ミスターオリンピアを4度制したJay Cutler (ジェイカトラー)は,12年もの間,ミスターオリンピアにてトップ2に君臨した選手ですが,彼はチャンピオンになるためには相応のマインドセットが必要であることを指摘しています.
今回は,ジェイカトラーが語るチャンピオンのマインドセットについてご紹介します.
ジェイカトラーがチャンピオンのマインドセットについて語った動画
ジェイカトラーがチャンピオンのマインドセットについて語った動画は以下です.
動画の作成元は,ジェイカトラーのPodcastであるCutler Castです.
動画の長さは,52:56です.
今回の動画ですが,ジェイカトラーのマインドセットはもちろんですが,彼の最大のライバルであるRonnie Coleman (ロニーコールマン)のマインドセットについても語られています.
ジェイカトラーの”狂気の”マインドセット
ジェイカトラーは,自身のマインドセットについて,チャンピオンとそうではない人を分ける要因として,まず以下のようの述べています.
Like, because you need to be able to block all the haters.
You need to block out all the noise, block out all of the negative and focus on the positive because you know, it’s a very very dark place that you need to go to, especially those last few weeks you have to prep for a contest.
自分自身を悪く言う人をブロックする必要がある.
雑音はすべて遮断し,ネガティブなことはすべて遮断し,ポジティブなことに集中する必要がある.特に,コンテストに向けて準備しなければならない最後の数週間はとても暗い場所だからだ.
これと同様のことについては,かつてFlex Lewis (フレックスルイス)や彼のコーチであるNeil Hillが述べていたと記憶していますが,恐らく,これはそもそもジェイカトラーが昔から指摘しておりそれをフレックスルイスが真似しているという可能性はあります.コンテスト直前は極限状態であるため,周りの雑音に耳を傾けるのではなく,自分自身にフォーカスする必要があるということでしょう.
このために,ジェイカトラーがしていたことは以下のように述べられています.
Where you’re like okay, I need to zone in and really put this thing together. I had to really separate myself from society. Sometimes from friendships, relationships, and I would put myself in this dark dark place, and I would eat, sleep and train and there would be no other thing. I believe that’s what it really takes to be super successful.
勝つためには集中力を高めて身体を完成させなければなりません.私は社会から自分を切り離さなければなりませんでした.時には友人関係や人間関係からも切り離し,暗い闇の中に自分を置いて,食べて,寝て,トレーニングして,それ以外のことは一切しない.それが勝つために本当に必要なことだと思います.
これは,つまり,勝つためには全てを犠牲にして身体作りに身を捧げる必要があるということを述べています.ジェイカトラーは,12年もの間,トップに君臨し続けましたが,その間に彼やロニーコールマンを脅かす新人は出続けましたが,結局は,この両名を打ち崩すことができなかったのは,以上の様な覚悟がなかったからであるともジェイカトラーは指摘しています.
特に,ジェイカトラーの場合,ミスターオリンピアではロニーコールマンに5回も敗れ2位になっていることから (ミスターオリンピア 1999で14位になったことを含めると6回です),尋常ではない覚悟でステージに立っており,それは,彼がロニーコールマンに勝利したミスターオリンピア 2006でステージ上で行っていた話を聞くとわかります.
終わりに…
今回,ジェイカトラーが指摘していたことは,成功したいならば,「自身を隔離する必要がある」ということですが,言うのは簡単なものの,ジェイカトラーほどこれを徹底的に実践できる選手というのは非常に少なく,だからこそ,オリンピアで優勝できる選手というのは多くないのかもしれませんね.