この腹筋は?フィルヒースは何を計画しているのか

フィルヒース ミッドセクション 改善

ミスターオリンピアをLee Haney (リーヘイニー)とRonnie Coleman (ロニーコールマン)に次ぐ7連覇を果たしたPhil Heath (フィルヒース)は,何かとミッドセクション,すなわち,お腹周りのコンディションで批判されることが多い選手です.

フィルヒースは,そもそも,SNSで自身のことを頻繁にアップデートするわけではないことから,少しでも彼のミッドセクションがSNSで公開されると,その度に色々と議論になるわけですが,今回は,彼がオフシーズンにも関わらず,比較的芳しいミッドセクションを披露していることで話題になっています.

今回は,この情報を皆さんとシェアしたいと思います!

フィルヒースのミッドセクションが結構良い

今回,フィルヒースが自身のミッドセクションを披露している投稿ですが,以下のインスタグラムの投稿によります.

 

この投稿をInstagramで見る

 

Phil Heath(@philheath)がシェアした投稿

今回の投稿の中身自体は,それほど,大したことを言っているわけではないのですが,びっくりするのがこのミッドセクションのコンディションです.

フィルヒースは,そもそも,ウエストラインが細い選手ではないのですが,近年のオリンピアでは,それに加えて,そもそもの腹直筋のセパレーションが崩れつつあり,バブルガット気味になっているのが問題視されていました.

すなわち,フィルヒースの抱えている弱点は明確であり,ミッドセクションが肥大化しているということなのですが,今回の彼の投稿を見る限りでは,ミッドセクションが比較的タイトに仕上がっていることがわかります.

オリンピア 2020で3位になった後に,フィルヒース自身もミッドセクションの改善に取り組んでいる様子については以前の記事でシェアさせて頂いたのですが,今回,彼のミッドセクションを正面からみると,かなり改善されていることが伺えます

フィルヒースは何を計画しているのか

フィルヒースがこれだけミッドセクションを仕上げているということは,単純に何かのために準備をしているということになり,実際,彼のインスタグラムでのやりとりを見ているとなんらかの準備をしているのは確かである様です.

そのため,焦点となるのは,彼が何を計画しているのかということになるのですが,単純に考えると以下の二点だと思われます.

  • オリンピア 2021
  • アーノルドクラシック 2021 in コロンバスオハイオ

オリンピア 2021

まずは,オリンピア 2021です.

フィルヒースは,冒頭でも述べましたリーヘイニーとロニーコールマンの持つ”8回優勝”に王手をかけているのですが,オリンピア 2018ではShawn Rhoden (ショーンローデン),2020でBig Ramy (ビッグラミー)立て続けに敗れています

現状,現役続行の意思を示していることから,単純に考えると,オリンピア 2021でもう一度,”8回目の優勝”に挑むにが通常のセオリーなのですが,なんとなく,フィルヒースがオリンピアに挑むのは違和感があります

この理由としては,オリンピア 2018,2020のフィルヒースは,彼が初優勝を果たしたオリンピア 2011等と比較すると明らかにコンディションが崩れており,しかも,2回連続でコンデションを持ってこれなかったのは,フィルヒースが明らかに大きな問題をかかているということです.

この問題を1年で解決できるとは思えず,それを考えると,オリンピア 2021にフィルヒースが出場するのかは,個人的には疑問符がつくところです.

アーノルドクラシック 2021 in コロンバスオハイオ

次に,アーノルドクラシック 2021 in コロンバスオハイオです.

オリンピアの出場権を半永久的に持っているフィルヒースが「なぜ,今更,アーノルドクラシックなのか」と疑問に思う方もいるかもしれませんが,実は,フィルヒースは,オリンピアで7連覇しているものの,アーノルドクラシック in USAで優勝したことがありません

彼は,アーノルドクラシック in ヨーロッパでは優勝したことがあるのですが (2013年です.),アーノルドクラシック in USAでは2010年の2位が最高順位になっています.この年のアーノルドクラシックでは,フィルヒースの最大のライバルと言われていたKai Greene (カイグリーン)に敗れています.

フィルヒースはこれまで,2006年にニューヨークプロも制していることから,アーノルドクラシック in USAを制することができれば,ボディビルディング3大プロショーを制したことになります.

これを考えると,意外と,アーノルドクラシックに出場するということの方が,オリンピアに出場するよりも可能性が高いかもしれません.

終わりに…

この他にも,その他のプロショーに出場するのではという意見もある様ですが,アーノルドクラシック以外では,プロコンテストに出場する意義フィルヒースには存在しないため,その可能性は個人的には小さいと考えています.

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