Dorian Yates (ドリアンイェーツ)といえば圧倒的な背中のサイズで,ボディビルディングの”The Game Changer”になりましたが,彼のおすすめの背中のエクササイズななんなのでしょうか.
今回は,ドリアンイェーツがおすすめする背中のエクササイズについて皆さんとシェアしたいと思います.
ドリアンイェーツとは
ドリアンイェーツは,1962年生まれのイギリス出身のプロボディビルダーです.身長は177.5 cmで,体重は115.7 kg-120.2kgです.
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彼は,Lee Haney (リーヘイニー),Ronnie Coleman (ロニーコールマン),Arnold Schwarzenegger (アーノルドシュワルツネッガー),フィルヒースに次ぎ,ミスターオリンピアを6度制覇しました.
彼は,通称,”地下拷問場”と称されるイギリスのTemple Gymでトレーニングをしていたことで有名です (現在は建て替わっているため,現在のTemple Gymとは異なります.).アーノルドシュワルツネッガーの様な華やかなボディビルダーとは対象的に,メディアへの露出は極端に低く,コンテストも非常に限られたものしか出場しないことから,”The Shadow”という愛称で親しまれていました.
彼は,Mike Mentzer考案のヘビーデューティ法を積極手にトレーニングに取り入れていたことで有名であり,彼が”GAME CHANGER”と言われる様にサイズ重視のボディビルディングの礎を作ったと言っても過言ではありません.
彼については,「ドリアン・イェーツのすべて」を参考にされると非常によく理解できると思います.
ドリアンイェーツが推奨する背中のワークアウト
ドリアンイェーツは,自身が推奨する背中のワークアウトについて以下のように述べています.
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ドリアンイェーツと聞くと,真っ先にバーベルローイング (バーベルロウ)が思いつきますが,実際に,今回彼が推奨しているのはバーベルロウです.
ドリアンイェーツが推奨する背中のワークアウトはバーベルロウ
今回の投稿で,ドリアンイェーツは自身が推奨するバーベルロウのやり方について以下のほうに述べます.
Barbell rows!
These were my favourite back exercise and I performed them with an underhand grip for the most part. I was able to go really heavy on this exercise but I could’ve actually gone heavier than the 4.5 plates per side I was used to, but this would’ve meant that I would sacrifice form for weight.
バーベルロウ!
私のお気に入りの背中のエクササイズで,ほとんどをアンダーハンドグリップで行いました.このエクササイズでは本当に重くすることができました.実際には私が慣れ親しんだ片側4.5枚のプレートよりも重くすることができましたが,それは重さのためにフォームを犠牲にすることを意味します。
「やっぱりか」という印象が強いですが,今回,ドリアンイェーツが述べている「アンダーグリップのバーベルロウ」は通称,「ドリアンロウ (ドリアンロウイング)」と呼ばれる種目です.この種目の「ドリアン」は彼の名前が由来とされており,トレーニング種目の名称で自身の名前があるということから推察される通り,彼が重宝していたエクササイズです.
ドリアンロウの特徴として,アンダーグリップで実施することから,通常のバーベルロウよりもしっかりと引き切ることができ,これが,彼の圧倒的な背中を作ることができた最大の要因なのでしょう.
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一方で,ドリアンイェーツはドリアンロウの実施はリスクがあると指摘
一方で,彼はメディアへの露出が極度に少なかったのもありますが,彼が実際にドリアンロウを実施している動画はほとんどありません.
数少ない動画として,例えば以下のような動画があります.
彼の現役時代のトレーニングで数少なく残っているのは”blood and guts”という彼に密着した動画の切り抜きがほとんどであり,ここでは彼は通常のバーベルロウを実施しています.
彼は他の動画では,怪我をしやすいという理由でドリアンイェーツは積極的には推奨していません.このことから,ドリアンロウは効果はあるものの,その反面,怪我をするリスクが比較的高いということには留意する必要があるということです.
終わりに…
アンダーグリップバーベルロウで怪我をするということをあまり考えたことはないですが,おそらく,よく引くことができるからこそ,引くために稼働する上腕二頭筋などを怪我しやすいというリスクがあるのかもしれません.
ただ,一般的には,ドリアンロウを片側4.5枚,つまり,200 kg近くで実施するということはほとんどないため,普通の重量ではそこまで考える必要がないかもしれませんね.