アーノルドクラシック 2022 in USAに向けて準備を進めているSteve Kuclo(スティーブクークロ)がアップデートした脚トレ，特にプローンレッグカールの様子が個人的には非常に興味深いと感じています．
今回は，スティーブクークロのプローンレッグカールについて皆さんとシェアしたいと思います！
スティーブクークロとは
スティーブクークロは，1985年，アメリカ生まれのプロボディビルダーであり，身長は180 cm，体重は140-120 kgと言われています．
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彼は，2011年にプロカードを取得し，2014年のアーノルドクラシック in South Americaで優勝，2018，2019のIndy Proで優勝するなどの実績があり，オリンピアには過去に，2014，2015，2016，2018，2019に出場しており，特に，オリンピア 2019では6位に入賞しています．
彼がそもそも，なぜ有名なのかですが，前述した様なコンテスト成績もありますが，彼は，数年前まではフルタイムの消防士としても活躍していためです (私の調べて限りでは，現在は消防士としての職は辞職しています．)
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彼の最大の特徴ですが，彼の体重から伺える通り，そのサイズになります．彼は，オフシーズンには体重が140 kg近くになるということからも分かる通りサイズが売りの選手なのですが，長らくコンディションに課題を抱えていました．
ただ，近年ではコンディションも改善傾向にあることから，何れのレベルのコンテストでも，コンテストに出場すれば上位争いに加わる選手になります．
スティーブクークロのプローンレッグカールの動画
スティーブクークロのプローンレッグカールの動画ですが，以下のインスタグラムの投稿によります．
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動画自体は，彼がArsenal Strength社のペンデュラムスクワットを実施しているのとPrimeのプローンレッグカールを実施している動画になります．
正直，ペンデュラムスクワットは日本で導入されているジムはほとんどなく，私も実施したことがないため何とも言えませんが，このPrimeのプローンレッグカールについては，彼がどれだけ”異常な”ことを実施しているのか理解することができます．
スティーブクークロのプローンレッグカールが異常である理由
スティーブクークロのプローンレッグカールが異常である理由ですが，これは，やはり，Primeのプローンレッグカールで，しかも，ほぼ踵に近い位置で脚パッドの設定を行い，かつ，90 kgの重量設定で行っているからです．
Primeのプローンレッグカール
まず，Prime (Strive)のレッグカールマシンですが，これはゴールドジムに多く配置されていることから，実際に使ったことがあるという方も多いと思います．
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今回使われているプレートローディングタイプは日本にはほとんどありませんが，基本的にはウェイトスタック型と思って差し支えありません．
Primeのプローンレッグカールの特徴ですが，初動負荷，中間負荷，終動負荷と変更できる点の他に，個人的に感じているのはとにかくマシンの動きが”硬く”，重量を扱い辛いという点です．終動負荷にすればある程度，重量を扱えますが，とにかく重量を扱い辛いです．
ほぼ踵に近い位置で脚パッドの設定
次に，ほぼ踵に近い位置で脚パッドを設定して実施していることがわかります．
重量を扱うプローンレッグカールの場合，セットポジションではふくらはぎの真ん中あたりにパッドを設定して実施するのが一般的です．こうなると，トップポジションで上げ切ったときに，特にパッドが円柱形状のものの場合は支点である膝に近い設定になることから，曲げの力が働きにくくなり，高重量を扱いやすくなるためです．
一方，パッドを踵近くに設定すると曲げの力が大きく働き，高重量を扱いにくくなります．また，今回使用しているPrimeのプローンレッグカール脚パッドは，脚を上げてきても一定の位置にあり続けることから，前述した様に余計に重量を扱い辛い構造になっています．，
90 kgの重量設定で実施
最後に，以上の理由から非常に重量を扱い辛いはずにも関わらず，90 kgの重量設定で実施しています．
Primeのプローンレッグカールは，使ったことがある方なら分かるかと思いますが，上級者でも正確に60 kgをスタックして実施するのは結構難しいマシンになります．それを，90 kg近い重量設定で行えるというのが，個人的には信じられず，しかも，それを脚のパッドを踵に近い設定で実施しているというのが驚愕です．
終わりに…
今回，ペンデュラムスクワットをしているときとプローンレッグカールをしているときで服装が異なるため，正確には両者が同一の日に実施しているかは不明であり，それに伴って，このプローンレッグカールが何種目目に行っているかも不明なわけですが，それでもPrimeのマシンで90 kgを実施できるのはとんでもないレベルだと感じました．
