アーノルドクラシック クラシックフィジーク賞金,オリンピアを凌ぐ

アーノルドクラシック クラシックフィジーク 賞金増額

IFBBプロは,基本的には,スポンサーからの給料とコンテストでの賞金で生計を立てていることが多いのですが,以前から,問題点としてコンテストに出場するカテゴリーで賞金の格差が大きいということが指摘されてきました.

今回,その問題に対して,アーノルドクラシック 2022 in USAのクラシックフィジークでは,オリンピア 2021を超える破格の賞金を出すということが話題になっているため,皆さんとシェアしたいと思います.

アーノルドクラシック 2022 in USAのクラシックフィジークの賞金

アーノルドクラシック 2022 in USAのクラシックフィジークの賞金について,アーノルドクラシック 2021 in USAの覇者であるRuff DieselことTerrence Ruffinがコメントしています.

今回の投稿で述べられていることは以下の通りです.

“I’ll be defending my title at the 2022 Arnold Classic. I want to give a special thanks to @schwarzenegger and the entire @arnoldsports team. I made it clear that I had no intentions of doing the show if the prize money stayed the same as this year. Thankfully they saw the value that Classic Physique brings and stepped up to the plate. From 7k to 60k for first place is a huge win for the division.”

私は2022年のアーノルド・クラシックでタイトルを防衛するつもりです.シュワルツェネッガーとアーノルドスポーツチームに特別な感謝をしたいです.賞金が2021年と同じならショー出るつもりはないとはっきり言いました。ありがたいことに,彼らはクラシックフィジーク がもたらす価値を見出してステップアップしてくれました.1位の賞金が7000ドルから60000ドルになったことは,この部門にとって大きな勝利です.

アーノルドクラシック in USAは,オリンピアを除くコンテストの中では一番各式の高いものになるのですが,それでも,従来まではクラシックフィジークのカテゴリーでは優勝者の賞金が7000ドルというのは正直,びっくりするほど少なく,賞金の値上げ交渉を行うのも頷けてしまいます.

オリンピア 2021のクラシックフィジークの優勝賞金が50000ドルだった様なので,額面だけを比較するならば,アーノルドクラシックはオリンピア以上の賞金を提示していることになります.

なぜ,クラシックフィジークでの賞金アップに応じたか

ここで疑問なのが,「なぜ,クラシックフィジークでの賞金アップに応じたか」ということですが,これは,Ruff Dieselが “Thankfully they saw the value that Classic Physique brings and stepped up to the plate”と述べているところにヒントがあります.

つまり,これは,「アーノルドクラシックの主催者がクラシックフィジークの価値を認めている」ということになりますが,実際に,以前,Arnold Schwarzenegger (アーノルドシュワルツネッガー)は,「クラシックフィジークこそ理想」という旨の発言をしていました.これは,彼がそもそも,クラシックフィジークがモデルとする70-80年代に活躍した選手であるのに加えて,近年のボディビルディングの薬物汚染に伴う死者数の増加を危惧したものです.

これにより,アーノルドシュワルツネッガーがクラシックフィジークを支持しているわけですから,彼が主催するアーノルドクラシックにおけるクラシックフィジークで賞金が上がるということは自然の流れです.

終わりに…

アーノルドクラシックとオリンピアの序列を考えると,今回,アーノルドクラシックでの賞金が増額した流れを受けて,個人的には,オリンピア 2022ではクラシックフィジークの賞金が上がるのではないかと予想しています.

ただ,冒頭で述べた通り,やはり,オープンクラスボディビルディングだけ,ダントツに賞金が高いという現在の状態はあまり好ましくないため,やはり,全てのカテゴリーでそこまで大きな差がない様な賞金設定の方が良いと感じました.

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