ミスターオリンピア 2021では15位と思った様な成績を残すことができなかったRegan Grimesですが,ミスターオリンピア 2021後にコーチとしてMilos Sarcev (ミロス)を招聘し,飛躍的な進歩を遂げています.
今回,そんなRegan Grimesが近況をアップデートしたので皆さんとシェアしたいと思います!
Regan Grimesとは
Regan Grimesは,1993年,カナダ生まれのプロボディビルダーです.身長は,180 cm,体重は116 kg (恐らくコンテスト時)と言われています.
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彼は,自身のキャリアをボディビルディングで開始し,Arnold Classic Brazil 2016でIFBBプロカードを取得します.
2017年からプロデビューを果たし, Vancouver Pro 2021では2位に入賞するなど好成績を残しますが,オープンクラスの選手として考えるとサイズが圧倒的に少なく,かと言って,212 lbsクラスに収まるプロポーションでもなかったため,2018年にクラシックフィジークに転向します.
実際に,クラシックフィジークに転向することで,New York Pro 2018で優勝,オリンピア 2018で8位に入るなど素晴らしい成績を残しましたが,翌年の2019年に再びオープンクラスに戻ります.
そこからは,ミスターオリンピア 2020,2021に出場するなど,成績としては悪くないものを収めていましたが,何れのコンテストでも15位という,なんとなく不完全燃焼な時期が続きました.
彼が大きく変化したのが冒頭でも述べて通り,ミスターオリンピア 2021の後に,ミロスに師事したことであり,そこから,彼はそこまで体重がアップしているわけではないのですが,ステージ上でのパフォーマンス,コンディションが劇的に良くなり,非常に話題となっています.そんな彼について,コーチであるミロスは彼の才能について,「3年以内にミスターオリンピアになる可能性もある」と絶賛しています.
Regan Grimes,驚異の下背部
Regan Grimesがミスターオリンピア 2022の準備として,彼の近況をアップデートしたのが以下のインスタグラムの投稿です.
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Regan Grimesは,元々,背中がかなり良い選手ではありますが,やはりこうして改めて見ると非常に素晴らしいと言えます.背中の良さというのは,何種類かありますが,彼が特に優れているのは下背部でしょう.彼は,背中に関しては元々素晴らしいですが,今回の投稿を見て,改めて素晴らしいと感じました.
下背部というのは,かなり仕上げないとここまでしっかりとセパレーションが出ず,一般的に言われているのが,トレーニングを重ねてかなり調整がうまくならないと中々でない部分であるということです.Regan Grimesは,1993年生まれの選手であるため,彼の様な若い選手が,オフシーズンでここまでの背中の仕上がりを見せているのは非常に驚きです.
また,相変わらずウエストが細いのは特筆すべき点でしょう.彼は,バルキーな選手ではなく,元々,ウエストが細さが売りの選手ですが,今回,彼の投稿で体重が290 lbs (= 約132 kg)あることが分かり,その体重でこれだけウエストが細いのは正直かなり驚異的です.
彼の不思議な所は,体重がこれだけあってもびっくりするほどサイズがあるような感じはせず,これは,彼の元々のプロポーションの良さ,及び身長に起因していると考えられます.彼は,ミスターオリンピア 2020,2021でコンディション云々の前に,そもそもサイズ感がオープンクラスで戦うにはまだまだ足りないような印象があったため,むしろ,オフシーズンはここからもう少し体重を増やしても良いのではないかとさえ感じるくらいです.
終わりに…
Regan Grimesがミスターオリンピア 2021後に躍進した最大の理由はコンディションが劇的に良くなったことがあります.しかし,ミスターオリンピアで戦うためには,バルクあってのコンディションであるため,根本的にサイズアップを図る必要があります.
彼は,現状,フロントポーズはかなり良く見えた印象があるため,問題はバックポーズ及びサイドポーズを取ったときの身体の厚みです.今回の投稿を見た限りでは,上半身は結構良い印象があるため,気になるのは下半身ですよね.