IFBBエリートプロの逸材であるMichal Krizoが,遂に,IFBBプロカードを取得したようです.
今回はこの情報を皆さんとシェアしたいと思います.
Michal Krizoとは
Michal Krizoは,1986年生まれのスロバキア出身のボディビルダーです.身長は182 cmで体重は,118 -130 kgであり,個人的には.「IFBBエリートプロにしては,IFBBプロの様な体型をしているな」というのが第一印象になります.
この写真を見れば分かる通り,非常に身体が大きいですよね.ただ,上半身が大きくてもウエスト周りが細く,まさにV字の体型を体現している存在であると言えます.また,腕まわりが非常に素晴らしく,特に上腕二頭筋まわりの太さは58 cmを超える様です.これら2つの特徴に埋もれがちですが,下半身ももちろん素晴らしく,大腿四頭筋はとんでもないことになっています.
彼は,2018年と2019年のアーノルドクラシック in ヨーロッパで優勝しており,IFBBプロリーグが2017以前の状態だったならば,理論上はミスターオリンピアに出場することができたはずでした.しかし,2017年に,IFBBプロとIFBBエリートプロが分裂したことがきっかけで,彼は,「IFBBエリートプロ」ということでオリンピアに出場することはできませんでした.
Michal Krizo,IFBBプロに!
Michal Krizoですが,アマチュアオリンピア 2022 in イタリアのオーバーオールで優勝し,IFBBプロカードを取得しました!
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今回,彼が出場したアマチュアオリンピアは,「オリンピア」という名前が付く通り,非常にレベルの高いコンテストです.現在になっては,IFBBプロになることができるコンテストは非常に多くありますが,その中でもダントツにレベルが高いのがアマチュアオリンピアです.そのレベルの高さから,IFBBプロカードが授与されるのも「トップ3まで」とされるものも多く,これは,一般的なプロクオリファイとは少々様相が異なります.
実際,今回,Michal Krizoがオーバーオールで争った選手は,特に,2位の選手は非常に仕上がりが良く,「さすがアマチュアオリンピア」と感じさせるものでした.
その中で,Michal Krizoですが,やはりとんでもないレベルにあると感じました.彼は,サイズは言わずもがな素晴らしいのですが,それよりも今回,ステージの上で改めて感じたのがバランスの良さです.だからこそ,ポージングの1つ1つが非常に美しく,この状態でプロコンテストに出場しても基本的には優勝争いができるパッケージだと思いました.
終わりに…
ただ,今回,感じたのが彼も完全ではなく,弱点があるということです.
今回,仕上がり自体は悪くありませんでしたが,メジャーなプロコンテストで優勝を目指すにはコンディションが甘いという点です.例えば,アーノルドクラシックなどで優勝を目指すならば,もう少し,筋肉にストリエーションが入っていないと厳しいですし,全体的な凹凸感ももう少しないと厳しいと感じました.
また,近年のジャッジの流れを考えると,もう少し,ミッドセクションをコントロールしないと厳しいと感じる部分もあります.
ただ,以上は,基本的にはIFBBプロコンテストを何年も戦っている選手に対してするような評価であるため,彼がプロクオリファイでここまで言及できるというのは,彼が如何に優れているかというのがわかるかと思います.