トップ5争いが混沌!ミスターオリンピア 2022展望

ミスターオリンピア 2022

オリンピアの中で,オープンクラスは他のカテゴリとの差別化を図るはために,ミスターオリンピアと呼ばれていますが,ミスターオリンピア 2022はトップ3の予想はもちろんですが,トップ5争いも混沌としています.

今回は,ミスターオリンピア 2022 の展望について皆さんとシェアしたいと思います.

ミスターオリンピア 2022の出場者リスト

ミスターオリンピア 2022の出場者リストは以下の通りです.

  • Nick Walker (USA)
  • Mamdouh Elssbiay (Egypt)
  • Brandon Curry (USA)
  • Hadi Choopan (Iran)
  • Hunter Labrada (USA)
  • Samson Dauda (UK)
  • Rafael Brandao (Brazil)
  • Angel Calderon Frias (Spain)
  • Joel Thomas (USA)
  • William Bonac (Netherlands)
  • Blessing Awodibu (Ireland)
  • Charles Griffen (USA)
  • Mohamed Shabaan (Egypt)
  • Mohammad Alnsoor (Jordan)
  • Vitor Boff (Brazil)
  • Andrea Presti (Italy)
  • Iain Valliere (Canada)
  • Antoine Vaillant (Canada)
  • Akim Williams (USA)
  • Chinedu Andrew Obiekea (USA)
  • Vladyslav Sukhoruchko (Ukraine)
  • Derek Lunsford (USA)
  • Patrick Johnson (Denmark)
  • Tonio Burton (USA)
  • James Hollingshead (UK)
  • Michal ‘Krizo’ Krizanek (Slovakia)
  • Leandro Peres (Brazil)
  • Theo Leguerrier (France)
  • Justin Rodriguez (USA)
  • Andrea Muzi (Italy)

以上の出場者ですが,30名です.これは,近年のミスターオリンピアの出場者と比較してもかなりの人数であることが分かります(実際には,出場辞退者が何名かおり,彼らも全員出場したと仮定した場合には36名もの選手が出場する予定だった模様です.).

以下では,注目選手についてご紹介します.

Mamdouh Elssbiay (Big Ramy)

まずは,Mamdouh Elssbiay (ビッグラミー)です.

 

この投稿をInstagramで見る

 

Mr Olympia Big Ramy(@big_ramy)がシェアした投稿

ビッグラミーは,オリンピア 2020,2021を連覇しており,2022で3連覇を飾ることができるか注目が集まっています.彼と言えば,その優れたサイズが特徴の選手であり,ミスターオリンピア 2022では約300 lbsで仕上げていることが明かされています.また,ミスターオリンピア 2022では,コンディションが良かった 2020年を上回る仕上がりであることが仄めかされており,本当にそのとおりだとすると,彼に勝利するのは限りなく難しいということが言えます.

Brandon Curry

次に,Bradon Curry (ブランドンカリー)です.

 

この投稿をInstagramで見る

 

Brandon Curry(@brandon__curry)がシェアした投稿

ブランドンカリーは,ミスターオリンピア 2019のチャンピオンであり,オリンピア 2020,2021で2位にランクインしている選手です.彼は,コンディションやストラクチャーで勝負する選手ではあるのですが,ミスターオリンピア 2022に向けてサイズアップしていることが明かされており,それにより,彼の最大の弱点と言われている脚をどの程度改善しているかに注目が集まります.

Hadi Choopan

次に,Hadi Choopanです.

Hadi Choopanは,ミスターオリンピア2020,2021で4位,3位に入賞している選手です.非常に安定感のある選手であり,コンディションが素晴らしく,仕上がりを外さないことで非常に有名です.彼もまた,ミスターオリンピア 2022に向けてサイズアップしているということを彼のコーチであるHany Rambodが明かしています.サイズを増やした上で,いつものコンディションを披露することができれば,トップ3はまず間違いなく硬いでしょう.

Hunter Labrada

次に,Hunter Labradaです.

Hunter Labradaは,ミスターオリンピア 2020,2021で8位,4位の成績を残している選手です.父親は,あの伝説的なボディビルダーであるLee Labradaであり,父親譲りの美しいプロポーションが最大の武器の選手です.そのため,他の選手と比較すると,そこまでサイズがあるわけでもなく,かといってコンディションが良いわけでもないため,彼が大きく躍進するためには何れかの要素が必要であると思います.

Nick Walker

次に,Nick Walkerです.

Nick Walkerは,ミスターオリンピア 2021で5位に入賞した選手です.彼は,Hunter Labradaとは対照的な選手であり,決してストラクチャーが優れているわけではありません.ただし,サイズは非常に素晴らしく,コンディションについても申し分のない選手です.彼のコンディションは賛否が別れるところではありますが,ミッドセクションは肥大化しているものの,しっかりとセパレーションは出ています.

彼がトップ3に入るためには,「身体の美しさ」を如何に改善するかが重要であり,2022年ではそこが改善されているのかに注目です.

William Bonac

次に,William Bonac (ウィリアムボナック)です.

 

この投稿をInstagramで見る

 

William Bonac(@william_bonac)がシェアした投稿

ウィリアムボナックは,ミスターオリンピア 2022で,長らく守ってきたトップ5から陥落し6位となってしまいました.しかし,アーノルドクラシック 2022 in コロンバスオハイオでは素晴らしい仕上がりを披露し,優勝したブランドンカリーよりも良かったと評価する人も多いです.

彼は,近年,サイズアップのしすぎて,ミッドセクションが大幅に崩れている傾向があり,トップ5に再び返り咲くためにはミッドセクションをまず間違いなく改善する必要があると思います.

Derek Lunsford

次に,Derek Lunsfordです.

 

この投稿をInstagramで見る

 

Derek Lunsford(@dereklunsford_)がシェアした投稿

Derek Lunsfordは,オリンピア 2021の212 lbsクラスのチャンピオンであり,オープンクラスはミスターオリンピア 2022で初挑戦となります.ミスターオリンピア 2022の出場は,Special Invitationsを受けてのものであり,そのサイズ感はそれを受け取るのに相応しいと言えます.

彼は,212 lbsクラスの時代から,コンディショニングに難を抱えており,その部分を改善することができていれば,オープンクラスでもトップ5に入る可能性は十分にあると思います.

Chinedu Andrew Obiekea

次に,Chinedu Andrew Obiekea (Andrew Jacked)です.

 

この投稿をInstagramで見る

 

Chinedu Andrew J(@andrewjacked)がシェアした投稿

Andrew Jackedは,「遺伝的に極めて優れた選手」という認識であり,2022年にIFBBプロカードを取得した後,いきなり,Texas Pro 2022で優勝し,ミスターオリンピア 2022の出場権を獲得しました.

彼はなんと言っても,プロポーションが抜群に素晴らしい選手です.まだ,IFBBプロになってから時間が経っていないため,サイズに関しては十分とは言えませんが,コンディション次第では10位に入る可能性は十分にあると思います

Blessing Awodibu

次に,Blessing Awodibu (アワディブ)です.

Blessing Awodibuは,2022年に大幅に改善を果たし,Indy Pro 2022,NY Pro 2022で優勝を果たしました.彼が2022年に身体を大幅に改善したことは事実ではありますが,何れのコンテストもビッグネームがいなかったため,そのような選手と並んだときに彼がどのように見えるのかは注目です.

ただ,やはりサイズがまだまだ足りないのも事実であり,彼は基本的にはトップ10を争う形になると思います.

Michal ‘Krizo’ Krizanek

次に,Michal ‘Krizo’ Krizanek (Michal Krizo)です.

2022年にIFBBプロとなったMichal Krizoは,Prague Pro 2022で優勝することでオリンピアの出場権を獲得しました.ただ,IFBBプロリーグの基準で考えると,コンディションがかなり甘いのも事実です.そのため,彼も基本的にはトップ10を争う選手ではないかと思います

ダークホース:Samson Dauda 

ダークホースは,Samson Daudaです.

 

この投稿をInstagramで見る

 

Samson Dauda(@samson__dauda)がシェアした投稿

彼は,2021年度後半にかけて積極的にコンテストに出場しており,そのときから良い選手である認識はありましたが,2022年の中盤からオリンピアにかけてまた一層改善した感じが強いです.彼は,どうやらMilos Sarcevに師事しているようであり,これだけ状態が改善したのには納得です.

終わりに…

ミスターオリンピア 2022ですが,初出場で注目選手が非常に多いのが特徴ですが,やはりトップ5はお馴染みの選手が争うことになると思います.

トップ3はもちろんですが,トップ5も争いも混沌としており,どのような結果になるか楽しみです.

関連記事