日本では「ザ・ビースト」の愛称で2000年代初頭に総合格闘技の選手として活躍していたBob Sapp(ボブサップ)が,ボディビルディングに挑戦したようです.
今回は,ボブサップがボディビルディングに挑戦したという情報を皆さんとシェアしたいと思います.
ボブサップとは
ボブサップは,1973年アメリカ生まれの総合格闘家(他に,ボクシング,プロレス,俳優など,多方面で活躍しています)です.
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多方面で活躍するボブサップのルーツは,アメリカンフットボールにあります.身長200 cm,体重147 kgという規格外の体格を生かし(全盛期),NFLでも指名されるなどの活躍をしいましたが,紆余曲折を経て,格闘家として活躍していくことになります.
2000年代初頭には,テレビでも姿をみることが多かった彼ですが,近年ではめっきり,その姿を見ることがなくなりました.ただ,現在でも格闘関連(プロレス?)で生計を立てているという情報もあります.
そんな彼ですが,久しぶりにメディアでその姿を観察することができ,それがボディビルダーとしてステージに立ったという情報です.
ボブサップがボディビルダーとしてステージに立った情報
ボブサップがボディビルダーとしてステージに立った情報は以下の投稿です.
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以上は,韓国のMonsterzymの関連イベントです.
1973年生まれとということで,今回は50歳で初めてのステージということになりますが,それにしても50歳とは思えない身体をしていますね.
ボブサップのボディビルダーとしての身体
今回のボブサップの身体を詳細に見て行きたいと思います.
まず,上半身ですが,特筆すべきはミッドセクションでしょう.
今回の彼の仕上がりを見れば明らかな通り,非常にしっかりとミッドセクションのセパレーションがはっきりとしています.ミッドセクションはそこまで細くなってはいませんが,ここまでしっかりとミッドセクションがコントロールされている選手はそこまで多くはないため驚きです.
腕については,上腕二頭筋が非常に強いですね.ピークがしっかり出ているというような仕上がりではありませんが,それでも非常に発達していることが確認でき,これからのトレーニングの方法次第ではピークも確認できるようになるのではないでしょうか.
背中については,年齢の問題もあり下背に皮がだぶついてしまっているという問題もありますが,上背についてはしっかりと凹凸を確認することができます.もちろん,トップ選手と比較すると凹凸が十分かと言われると,そうではないことが事実ではありますが,それでも初めてステージに立った仕上がりサイズとは思えません.
次に,下半身ですが,大腿四頭筋の強さが際立っています.大腿四頭筋を構成する各筋肉の発達を確認すことができ,50代の下半身とは思えません.コンディションが出やすいとされている臀部,ハムストリングスにストリエーションを確認することができ,彼の今回のコンディションの良さが分かります.
ボディビルディングでボブサップの身長200 cmを活かすのは難しい
今回,ボブサップは50歳とは思えない仕上がりを披露しましたが,やはり,身長200 cmという高身長を活かすのは非常に難しいと感じました.
私を含めて,ボブサップに対して抱いているイメージは圧倒的なサイズ感ですが,ボディビルディングという種目でステージに立つことを考えると,余分な脂肪は落とす必要があります.今回,それを行った結果,従来のボブサップに対して持っているイメージとは異なり,彼に対して非常にスマートな印象を持ったと思います.
これは,ボディビルディングの競技としての特徴も関係しており,ボディビルディングは長身の選手が活躍しにくいという問題があります(身長が194 cmのMorgan Asteも苦戦しているのはこの問題です).身長が高ければ高いほど,それに見合うだけの筋肉をつける必要があり,そのために非常に長い時間がかかるためです.
このため,今回,ボブサップは自身に対して持っているイメージを体現するために「ボディビルディング」を想定してステージに立ちましたが,そのスラリと高い身長を活かすのであればもっと筋肉をつけるとなお良いと感じました(クラシックフィジークの方が身長を活かすことができますが,彼の筋肉のつき方はボディビルディング向きなので,クラシックフィジークはそもそも合わないような気がしますよね).
終わりに…
今回,ボディビルディングに挑戦したことで,ボブサップが非常に多才であることを改めて感じました.彼の身長,体重を活かすならば,年齢的には難しいですがストロングマンもありなのかと思いました.