり前ですが，いずれの選手にも長所がありましたが，Hadi Choopanはそれらを高い次元でバランスしているという点で優れていました．個人的には，全体的なバランスという点でHadi Choopanが優勝すると予想していたので，2位だったのは少し驚きでした．
3位：Derek Lunsford
3位は，Derek Lunsfordでした．
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Derek Lunsfordですが，コンディションが甘かったです．
Derek Lunsfordは，元々，コンディショニングに問題を抱えている選手であり，だからこそ，212 lbsクラス当時，Flex Lewisのあとは彼の時代が来ると考えられていたものの，優勝するのには非常に苦労しました．そこから，Hany Rambodに師事することで，コンディションが劇的に改善することで，212 lbs，オープンクラスのいずれでも優勝したのですが，今回は，以前ほどではないにしても，ややピークが外れている印象がありました．
相変わらず背中はとんでもない次元の仕上がりではありましたが，身体全体が少しソフトな印象があり，特にフロントポーズにおいてそれが顕著でした．バックポーズを見ると臀部にストリエーションも見えるため，劇的に悪いわけではないと想定されますが，それでも．フロントポーズにおいてもう少し筋肉のメリハリが欲しかったのが事実です．
4位：Martin Fitzwater
4位は，Martin Fitzwaterでした．
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Martin Fitzwaterですが，初出場とは思えないくらい素晴らしかったです．Martin Fitzwaterは，Detroit Pro 2024でも素晴らしい仕上がりで優勝しましたが，そのときの相手が脅威の新星，Vitalii Goodvitoだったため，彼の実力についていまいちよくわからないと考える人は多かったと思います．それに対して，今回は，プレジャッジの段階から本当にコンディショニングが素晴らしく，4位という成績は妥当だったと思います．
トップ3の選手と比較すると，背中のサイズ感をはじめとして改善する部分はありますが，それをさしおいても，彼の筋密度，コンディショニングは素晴らしかったです．
5位：Andrew Jacked
5位は，Andrew Jackedでした．
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Andrew Jackedですが，コンディショニングをやや外してきたという印象があります．
Andrew Jackedは，優勝したSamson Daudaと同様に身長が高く，手足が長い選手ではあるのですが，やはりその部分で特に背中，脚に対して他の選手と比較するとサイズが足りないように感じました．恐らく，それは彼が一番認識している点であり，だからこそ，サイズアップをすべく取り組んでいると考えられますが，これにより，全体のコンディションがやや甘かった仕上がりだったと思います．
ただ，デビューしてからまだ年数が経っていない選手であることを考えれば，サイズについては今後，十分に改善していく可能性はあると考えられ，これからの彼には期待ですね．
おわりに…
ミスターオリンピア 2024ですが，往年の名選手であるBrandon Curry（ブランドンカリー），William Bonac（ウィリアムボナック）がセカンドコールアウト以降でセレクトされており，着実に時代が移り変わっていると感じました．
