33歳でボディビルディングから引退するのは早過ぎるのか

Santi Aragon 引退 33歳

ボディビルディングという競技は,他の競技とは異なり,必ずしも年齢が若いほど有利とは限らず,基本的には,30-40代で自身のトップパフォーマンスを見せる選手が多いです.

そのため,ボディビルディングは,比較的年齢が高いほど有利であるとされる稀有な種目であり,だからこそ,他のスポーツ競技とは異なり,40代でも現役バリバリの選手が多いというのが特徴です.

そんな中,ある一人のIFBBプロが30代で現役引退を決めた様であり,その背景にあったことについて皆さんとシェアしたいと思います.

Santi Aragon,33歳の若さで現役生活にピリオド

今回紹介するのは,Santi AragonというIFBBプロです.彼は,1988年アメリカ生まれの選手であり,身長は約165 cm,体重は165-200 lbs (= 74.8-90.7 kg)でした (体重に関してはかなり古いデータでしたので,実際にはもっとあると思います.).

 

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彼は,上の写真を見れば分かる通り,元々は,ボディビルディングの選手になり,山岸秀匡選手が優勝したDallas Pro 2019で3位に入賞した選手です.

その後は,クラシックフィジークに転向しましたが,アーノルドクラシック 2020で6位が過去最高の成績となり,正直,212 lbsクラスのときと比較すると大成しなかった印象が強いです.

そんな彼ですが,2021年に33歳になり,これから活躍が期待されるというときに現役引退を発表しました.

 

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今回の投稿で述べられていることは,以下になります.

I am formally announcing my retirement from the bodybuilding stage. It’s been something that I have been wanting to do for the past year. I am walking away from the stage on my own terms and was not forced in anyway to do so. As time goes on, your priorities in life change. My priorities are my future, my health and my family. Bodybuilding was getting in the way of those 3 things which I hold dear to my heart. Bodybuilding has brought me so much joy the last 10 years. The people I’ve met, the places I’ve traveled to and all the life lessons I can take with me into the future. I am very grateful for the last 10 years and all of the people that were a part of it. Just because I’m retired from competing, does not mean I am disappearing from the fitness world.

私はボディビルの舞台から引退することを正式に発表します.この1年間ずっとやりたかったことです.私は自分の意思でステージから立ち去るのであって,そうすることを強制されたわけではありません.時間が経つにつれて人生における優先順位が変わってきます.私の優先順位は,自分の将来,健康,そして家族です.ボディビルは私が大切にしているこの3つのことに対して障壁となっていました.この10年間,ボディビルは私に多くの喜びを与えてくれました.出会った人々,旅した場所,そして人生の教訓を未来に持っていくことができました.この10年間,そしてその一部であったすべての人々にとても感謝しています.競技を引退したからといってフィットネス界から姿を消すわけではありません.

冒頭でも述べましたが,やはり,33歳での引退は早過ぎる感じがしますね.この様な決断に至ったのでは,ここで述べられていること以外に,彼自身がクラシックフィジークで中々,思う様な成績を残すことができなかったのもあるのではないかと考えてしまいます.

Santi Aragonが33歳の若さで引退する理由

Santi Aragonが33歳の若さで引退する理由ですが,前述した様に,自身の将来,健康,家族を理由に挙げています

ただ,包括的に考えると,恐らく健康を気にして33歳での引退を決意したのではないかと考えられます.この理由ですが,そもそも,ボディビルディングが健康に良くないことは周知の事実ですが,2021年は,John Meadows,George Peterson (ジョージピターソン),Shawn Rhoden (ショーンローデン)が立て続けに亡くなり,ボディビルディング界全体でボディビルディングと健康について義論されており,それに触発されたという可能性が考えれらます.

ただ,今回,彼が述べている “Bodybuilding was getting in the way of those 3 things which I hold dear to my heart (ボディビルは私が大切にしているこの3つのことに対して障壁となっていました (邪魔になっていた).)”という表現は,少し直接的過ぎて,正直どうなんだろうと思ってしまいました.

終わりに…

今回,引退を表明したSanti Aragonは,決してIFBBプロリーグのトップ選手だったわけではないため,彼の早々の引退が今後,ボディビルディング界でのトレンドになるかどうかは不透明な部分が多いですが,すくなくとも,前例を作ったという点では非常に価値があることになりますね.

 

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