IFBBプロリーグの三大コンテストであるニューヨークプロ 2022 (= NY PRO 2022)が行われ,Blessing Awodibu (アワディブ)が初優勝しました.
今回は,NY PRO 2022,オープンクラスボディビルディングの結果を皆さんとシェアしたいと思います!
NY PRO 2022 オープンクラスボディビルディングの結果
NY PRO 2022オープンクラスボディビルディングの結果ですが,以下の通りです.
- 1位:Blessing Awodibu
- 2位:Andrea Presti
- 3位:Maxx Charles
- 4位:Theo Leguerrier
- 5位:Justin Rodriguez
- 6位:Emir Omeragic
それでは,詳細な結果を見ていきましょう.
1位:Blessing Awodibu
優勝は,Blessing Awodibuでした.
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アワディブですが,プロ初優勝を飾ったIndy Pro 2022から引き続いて非常に良かったですね.相変わらず,ウエストが非常に細く,かつ上半身が非常に強いので,Vテーパー (Tテーパー)が際立ち,近年でのジャッジの潮流を考えると非常に評価が高かったと思います.
ただ,やはり,Indy Pro 2022のときと比べると,若干皮膚が水っぽい感じがしたので,コンディションが抜群に良かったかと問われると,そこまででもなかったということになります.また,NY Pro 2022のポージングでは,ポージングとポージングの間で腹筋から力が抜ける様な様子も少し見られ,この辺は,今後のコンテストでは改善していく必要があると感じました.
2位:Andrea Presti
2位は,Andrea Prestiでした.
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Andrea Prestiは,イタリア出身のプロボディビルダーで,オリンピア 2021にも出場した実力者です (オリンピア 2021では16位でした.).
Andrea Prestiについては,全くのノーマークでしたが,非常に良い仕上がりでした.
彼はフロントポーズや,サイドポーズを取ったときはウエストラインがそこまで細く見えないのですが,バックポーズを取るとウエストラインが非常に細く見えるのが驚きでした.恐らく,三角筋後部の発達が他の選手と比較して特に素晴らしく,特に,バックダブルバイセップスのポージンをとったときの彼のポージングは圧巻でした.
優勝したアワディブと差がついてしまった理由としては,僅かなコンディションの差だと思います.両者の間にそこまで大きな差はありませんでした.このため,あともう少しだけコンディションが良ければAndrea Prestiが優勝していてもおかしくありませんでした (それでも,Indy Pro 2021で優勝したアワディブには勢いがあったことは事実です.).
3位:Maxx Charles
3位は,Maxx Charles (マックスチャールズ)でした.
動画の作製元は,Ivan Bodybuildingです.
マックスチャールズですが,Indy Pro 2022よりもコンディションを上げてきたという印象が強かったですが,彼のベストかと言われると,そうでもなかったと思います.
マックスチャールズは,身体のバランスが良い選手であり,サイズで勝負する選手ではありません.また,ウエストラインも非常に細いという選手でもないため,コンディションが良くないと,サイズがそこまでないのにウエストラインが細くない選手になり,ジャッジとしては高評価をつけにくくなります.
コーチを変えた影響もありますが,彼が本領を発揮するためには,現在のコーチであるデニスウルフともう少し時間を過ごす必要があるのかもしれません.
ポパイ関根こと,関根丈二選手の結果は?
実は,今回のNY PRO 2022では,日本人選手であるポパイ関根こと,関根丈二選手も出場していました.
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今回の大会での関根選手ですが,残念ながら,トップ10に入ることができず,課題が残ったコンテストだったと思います.
関根選手は,日本人選手の中では圧倒的なサイズを誇りますが,やはりIFBBトッププロと比較するとサイズが足りない部分が目立ち,特に,大胸筋,脚のサイズ,全体的なコンディションは改善する必要があると感じました.
ただ,現状のコンディションでもバックポーズを取ったときには,他の選手と戦える可能性も見受けられ,ここからコンディションを改善することができれば,より良い成績を残せる可能性が高いと感じました.
終わりに…
NY Proは,数多くあるプロコンテストの中でも非常にレベルの高いコンテストに数えられ,そのコンテストに日本人選手が出場している時点で快挙であると感じました.
ただ,関根選手レベルでも,中々成績を残すのが難しいということからして,依然としてボディビルディングのカテゴリーにおいては,日本基準と世界基準の間には大きな隔たりがあると感じました.