2021年にIFBBプロデビューを果たしたBlessing Awodibu(アワディブ)は2022年に大きな躍進を果たし,ミスターオリンピアにも出場しました.
一方,さらなる躍進が期待された2023年シーズンでは,新たな問題が発生しており苦戦を強いられている様です.
今回は,アワディブの近況アップデートをみなさんとシェアしたいと思います.
Blessing Awodibu (アワディブ)とは
Blessing Awodibu (アワディブ)は,1991年,アイルランド生まれのプロボディビルダーです.身長は,177.5cm,体重は約107 kg-111 kgです.
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彼は,冒頭でも述べたようにSNS上で大人気であり,プロテインを神の粉と言っているコミカルな動画を多くの方は一度は見たことがあるのではないかと思います.
SNSでは大人気ですが,実は出場したコンテスト歴はそこまで多くありません (だからこそ,彼はサイズももちろん他選手と足りませんが,コンディションも正直いまいちです.).彼は,2017 IFBB Diamond Cupのオーバーオールで優勝してIFBBプロカードを取得し,そこから,4年後のIndy Proでプロデビューを果たし3位に入賞しました.また,同年のNew York Pro 2021では6位に入賞しました.
プロデビューの年の成績としては悪くありませんが,彼が2017年にプロカードを取得し,プロ初戦まで3年間の時間があったことを考えると,そこまで良い成績でもないということが言えます.
アワディブ,ステージに上がる前はかなり良い
今回,アワディブが公開した状態ですが,以下のようになっています.
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これは,ミスターオリンピア 2023出場を目指して,いずれかのコンテストに出場することを念頭において準備を続けているというものですが,これを見るとかなり良さそうな感じがします.具体的には,ミッドセクションはセパレーションがはっきりしていますし,彼の課題とされてきた下半身もそれなりの大きさがあると思います.
2023年シーズン,アワディブの課題はコンディション
以上は,ステージ上ではないアワディブの様子ですが,問題となったのはChicago Pro(シカゴプロ) 2023での彼の状態です.シカゴプロ 2023ですが,全体的に選手のコンディションはよくなかった印象が強く,アワディブもそのうちの一人でした.
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以上の写真でのアワディブは非常に小さいですが,身体が全体的に水を持っており,筋肉のセパレーションがはっきりしていないことがわかります.また,ステージ上で彼を見ると,彼が課題としてきているサイズ不足があまり改善していないようにも見え,2023年シーズンは早くも彼は壁にぶつかっているという印象が個人的にはあります.
しかも,彼はニュートリションコーチとしてGeorge Farah(ジョージファラ)を招聘しており,そうとは思えない仕上がりなのが驚きです.
アワディブが躍進するにはコンディションは不可欠
オフステージの状態のアワディブを見ると,サイズが素晴らしい選手の様にも思えますが,彼が躍進する鍵はコンディションにあると思います.
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彼の最大の特長はそのウエストの細さにあり,それを活かすためには自然とコンディションを高める必要があります.彼のサイズ不足については,ここ数年ずっと指摘され続けており,ここまで劇的な改善がないことを考えると,根本的にサイズ勝負をするプランではないか,大きくなれないことの2つの可能性が考えられます.
これまでの選手を考える限りでは,おそらく,前者が正しいと考えられ,彼はサイズではなく全体的なストラクチャーで勝負をかけるはずです.その場合,コンディションが悪いと,今回のシカゴプロ 2023の様な状態になり,正直,良いところが全くない仕上がりとなってしまいます.このことから,アワディブはコンテストにしっかりと合わせることができるコンディション作りをする必要があり,これまでのコンテスト経験がそこまで多くないことから意外と難しいのかもしれませんね.
終わりに…
正直,オフステージとオンステージでここまで劇的に変わるのかというのが正直な感想であり,アワディブのコンテスト経験の浅さもコンディションをしっかりと合わせることができていないという問題の根本的な原因なのかもしれませんね.