2021年に続き,メンズフィジークのプロコンテストとして開催された東京プロ (2022年はメンズフィジークに加えてビキニも行われたようです.)ですが,金子駿選手 (カネキンさん)が優勝しオリンピア出場権を獲得しました.
今回はこの情報を皆さんとシェアしたいと思います!
東京プロ 2022結果
東京プロ 2022の結果ですが,以下の通りです.
- 1位:金子駿 (カネキン)
- 2位:エドワード加藤
- 3位:小池友仁
- 4位:佐藤正悟
- 5位:湯浅幸大
それでは詳細な結果を見ていきましょう.
1位:金子駿 (カネキン)
優勝は,カネキンさんこと金子駿選手でした.
この投稿をInstagramで見る
カネキンさんですが,バランス感,コンディションが素晴らしかったです.
近年のメンズフィジークの問題点は,明らかに選手のサイズ感が大きすぎていることです.このため,人によってはクラシックフィジークやボディビルディングとの差がないと指摘する人もいます.今回の東京プロでも,単純なサイズ感ならば5位の湯浅選手,筋肉の密度ならばトップ5には入らなかった廣川選手が優れていいました.
それでも,カネキンさんが優勝したのは,サイズよりもバランス感を重視したことでしょう.カネキンさんですが,サイズが大きすぎず,ウエストは細く保たれており,まさにメンズフィジークを体現しているような仕上がりでした.特に目立ったのは,ミッドセクションであり,腹斜筋までしっかり出ていたこと,ポーズとポーズの間でもほとんと崩れなかったのはかなり評価が高かったのではないかと感じました.
2位:エドワード加藤
2位は,エドワード加藤選手でした.
この投稿をInstagramで見る
エドワード加藤選手ですが,個人的には気になる部分が多かったと思います.
エドワード加藤選手といえば,圧倒的な肩,背中のサイズ感が売りの選手であり,今回の大会でもそれは健在でした.エドワード加藤選手は,プロになったのは今回出場した選手の中では遅い方なのですが,それでもそのサイズ感というのは目を見張るものがありました.サイズに関しては,優勝したカネキンさんよりも良かったといえます.
ただ,プロカードを取得した当時からそうですが,彼は長所は本当に素晴らしい一方で弱点も多い選手でもあります.
まず,気になったのが,大胸筋の内側です.大胸筋の内側は筋肉をつけるのが非常に難しい部位ではありますが,今回,東京プロに出場した選手を見ればわかる通り,IFBBプロになるような選手でそこを弱点にしている選手は少数です.エドワード加藤選手の場合,それが遺伝的な問題の可能性がありますが,左右の大胸筋が離れているように見え,これは明らかに見栄えとしてはどうなんだろうと感じてしまいました.
次に,ウエストの太さです.メンズフィジークは,身体の逆三角形が非常に重要な競技であるため,ウエストを細くし,肩を鍛えることで逆三角形を作ります.エドワード加藤選手の場合,肩が圧倒的に素晴らしいため,逆三角形に見えはしますが,明らかにウエストが太いのは問題だと思います.これは,身体全体のサイズアップした結果であることが推察され,もう少しサイズを犠牲にしてでも,ウエストを細くしても良い気はしました.
3位:小池友仁
3位は,小池友仁選手でした.
この投稿をInstagramで見る
小池友仁選手ですが,個人的にはかなり良かったのではないかと思いました.
SNS上で何かと問題になる小池友仁選手ですが,東京プロ 2022ではきちっと仕上げてきた印象が強いです.彼のトレーニングなどを見ると,彼の売りはサイズ感かなと思いがちですが,やはり彼の素晴らしさはウエストの細さです.彼のサイズ感に加えて,あれだけウエストが細いとなると,やはりメンズフィジーク選手としてはかなりの強みになると感じます.
それでも彼が3位になってしまった理由ですが,これは個人的な見解ですが,小池友仁選手はなぜだかはっきりしないのですがバランスがあまり良くない気がします.上半身も素晴らしく,背中のサイズ感もあり,審査対象とはならない大腿もはっきり発達していることがわかるのですが,それでも上半身と下半身のバランスが悪い気がします.この理由の一つですが,個人的には彼のパンツの着こなし方にも少し問題があるのではないかと感じました.もう少しパンツの丈が長い方が全体的なバランスが良くなるような感じがし,以上のようなバランスもジャッジに影響したのかもしれません.
終わりに…
カネキンさんですが,海外コンテストに精力的に参戦しており,そこでの経験が活きたのではないかと思います.カネキンさんは,東京プロ 2021は直前で出場が断念となったため,今回は悲願の出場で優勝だったと思います.
何はともあれ,出場した選手のみなさまはお疲れさまでした.