2018年にIFBBプロリーグと包括的な契約を結ぶなどで,日本でフィットネスブームを牽引している一要素でもあるNPCJ が2020年にFitness World Japan (FWJ)に名称を変更した様です.
今回はそのニュースと,紛らわしいプロとアマチュアの棲み分けについてみなさんに公開したいと思います!
FWJの発足
2020年1月1日に,日本のフィットネス団体の一つであるNPCJはFWJへと名称を変更しました.
これは,2019年の段階で,NPCJが包括契約を結んでいるIFBBプロリーグから世界の各団体の名称を変更する様に通達があったための様です.
そもそも,IFBBプロリーグが各国のフィットネス団体 (IFBBプロリーグが契約しているフィトネス団体です.)に名称変更を迫ったのは,IFBBプロリーグがそれの下部アマチュア団体に相当するNPC WORLD WIDEというものを作ったためです.このとき,各国のコンテスト,団体の名称でIFBB,NPCというものを使ったものがある場合,今回,IFBBプロリーグが新たに作った団体であるNPC World Wideとの混同を避けるのが難しいため,NPCJはその改変を迫られた様です.
ただ,このFWJは,あくまでもIFBBプロリーグに参戦するために必要なフィットネス団体であるため,IFBBプロリーグに属さない形でNPCJという団体は存続させる意向の様です.NPCJの役割としては,FWJでの本格的なコンテストに参加する前の,いわば登竜門的な役割を果たすためのコンテストの主催が主となる様ですね.
NPC World Wideの発足が意味するもの
そもそも,NPC World Wideが発足する前までは,NPC (National Physique Committee)というフィットネス団体がアメリカに存在していました.NPCは,アメリカ最大のアマチュアフィットネス団体であり,NPCでの大会と勝ち抜くことでIFBBプロになれました.
以前の記事でお伝えしていた通り,IFBBプロリーグとIFBBアマチュアリーグはもともとは良好な関係を築いていたのですが,近年ではすっかり両者の関係は冷え込んだ状態になっており,両者は完全に分裂した状態になっています.これに伴い,IFBBアマチュアリーグは,それ独自でIFBBプロとは異なる,IFBBエリートプロなるものを作り,IFBBプロリーグに対抗しています.一方,IFBBアマチュアリーグと完全に分断されたことから,IFBBプロリーグもと良好な関係をもつ (契約という言葉の方が正しそうです.)アマチュア団体がなくなってしまったことから,今回,NPC World Wideというアマチュアリーグを作ってIFBBアマチュアリーグに対抗しようとしているのではないでしょうか.
終わりに…
現状,名称変更したことにより,手続き等の大きな変更はない様ですね.
ただ,本当にフィットネス団体が日本の中だけでなく世界的にも分裂しているため,ニュースを聞いていて良くわからなくなるんですよね….とにかく,分かり難いです!