アーノルドシュワルツネッガー曰く,クラシックフィジークこそ理想

1960年代から1970年代に活躍したArnold Schwarzenegger (アーノルドシュワルツネッガー)は,現状のボディビルディングに対して強い危機感を持っており,クラシックフィジークこそ理想的なボディメイキング競技であると考えている様です.

今回は,その情報を皆さんとシェアしたいと思います.

アーノルドシュワルツネッガーがボディビルディングに対する危機感について語った動画

アーノルドシュワルツネッガーがオープンクラスボディビルディングに対して危機感を覚えていると語った動画ですが以下になります.

動画の作成元は,海外トレーニングニュースサイトFitness voltのyoutubeチャンネルになります.

今回の動画ですは,Arnold Classic (アーノルドクラシック) 2021 in USAのクラシックフィジークの実況中継中にアーノルドシュワルツネッガーがCedric McMillan (セドリックマクミラン)の質問に答えたものになります.

アーノルドシュワルツネッガーのボディビルディングに対する危機感とは

アーノルドシュワルツネッガーのボディビルディングに対する危機感ですが,以下の様に述べられています.

“I was not only impressed (with the Classic Physique Division), I was delighted to see a great performance when it comes to posing and the way they relax their faces. It looks so much more appealing,”

“I think this is the direction we need to go, no two ways about it. I think that you really need to build this part of the bodybuilding sports, so that it’s equal to the Open competition. That way people always have choices, and there’s always a good thing with sponsorship money, and get them more cash prizes. So I’m going to work on that because I think that it’s the right direction to go…

“Let’s not forget, they don’t have to take all of this stuff that some of the other guys are taking to be bigger,” Arnold added.

“This is, I think, what the danger is. In this sport, it’s the most dangerous sport in the world. In MMA fighters, you’ve had four guys die in the last ten years. In bodybuilding you’ve had 14 guys over the last ten years. So it just shows you how dangerous it is to take some of those medications and things that those guys take.”

私は(クラシック・フィジーク部門に)感銘を受けただけでなく,ポージングや顔のリラックスの仕方に関しても,素晴らしいパフォーマンスを見ることができて嬉しかったです.とても魅力的に見えます.

これは我々が進むべき方向だと思います.ボディビルスポーツのこの部分を,オープン大会と同等のものにする必要があると思います.そうすれば,人々は常に選択肢を持つことができますし,スポンサーからの資金も得られて,より多くの賞金を得ることができます.それが正しい方向だと思うので,私はそれに取り組むつもりです….

忘れてはいけないのは、他の選手が大きくなるために取っているようなものを全て取る必要はないということです.

これこそが危険なことだと思います.このスポーツは,世界で最も危険なスポーツなのです.MMAファイターでは,この10年間で4人が死亡しています.ボディビルでは,過去10年間で14人が亡くなっています.だからこそ,彼らが服用している薬などを服用することがいかに危険であるかがわかるのです.

今回の投稿から分かる通り,アーノルドシュワルツネッガーは,全面的にクラシックフィジークを支持していることがわかります.それもそのはずで,そもそもクラシックフィジークというのは,現代のサイズが大きくなりすぎたボディビルディングに対して,アーノルドシュワルツネッガー達が活躍した1970年台に回帰しようという名目で作られたカテゴリーです.

つまり,クラシックフィジークを肯定するということは,自身を肯定するということなりますから,彼がクラシックフィジークを支持するのは当然のことになります.

ただ,後半に述べていることは非常に興味深く,オープンクラスボディビルディングで死人が度々出ていることを指摘しており,それは筋肥大のために摂取している各種薬物が影響しているというものです (ステロイドやインスリンといったものでしょう.).

クラシックフィジークでは,身長に対する体重のリミットがあり,オープンクラスほどのサイズがなくても活躍することができますから,その様な危険なサプリメントを摂取する必要がなく,その理由からもクラシックフィジークを支持しているということです.

終わりに…

オープンクラスボディビルディングで問題になっている薬物は,引退後,数年後,数十年後に問題になるものですが,現状,大きな問題になっているのがコンテストでの仕上がりを改善するために極度の栄養摂取の制限を設けるという方法です.

実際に,Alena Hatvani-Kosinovaは,自身が既往歴はありましたが,極度の減量により命を落としたということもあり,この影響でオリンピアのジャッジの潮流を変えるという流れも存在します.

今回,アーノルドシュワルツネッガーの発言は,その流れに反するものでありどっちが潮流となるのか非常に気になるところです.

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