悲願の初優勝!オリンピア 2021 212 lbsクラス結果

オリンピア 2021 212 Derek Lunsford 優勝

オリンピア 2021の212lbsクラスが終了し,Derek Lunsfordが悲願の初優勝を果たしました.

今回は,オリンピア 2021の212 lbsクラスの結果について皆さんとシェアしたいと思います!

オリンピア 2021 212 lbsクラス結果

オリンピア 2021 212 lbsクラスの結果ですが,以下の通りです.

  • 1位:Derek Lunsford
  • 2位:Shaun Clarida
  • 3位:Kamal Elgargni
  • 4位:Angel Calderon Frias
  • 5位:Nathan Epler
  • 6位:Ahmad Ashkanani
  • 7位:Naser Mohammed
  • 8位:Kerrith Bajjo
  • 9位:John Jewett
  • 10位:Tonio Burton

それでは,詳細な結果を見ていきましょう.

1位:Derek Lunsford

1位は,Derek Lunsfordでした.

Flex Lewis (フレックスルイス)が212lbsクラスから引退した後,彼の時代が来ると言われていましたが,コンディションに難があり2019では2位,2020では4位と苦戦を強いられた中で悲願の初優勝です.

2021年のDerek Lunsfordですが,彼自身の課題に対してしっかり取り組んでいるという印象が強かったです.ここ数年の彼は,プレジャッジのコンディションが本当に芳しくなかったのですが,Evogenとスポンサー契約を結び,コーチとしてHany Rambod(ハニーランボッド)を迎え,コンディションが劇的に改善しました (特に,それが良く分かるのがお尻fではないでしょうか.お尻にあれだけストリエーションが入るのは,相当コンディションが良いということになります.).

また,ウエストラインの細さというのは秀逸でした.このウエストのラインの細さですが,彼がバキュームポーズを行ってフロントのダブルバイセップスを行うことから,そもそもウエスト自体が細いのですが,大円筋が異次元に発達していることから余計にそれが目立ち,クラシックフィジークのカテゴリーでもこのウエストの見せ方は通用すると感じました.

元々,サイズはある選手ですので,そこは申し分なく,また身体がきれいなシンメトリーでもありますので,一つ一つのポージングが非常に素晴らしかったですね.

ただ,2位のShaun Claridaと比較しなくても,まだまだ,コンディションに改善の余地が見られるため,2022年に向けても引き続き,コンディションが彼の課題になるでしょう.

2位:Shaun Clarida

2位は,Shaun Claridaでした.

Shaun Claridaですが,相変わらず,素晴らしかったです.コンディションに関してはトップ3の選手の中でもダントツであり,他を寄せ付けませんでした.ただ,それでも,優勝した2020年と比較すると,少々物足りない感じがしたのも事実であり,特にそれはプレジャッジの時が顕著でした (プレジャッジを見た段階では,Derek Lunsfordが優勝かなと思っていたのですが,ファイナルでShaun Claridaがより改善してきたのでファイナルはかなり接戦だったと思います.).

2020年の段階で,彼のミッドセクションがバブルガット気味になっているというのが各方面から指摘されていたのですが,2021年はそれがより顕著になっている様な感じがしました.それでも,身長で他の選手大きく劣るにも関わらず,一つ一つの筋肉は非常に大きく完成度はかなり高いと感じました.

個人的にですが,彼の骨格的には,212lbsの体重リミットぎりぎりで仕上げると今のバランスが崩れるのかな思うので (現状,2020年よりもサイズアップした2021年でも少し崩れてきているので….),単純にサイズアップに注力するというよりはコンディションで勝負した方が良いと思いました.

3位:Kamal Elgargni

3位は,Kamal Elagargniでした.

Kamal Elagargniですが,コンディションは悪くなかったのですが,優勝した2019年,2位だった2020年と比較すると少々いまいちだった感じがします.ただ,それでも,中東選手特有のサイズ感に加えて,彼はコンディションをきちんと持ってきますから全体のパッケージとしてはかなりレベルが高かったと表現することができます.

私が個人的に気になったのが,バックポーズを取ったときのウエストラインです,彼はもともとウエストラインが細い選手ではないのですが,今回は,以前よりも肥大している様に見え,上半身全体のサイズはあるもののVテーパーがそこまで目立たない様な感じがしました.

ただそれでも,48歳でこの肉体を披露するわけですから,正直,とんでもない選手としか言いようがありません.

終わりに…

オリンピア 2021の212 lbsクラスもかなりの激戦でした.やはり,このカテゴリーは,絶対王者Flex Lewis (フレックスルイス)がオープンクラスに転向してから実力が伯仲しており,見ていて非常に面白いです.

これで,3年連続でチャンピオンが入れ替わっており,まさに戦国ですね.

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