ベンチプレス世界記録挑戦でまさかのウェイト設定ミス

アメリカ現地時間の2020/06/20に行わたBEASTS OF THE BENCHの最大の見どころは,Julius Maddoxのローギアとしては前人未到の800ポンド (= 約362 kg)のベンチプレスでした.

世界記録更新はなったのでしょうか?

今回は,このニュースを皆さんとシェアしたいと思います.

Julius Maddox,800ポンドベンチプレスの挑戦

Julius Maddox,800ポンドベンチプレスの挑戦では,直前でも案内がなされていましたね.

 

実際の800ポンドベンチプレスの挑戦については以下の動画が一番参考になると思います.

動画の作成元は,大人気youtubeチャンネルのNick’s Strength and Powerになります.

今回のベンチプレスの世界記録更新にあたって,最初にアップで722ポンドで行い,その後に800ポンドに挑戦するというものでした.

今回の挑戦ですが,一言で言うと失敗になります.ただ,今回のJulius Maddoxの挑戦には,かなり議論を呼ぶものがありました.

世界記録更新の場でまさかのウェイト設定ミス

上の動画を見てもらえれば分かりますが,今回,世界記録挑戦という場であるのにもかかわらず,まさかのウェイト設定ミスを犯しています

Julius Maddoxですが,800ポンドに2回挑戦しています.一回目の800ポンドでは,バーを手元に持ってこようとした際にアンバランスで崩れていることが分かります.これは,初心者には良くあることなのですが,世界記録に何度も挑戦している様な玄人にはほぼ考えられないミスになり,ここで1回目に「800ポンドであったと考えていたバーベル」を置いたときに驚くべきことが判明します.

Julius Maddox 800ポンドベンチプレス ミスローディング

このプレートを左右数えてみると分かりますが,向かって左側では55ポンドプレートが6枚ですが,右側では55ポンドプレートが5枚であることがよくみると分かります (これ以外に,バーベルの重さ,ストッパーの重さ,35ポンドプレートなどの重さ,その他プレートの重さで800ポンドになることが意図されています.).この左右の重さのアンバランスが原因で,玄人では到底ありえない様なミスをしたのでだと考えられます.

このミスは世界記録挑戦の場ではあってはならないミスになります.実際に,1回目が終わった後に,右側でそそくさとウェイトを交換する様子を窺い知ることができますが,正直いってありえないミスです.また,このミスは,安全上でも大変問題のあるミスだと思います.700ポンドのバーベルですので,これが身体の上に落下してきた場合,命に関わる問題になります.

2回目の挑戦では,最後に上げ切るときに右側だけ最後に上げ切ることができず補助をしてもらった元に戻すという形でした.今回上げ切ることができなかったのが,問題の右側でしたので,1回目にしっかりと重量設定されていれば,今回,800ポンドの世界記録を更新できたのではないかと思います (300 kgを超えてくると,もはや我々の常識が及ばず,一回上げるだけでも相当のダメージを関節等に与えるのだと思います.).

2020/08/29追記:

今回,800ポンドのベンチプレスに失敗したJulius Maddoxですが,今回の件で身体を負傷してしまった様です.

終わりに…

今回の動画を見ていて感じのが,やはりアメリカ人は極端にいいかげんなところがあるということです.確かに,これだけの枚数をバーベルに装填するということは一般人相手ならばまずないことであるため,何枚付けたのか分からなくなるということは理解できなくもないのですが,世界記録に挑戦という場であるならば,一応,装填した際に枚位数えるのではないかかなというのが私の個人的な意見になります.

今回の800ポンドの挑戦は,良きせぬ問題が発生してしまったこともあり残念ながら失敗に終わってしまいましたが,2回目の挑戦の様子から分かる通り,恐らく今年中には800ポンドの壁を打ち破る可能性は非常に高いと思います.

今回の挑戦はなんとも後味の悪い結果になってしまいましたが,今後もJulius Maddoxには注目ですね!

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