ミロスが指摘するミスターオリンピア 2022の混戦模様

ミスターオリンピア 2022は,2022/09/08時点で既に24名が出場件を獲得しています.ミスターオリンピア 2021でトップ5に入り,ミスターオリンピア 2022の出場権を獲得した選手は勿論ですが,その下にも有望な選手が多数います.

今回は,そんな状況について,名コーチの一人であるMilos Sarcev (ミロス)は,かなりの大接戦となることを予想しています.

今回は,この情報を皆さんとシェアしたいと思います.

Milos Sarcev (ミロス)とは

Milos “THE MIND” Sarcev (ミロス)は,1964年セリビア生まれのプロボディビルダーであり,身長は180 cm,体重は109 kg-118 kgの様です.

 

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彼は1987年にアメリカに渡り,そこでコンテストを勝ち抜くことで1991年にプロに転向します.

このプロ転向した年からわかる通り,彼が活躍したのがボディビルディングで黄金期と呼ばれる1990年代であり,その様な時代でも,彼は1991,1992,1993,1994,1997,1998,1999のオリンピアに出場し,オリンピア 1993,1997,1999では10位に入ります.

2003年に引退した後は,現在までコーチとして活躍しています.彼に師事した選手は多くいますが,日本人初のIFBBプロである山岸秀匡選手が非常に有名です.また,調べてみると,アメリカの陸上競技選手であるTim Montgomeryのストレングス,コンディショニングコーチもしていた様ですね.

ミスターオリンピア 2022の混戦模様について,ミロスが指摘した動画

ミスターオリンピア 2022の混戦模様について,ミロスが指摘した動画は以下です.

動画の作製元は,Muscular Development Magazineです.

動画の長さは43:30です.

今回の動画ですが,ミスターオリンピア 2022の出場を目指すMichal Krizo,既に出場を決めたAndrew Jackedについても言及されています.

ミスターオリンピア 2022はトップ6以下が大混戦か

ミロスは,まずはトップ5は揺るがないということについて指摘します.

The first call out will be the top three from last year. Then, who are we going to add. Fourth and fifth from last year, Hunter and Nick. Of course, we almost already have the first call out. Who else is going to break in then. From the outside, they have to look off the charts good to get this first call out.

ファーストコールアウトは,ミスターオリンピア 2021の上位3名.それから,誰を加えるか.ミスターオリンピア 2021の4位と5位のHunterとNick.もちろんファーストコールアウトは,もうほとんど決まっています.その時,他に誰が入ってくるか.外から見てこのファーストコールを受けるには彼らが飛び抜けて優秀でなければなりません.

つまり,トップ3 (Big Ramy (ビッグラミー),Brandon Curry (ブランドンカリー),Hadi Choopan)は抜けており,それを追走するHunter Labrada,Nick Walkerはとびぬけて良いため,以上のトップ5は固いということでしょう.

問題は,その下の順位であり,ミロスはトップ6以下は大混戦であることを示唆します.

I think this year’s Olympia contrary to other years, they are going to a second call out that’s going to be ridiculous and then they are going to start mixing the first and second call outs because there’s more than 10 guys on any given day that can beat each other.

2022年のミスターオリンピアは例年と違って,セカンドコールアウトがとんでもないことになっていて,ファースト,セカンドコールアウトが混在するようになると思います.有力な選手が10人以上いで,互いに打ち合うことができるからです.

ここ数年のミスターオリンピアでは,優勝争いはもちろん面白いですが,トップ5争いも非常に熾烈であり,10位までの選手というのはほとんど差がありません.特に,ミスターオリンピア 2022では,例年の顔ぶれに加えて,Blessing Awodibu (アワディブ)や前述したAndrew Jackedもいるためそれが顕著であるということなのでしょう.

終わりに…

この中で抜きんでる可能性があるとすれば,やはり,William Bonac (ウィリアムボナック)でしょう.彼は,実質的にはアーノルドクラシック 2022 in コロンバスオハイオではブランドンカリーに勝っていたと評価する人も多いため,ミスターオリンピア 2021ではトップ5から落ちたウィリアムボナックが優勝争いするという構図もあり得るかもしれませんね.

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