本家本元のバーベルロウ!ドリアンイェーツ,バーベルロウイング解説

Dorian Yates, barbell row

過去に5度のミスターオリンピアに輝いたドリアンイェーツの最大の特徴とは,過去には見られなかったサイズ感であり,特にその背中はオリンピア史上最高の背中の一つであるとされています.

ドリアンイェーツが自身の背中を鍛える上で,多用されていたとされているのがアンダーグリップバーベルロウイング,通称,”ドリアンロウ”であり,今回,ドリアンイェーツ自身がバーベルロウイングを解説している動画を見つけたため,皆さんとシェアしたいと思います!

ドリアンイェーツ解説のバーベルロウイングの動画

ドリアンイェーツ解説のバーベルロウイングの動画は以下になります.

ドリアンイェーツの動画というと,クリスカミアーを脚トレでシバいている動画があまりにも有名ですが,実はドリアンイェーツが解説を行う動画は中々ないため,今回の動画は結構珍しいですね.

ドリアンイェーツのバーベルロウイングの特徴

今回の動画で述べられているポイントは以下の3点です.

  • 上体を傾けすぎない
  • 上体を動かさない
  • ストレッチを意識して下げすぎない
  • リバースグリップは背中の中部がターゲット
  • 回数は6-8回

上体を傾けすぎない

まず,ドリアンイェーツが強調しているのは,上体を傾けすぎないということです.

一般的には,バーベルロウイングを行う際には,比較的深めに設定すると重量は扱うことができませんが,背中によく効くとされています.ただ,重量を扱う際には,上体を比較的浅めに設定した方が良く,「自分自身の中でより重量を扱える深さ」に設定すべきと述べていますね.

ドリアンイェーツ バーベルロウ トップ

確かに,その視点でドリアンイェーツのバーベルロウイングをみると一般的な人よりもやや浅い気がしますね.

上体を動かさない

次に,話の中ではそこまで強調されていませんが,動きから分かることは上体を固定しているということです.

バーベルロウイングは,上体を動かして行うことで,ストレッチ感を強め,その反動で上げるということを多くのトレーニーが行っていますが,ドリアンイェーツのバーベルロウイングはその動きを見れば分かる通り,上体は直立不動です.

確かに,上体を固定した方が刺激が強まるということは非常に一般的な話になりますが,それを実際に実施するということはまた話が別になります.今回,デモンストレーションで使っている重量が60 kg程度と非常に軽い重量になりますが,それでも,上体をここまで直立不動にできる人はそこまで多くはないのではないでしょうか.

ストレッチを意識して下げすぎない

最後に強調しているのが,ストレッチを意識して下げすぎないということです.

ストレッチする場所ですが,以下の様に既にストレッチを感じるという様な場所にボトムを設定しそれ以上,バーベルを下げきらないと述べています.

ドリアンイェーツ バーベルロウ ボトム

この姿勢と比較すると,普段我々が行っているバーベルロウイングは,ストレッチを意識しすぎているということになりますね.それにより,前述した様に無駄な上体の動きが加わり,刺激が逃げているということになります.

以上より,「上体を傾けすぎない」,「上体を動かさない」,「ストレッチを意識しすぎて下げすぎない」の3点のポイントがあるため,ドリアンイェーツのバーベルロウイングのレンジはかなり狭く,それにもかかわらず,背中への刺激はかなり入っていたということになりますね.

リバースグリップは背中の中部がターゲット

動画の中盤では,参加者の質問に答えるセッションを行っており,その中で,ノーマルのバーベルロウは背中の下部,リバースグリップで行うバーベルロウは背中の中部がターゲットであることを述べています.

なぜ,この質問を行ったのかは容易に想像でき,それは,ドリアンイェーツといえば,ドリアンロウと称されるアンダーグリップバーベルロウイングを多用していた選手であるためです.ドリアンイェーツは,リバースグリップ ( = アンダーグリップ) バーベルロウイングの方がレンジを大きく取れるという様に述べており,それにより,背中の中部がターゲットであると述べています.

ただ,びっくりしたのが,怪我をしやすいという理由でドリアンイェーツは積極手には推奨していないということですね.

回数は6-8回が目安

動画の最後では,回数について述べており,6-8回の様です..

バーベルロウイングはパワー種目であり,その回数設定は6-8回が目安であると述べています.パワー種目では有りますが,慣性で行うのではなくしっかりとウェイトをコントロールすることを説いており,できなくなったら,1/2や1/4レンジでのパーシャルレップを適用することも推奨しています.

終わりに…

ドリアンイェーツのバーベルロウは見たことはありましたが,この様にポイントを踏まえてしっかり見たことがなかったため,非常に勉強になりました.

とにかく,ノーマルグリップの場合は,レンジをある程度限定して上体を固定するのがポイントですね!

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