NPCJ,APFと名称変更へ

Asia Physique Federation (APF)

2018年にIFBBプロリーグと包括的な契約を結ぶなどで,日本でフィットネスブームを牽引する一翼を担っていたNPCJは,IFBBプロリーグが作った新たな団体との名称の混合を避けるために,2020年にFitness World Japan (FWJ)と名称の変更が行われました.

その一方で,”NPCJ”という名称については,日本独自のフィットネス団体として名称の使用を継続していたわけですが,どうやら,その名称の変更が行われる様です.

今回は,このニュースを皆さんとシェアしたいと思います.

NPCJ,APFに名称変更

NPCJからAsia Physique Federation (APF)に名称が変更になった情報ですが,堺部元行さんのブログの情報で知りました.

この情報を元に,今回の名称変更の経緯をおさらいします.

  1. 2019年にIFBBプロリーグがそれの下部アマチュア団体に相当するNPC WORLD WIDEを創設.IFBBプロリーグは,各国のコンテスト,団体の名称で”IFBB”,”NPC”というものを使ったものがある場合,今回,IFBBプロリーグが新たに作った団体であるNPC World Wideとの混同を避けるために使用を避けて欲しい旨を通達.
  2. NPCJは,FWJへと名称を変更.その際に,NPCJはIFBBプロリーグ傘下に属さない日本独自の団体名の名称として使用を継続
  3. IFBBプロリーグ及びNPCは,IFBBプロリーグ傘下の有無に問わず,”NPCJ”という名称の使用は前述した問題を解消していないと判断し,そもそも,”NPCJ”という名称を変更する旨を通達し競技.
  4. NPCJという名称の使用は廃止になり,新たに,Asia Physique Federation (APF)という名称に変更.

これに伴い,NPCJという名称を公に使用することが禁止になったことから,NPCJのインスタグラムのページは削除され,公式サイトもAPFと名称が変更になっています (NPCJの公式サイトにアクセスすると,APFの公式サイトにアクセスするように設定がなされています.).

私が調べた範囲では,APFのインスタグラムアカウントを見つけられなかったことから (2021/06/29調べ)推察されるのが,今回の決定が前々から準備されていたものではなく,比較的,急に決まったということでしょうか.

APFに名称変更で変わること

今回,NPCJからAPFに名称が変更する上で,非常に重要なことが,コンテストカテゴリーが変更となる点です.

NPCJは,IFBBプロリーグ傘下に属さない日本独自のフィットネス団体であったことから,それ独自のコンテストカテゴリーを持っていることで有名でした.

これらのカテゴリーについて,堺部元行さんのブログの情報によると,以下の様な通達があったようです.

「IFBB Professional League及び NPC Worldwideが執り行うカテゴリーのみの開催を徹底するように」との通達がありました。

すなわち,APFへの名称の変更に伴って,従来開催されてきた旧NPCJの特徴的なコンテストカテゴリーというのは今後 (実際には2021/08/01以降),一切の禁止となるということです.

NPCJのコンテストカテゴリーの全てがこのレギュレーションに引っかかるわけではないのですが,該当するカテゴリーに出場を検討していた方々は注意が必要です.

今回のNPCJの名称変更で考えたこと

今回の情報を受けて私がわからなくなったことですが,結局のところ,旧NPCJの立ち位置はどうだったのかということです.

FWJの2019/11/20のインスタグラムの投稿には以下のようなものがあります.

尚、旧名である「NPCJ」は IFBB Professional Leagueの下部とはならず
日本での独自性のあるフィットネス団体として継続していきます。

これが事実ならば,今回のIFBB Professional League及び NPC WorldwideのNPCJの名称変更への介入が解せません.というのも完全に日本独自のフィットネス団体ならば,彼らが介入することはできないはずであり,それができるならば,日本の他のフィットネス団体にもNPC Worldwideの介入が考えられるはずだからです.

以上を考えると,私の個人的な憶測ですが,実際はNPCJはFWJの傘下の様な形をとっており,世界的には,FWJがNPC WORLD WIDEの傘下であることから,NPCJもNPC WORLD WIDEの傘下にあったのかなと考えてしまいます.

終わりに…

NPCJの名称変更に情報を見ていると,なんとかしてNPCJを存続させていた背景には,「NPCJが創設された当初の理念をどうにかして継続させたい」という意思を強く感じられ,そう考えると,今回の名称の変更,ならびに,カテゴリーの変更というのは結構な苦渋の決断だったのかなと考えてしまいます.

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