NPCのコンテストに出場した”ある男性”が物議を醸しています.

男性 NPC National Championships

フィットネスの本場アメリカのアマチュアコンテストにおいて,特にレベルが高いと言われているのがNPC National Championshipsになりますが,NPC National Championships 2021に出場したとある男性が物議を醸しています.

今回は,この情報を皆さんとシェアしたいと思います.

NPCのコンテストに出場した”ある男性”の情報

NPCのコンテストに出場した”ある男性”について言及されている動画ですが以下になります.

動画の作成元は,大人気筋トレyoutubeチャンネルであるNick’s Strength and Powerになります.

動画のサムネイルでお分かり頂いたかと思いますが,今回注目するのはコンテストに出場している絞れた男性ではなく,動画のサムネイルで矢印がつけられた男性です.今回紹介した動画をみると,彼が如何に他の選手と異なるかがより一層わかりますが,サムネイルを見ただけでコンストに出場した選手とは大きく異なることがわかるかと思います (動画を見ていただければ分かるかと思いますが,この男性以外の選手は,「さすが,NPC National Championships」と言える位,かなりレベルの高い選手が多いですよね.).

彼の素性に関して,詮索する必要はありませんが,動画の中で言及されているのは,彼の体脂肪率が少なくとも25%程度はあるということになり,これはコンテストに出場するボディビルダーの数値としては考えられません.

“ある男性”が物議を醸している理由

今回,”ある男性”が物議を醸している理由について,いくつか理由は挙げられますが,最大の理由は彼が今回出場しているのがNPC National Championshipsだからです.

NPC National Championshipsは,その名前の如く,日本で例えるならば,アマチュアの全国大会に相当し,そのことからわかる通り,出場するためには地方コンテスト等にて勝ち抜く必要があります.つまり,今回,この男性がコンテストに出場しているということは,この男性はNPC National Championshipsに出場するための出場要件をクリアしているということになります (彼がどの様にして出場権を手にしたということは謎ですが….).

日本を含め,地方のコンテストレベルですと,たまに,明らかに絞っていない様な選手が出場していることがありますが,今回の問題は全国大会レベルでこの様な出場者が出てしまったということになります.

そのため,この問題は,選手が絞っていなかったということよりも,絞っていない選手でも出場できてしまう様なルールであったことに問題があります.

一般的に,NPC National Championshipsでは,地方コンテストを勝ち抜くことを出場要件としていることから,地方コンテストで勝ち抜くためにはある程度,身体を作る必要がありますし,全国大会であるNPC National Championshipsで勝ち抜くということを考えれば,かなりの身体を作ってくるということを想定していたはずです.つまり,コンテストに出場するならば,ダイエットを行うということは当然と考えているからこそ,今回の問題が発生してしまったのだと考えられます (流石に,普通ならば今回の様な事態を想定できませんよね….).

ただ,この様な問題が発生しないためには,出場する選手について体脂肪率の制限を設定する必要がありますが,果たして,本来,出場レベルにも達しない選手のためにそこまでする必要があるのかどうかということについては議論の余地があると思います.

終わりに…

今回の動画におけるコメントにも散見されますが,私も,素直にこの男性がステージの上に立ったということがとんでもない精神力を持っていると感じました.

地方大会レベルならまだしも,冒頭で述べた通り,NPC National Championshipsのレベルは非常に高く,周りの選手は抜群に絞っている中で,ほぼ絞っていない状態でコンテストに出場するわけですから,悪目立ちするのは確実であり,場合によってはSNSなどで批判の的になる可能性が高いです.その中で,出場して,きちんとポージングをとっているというのは,正直,信じられないレベルの精神力だと感じました.

今回の動画のコメントを見ていて感じたことですが,基本的に,アメリカは日本や中国と比較して,人の体型について何か指摘するということはタブー視されており,コメントでもそれが反映されていると感じました.すなわち,今回,出場した男性の肉体を問題視するというよりは,この男性が出場できてしまう様なルールにそもそもの問題があると指摘しており,この辺は,日本だとまた,違う様な反応になるのかなと考えてしまいました.

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